令和 4年第2回 3月定例会 令和4年第2回高梁市議会(定例)会議録(第4号) 令和4年3月14日(月曜日) 〇議 事 日 程 午前10時開議第1 一般質問
~~~~~~~~~~~~~~~ 〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問 5番 伊藤 泰樹君 7番 森上 昌生君 16番 川上 博司君 12番 宮田 好夫君
~~~~~~~~~~~~~~~ 〇出 席 議 員1番 金 尾 恭 士 君 2番 平 松 久 幸 君3番 新 倉 淳 君 5番 伊 藤 泰 樹 君6番 森 和 之 君 7番 森 上 昌 生 君8番 石 井 聡 美 君 9番 石 田 芳 生 君10番 石 部 誠 君 11番 三 村 靖 行 君12番 宮 田 好 夫 君 13番 小 林 重 樹 君14番 倉 野 嗣 雄 君 15番 川 上 修 一 君16番 川 上 博 司 君 17番 大 月 健 一 君18番 宮 田 公 人 君
~~~~~~~~~~~~~~~ 〇出席した
事務局職員事務局長 竹 並 信 二 次長 金 子 正 典議事係長 竹 竝 宗一郎
~~~~~~~~~~~~~~~ 〇説明のため出席した者〔市長部局〕 市長 近 藤 隆 則 君 副市長 藤 澤 政 裕 君 政策監 前 野 洋 行 君 政策監 正 木 俊 英 君 総務部長 北 畑 太 一 君 産業経済部長 村 原 幸 司 君 土木部長 大 福 範 義 君 市民生活部長 赤 木 和 久 君 健康福祉部長 蛭 田 俊 幸 君 病院事務長 渡 辺 丈 夫 君 総務課長 赤 木 憲 章 君〔教育委員会〕 教育長 小 田 幸 伸 君 教育次長 上 森 智 子 君 ~~~~~~~~~~~~~~~ 午前10時0分 開議
○議長(宮田公人君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和4年第2回高梁市議会(定例)4日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、既に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は、
通告質問一覧表のとおりであります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
△日程第1 一般質問
○議長(宮田公人君) まず、伊藤泰樹君の質問を願います。 伊藤泰樹君。 〔5番 伊藤泰樹君 質問席〕
◆5番(伊藤泰樹君) おはようございます。議席番号5番伊藤泰樹です。 通告質問3日
目トップバッターとして、今回は通告させていただいておりますように3点について質問させていただきます。誠意ある答弁をどうぞよろしくお願いいたします。 それではまず1番、
高梁国際ホテルの今に至る経緯と今後についての質問から始めさせていただきます。 平成9年8月に開業し、今年で建設されて25年という
高梁国際ホテルの
建物等賃貸借契約が満了したことが去る1月21日に
議会全員協議会に提出されたわけですが、
高梁国際ホテルについていま一度市民の方に広く現状を認識していただくべき内容と思い質問させていただきます。 まず、1の質問の大前提として、この施設ができた経緯、その後経営者が変更になった原因と今に至るまで現経営者となった経緯について質問いたします。
○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。
◎副市長(藤澤政裕君) 皆さんおはようございます。 ホテルの質問でございます。私のほうからお答えをさせていただきます。 今の
高梁国際ホテルでありますけれども、もともとこれは40年ほど前に遡りますけれども、この地域を取り巻く環境が大きく変化をしてきた。1つは岡山自動車道の計画が発表され建設のつち音が聞こえてくるということになったこと、また4年制大学の吉備国際大学を誘致し、その設置の全貌が明らかになってきつつある、そういった時期でありました。であるからこそ、やはりそういった地域であれば
都市型ホテルの必要性というのがいろんな方々から叫ばれておりました。そこで、当時、昭和60年でしたか、市が高梁駅
周辺開発懇談会といった名称での懇談会っていうか組織をつくらせていただいたというのを記憶いたしております。 その懇談会でいろんな検討をする中で、先ほど言いましたようなこれからの高梁市の発展には
都市型ホテルが欠かせないということで、この懇談会を中心に
シティーホテルの誘致というのを各方面に働きかけてきたという経緯がございます。その結果、平成7年2月でしたか、株式会社輝ノ家が進出表明をされ、平成9年に今の形で
高梁国際ホテルが
グランドオープンをいたしたというのが建設の経過であります。ただ、その建設に際して輝ノ家サイドは建設資金のほとんどを借入金に頼ってしまった、そしてまたその返済据置期間が終わる二、三年後からはその返済額を返すのに窮してしまって経営破綻に直面をしたのというのが経営が困難になってきた大きな要因であります。 当時の高梁市としては、先ほどから言いますように市にとって
シティーホテル、
都市型ホテルは必要不可欠なものという認識を強く持っておりましたので、これを何とか再生していこうということでいろんな方々のお知恵なりお力をお借りしてその再建に努力したというのが現実でございまして、いろいろ策を考え、協力をいただき、専門家のお知恵もいただきました。その中で選択したのが、当時のホテルを市が買い取って新しい経営者に引き継ぐという選択をしたわけであります。どれも非常に難しい問題で、なかなか現実を見ると困難に直面をしておりましたけれども、金融機関なり融資を受けた会社等々に減債のお願いをし、さらにその残余の資金は市が融通するということで市のホテルとして取得をした。それを市民の有志でつくっていただいた市民が経営する形のホテルとして再生スタートをしたというのが平成14年2月11日に賃貸借契約20年を結んだということの経緯、経過であろうというふうに思っているところでございます。 この制度を活用したのが、ただ単に市がお金を出したらいいというふうなものでは市の勝手な思い込みによるものというふうに非難のそしりを免れませんので、民事再生法とか再建法がいろいろありますけれども、
特定調停制度というのを活用して法的なバックを備えた上での債権処理に当たったというのが事実でございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) るる説明いただいたように本当に
特定調停制度ですか、当初株式会社輝ノ家が建設資金の全てを借入金に頼った結果、経営危機となった後、引き継がれて再建を図ることになった現経営者、市民が経営するという考えの下においてなられた現経営者の皆様におかれては20年にわたり大変御尽力があったことと推察いたします。 さて、今説明にもあったように、遡れば昭和60年に端を発し市がホテルを誘致し現在に至る
高梁国際ホテルですが、開業されて25年、現経営者になって20年、まず(1)の現在の
高梁国際ホテルの市における、市にとっての位置づけはどう考えられているかについて質問いたします。
○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。
◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 先ほどるる説明する中にその答えの一端もあったと思っておりますけれども、現在におきましてはいわゆる市勢振興を図る上で観光交流人口の拡大促進を図っていくっていうことと、市内企業のいわゆる誘致企業が多うございますけれど、そういったところとの地域間連携を図っていく、地域振興を図るというのが大きな柱だろうというふうに思っております。以上です。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 高梁市にとって産業振興を含めて創業当初と変わらない位置づけ、大事なものであるということは理解させていただくんですが、ではその必要性についてはどうでしょうか、続けて質問いたします。
○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。
◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 今申し上げたようなことが大きな柱でございますけれども、やはり市が所有しているホテルという位置づけがございます。市民の方に親しまれ愛されるホテルであるということと、利用者の方々の利便性を追い求めていかなくてはいけない、それらにつきましてはここ二十数年にわたりまして今の経営者の方がいろんな力を発揮いただいてここまで育てていただいたというふうに思っております。このことに関しましては心からお礼を申し上げたいというふうに思うところでございますけれども、今時さらに40年前以上の大きな環境変化が来ております。1つはやはりコロナ対応でありますし、
アフターコロナを見据えてどういった展望を開いておられるのかというのがやはり大きなことだろうと思っております。インバウンドにつきましてもこういった考え方を持って運営経営をされていくお心積もりがあるのかどうなのかというのは経営計画が今時出されておりますけれども、そういった中を議会の皆さん方と共に内容検討しながら、不足するところがあれば経営者側にお願いなり要望をする必要があるのかなというふうなことは思っております。現時点では今申し上げたような必要性を感じてるところでございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 今本当に親しまれ愛される高梁市、
都市型ホテルとして高梁市にとって必要なホテルであるよ、それから現状、新型コロナが蔓延する中で観光、それから
インバウンド観光、これから始まっていこうとする吹屋も4月21日に旧吹屋小学校の一般公開が始まる中で、必要性というのはまた変わりながらも重要なものだなということは説明を聞きながら思うところではあったところなんですが、しかし今まで賃貸借契約に基づき市に支払われてきた賃貸料、また市執行分の修繕費等を総合的に判断したときに、さて今副市長の御答弁の中にも一端があったんですが、このままでいいのかということは疑問が残ります。 あれだけの施設の賃貸料が幾らが適当なのか、その根拠は持ち合わせてはおりませんが、提出された資料によれば賃貸料が平成18年度から令和2年度の計15年間の平均年約97万円ということと、市執行分の修繕費が平成17年度から令和3年度の計17年間の平均年約450万円という現実が分かりました。 賃貸料は契約の覚書で前年決算額の税引き前当期純利益の30%ということなので、ここ15年で年20万円に満たない年が6年もあることから、非常に厳しい経営であることが容易に想像できるとともに、役員におかれては無報酬でされておられるということは敬服するばかりです。ですが、民間であるならばやはり役員を含めて報酬が取れるような経営が望ましいとも考えるところです。 そこで、(2)の質問に移らせていただきますが、冒頭の説明をいただいた中でホテルは市が建物を買い取ったという説明がありましたが、
高梁国際ホテルは公有財産ということになると思うんです。さて公有財産ですが、行政財産と普通財産どちらに区分されますでしょうか。
○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。
◎副市長(藤澤政裕君) 普通財産でございます。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 今、普通財産と説明いただいたところですが、では参考にお伺いするのですが、市内宿泊施設といえば
ラ・フォーレ吹屋、それから先日指定管理者が新しく決まって営業が再開された神原荘がありますが、その2施設も普通財産でしょうか、質問します。
○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。
◎副市長(藤澤政裕君) この2施設は行政財産でございます。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) なぜということがふと頭をよぎるところなんですが、なぜ何が違うから、片や普通財産であり、片や行政財産という違いが生まれたのでしょうか。
○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。
◎副市長(藤澤政裕君) お答えをいたします。 形式的に申し上げれば、行政財産というのは条例を設置して、設置条例があるというものが行政財産でございます。要するに行政目的を持った施設ということでございます。普通財産というのはその目的を持っていないので、利用形態、いわゆるいろんな使用ができるというものが可能性があるというのが普通財産でございます。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) なかなか言葉一つで普通財産と行政財産を説明いただくというのは難しい、釈然としないところもあるところではあるんですが、続けて契約満了に伴い更新が検討されると推察されますが、当初の
建物賃貸借契約は20年という長期間のものでしたが、長期間の設定は双方メリットがある
反面デメリットも考えられます。想定されるメリット、デメリットを含め次の契約期間はどのように考えておられるのかについて答弁を求めます。
○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。
◎副市長(藤澤政裕君) お答えをしますけれども、先ほどの私も答弁して分かりにくいかなというのがありましたので、改めて補足をさせていただきますけれども、要するに最初建築をしたときの
ラ・フォーレ吹屋であるとか神原荘は直営を想定しておられたと思っています。したがいまして、条例を設置して市なり当時の町が直接運営をするということを目指しておられたというのがこの2施設だろうというふうに思っておりますので、これらは行政目的を有した行政財産だということ。それに対しまして
高梁国際ホテルっていうのは、先ほど言いましたように市が建設をしたものではありません。したがいまして、当然民間が建設し民間自らが運営をしていくというのがたてりというか当然の経営方針だったというふうに思っておりますけれども、ここが破綻の危機を迎えたので、市民の皆さんの理解をいただいて市が直接買い取らせていただいた。そのためには普通財産にする必要があった。普通財産であるのならば行政財産ではできない賃貸借契約ができるということ、これができれば最終的には
指定管理者制度に乗ってやったわけなんですが、そこに至るまでの間はそういった形で存置する必要があったということで御理解をいただければと思っております。 それから、今の御質問でございます。平成14年2月から20年が過ぎましたので、今回これの改正をするということになっておりますけれども、それぞれメリット、デメリットはあろうと思っております。民法上の可能な範囲まで行くのか、それとも例えば3年、5年、10年というどちらかというと短期で行くのかというのはそれぞれにメリット、デメリットがあろうと思います。せんだって御説明しましたように半年間契約を延長して、その間しっかりそのメリット、デメリットを検証してどの期間がいいのかというのはお互いに探っていこうという期間だろうというふうに思っております。以上です。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 本当に先ほど補足で説明いただきました
ラ・フォーレ吹屋、神原荘と設置目的が最初から直営で運営する予定だったのか、行政目的を持っていたのかどうなのかっていう話がありました。でも、
高梁国際ホテルの在り方っていうのは今高梁市においても本当に必要とされる、最初の説明にもありましたが、利益があまり生まれてない現状を見る中で、行政目的、行政的な価値というのも非常に高いものではないのかな、ただの民間一施設というよりは行政目的が高い施設という認識の上で今回の質問もさせていただいております。
高梁国際ホテルは高梁市が買い取って、それを民間の方に賃貸借契約で今お願いしているという行政目的の高い施設という判断の上で質問を続けさせていただくんですが、今御説明いただいたように半年間の猶予というか時間をいただいて協議中、検討中ということなので検討していただければと思うところなんですが、25年前この施設が建設された頃、今のような時代が来ることを想像し得たでしょうか。十年一昔という言葉もありますが、それ以上に目まぐるしい変化が繰り返されているのが現在です。しかし、想像ができていてもいなくても、民間はその変化の中で必要とされるように、利益が確保できるように対応していかなくてはなりません。対応できないということは、民間企業であれば倒産ということになります。いかに営業し、いかに利益を生み出すか、言い方は悪いかもしれませんが、もうけを度外視とした経営は民間では本来はあり得ないと思います。 ざっくりの話ですが、今支払っていただいている賃貸借料が、さきにも触れましたが平成18年度から令和2年度の計15年間で平均年約97万円ということは、各年度の純利益は300万円前後だと推察できます。しかし、これは当初の契約書が決めていた賃貸借料が満額支払われず、双方協議の上で覚書を交わした賃貸借料を支払い、役員の報酬が支払われていない現状でということです。たしかに市にとって必要な施設であるのかもしれませんが、施設面、営業面そして経営面から抜本的な改善が必要ではないでしょうか。でなければ、本当に現経営者の方々の厚意に甘えるばかりで、民間事業者のていをなしていないように考えられます。現在おられる90名の株主の方にも申し訳ない状況ではありませんか。 質問は(3)に入っていくんですが、先日提出された仮の経営計画を参考にすれば、修繕計画案を令和4年から令和8年までの5年間で4億4,900万円税別の事業が必要とされています。これは、
株式会社高梁国際ホテル側からの要望であり、改修となれば建物所有者として市が修繕をしということになるとのことですが、現在
コロナウイルス感染症の収束が見通せず、観光が冷え込んでいる今だからこそ、市として今後も必要性が高い施設ならば抜本的な改修が検討されるべきと考えるのです。そこで(3)
高梁国際ホテルは、今後大規模な改修が必要と考えるが、市としての見解を質問いたします。
○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。
◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 今後大規模な改修が必要だっていうのは、我々も当然思ってるとこでございます。建設以来四半世紀が過ぎております。本来ならば大規模な
リニューアル工事を行っても不思議ではないという時期になってると思っておりますけれども、その改修の大前提になるのが今回作っていただいた経営計画書という位置づけ、それが条件というふうな思いはホテル側に伝えているところでございます。したがいまして、この経営計画書が非常に重大な重要なものということはホテル側も認識をいただいておりますし、我々も思っているところでございます。 その中身をやはりしっかり検証していかなくてはいけないということで、半年間の御猶予をいただいたということでございますけれども、この中身を見てみますと、失礼な言い方ですが一般的な計画書にはできてるのかなというのは思っておりますけれども、やはり突っ込みが足らないというか深掘りができていない部分というのがあろうかというふうに思っております。我々が関係者とお話をしてみたり担当課が向こうの担当者とヒアリングを行う中では、いろいろな御提案をいただきます。先ほど言いましたような
インバウンド対応もそうでありますし、ウィズコロナ、
アフターコロナの対策もそうであります。さらに、話としては経営の大改革のようなイメージのものも言われている方もおられます。そういったことはなかなか私たちもいい考え方をされておられるなというふうなことをヒアリングでお聞きしておりますけれども、いかんせんこの計画の中に落とし込まれていない、これが一番の問題だろうというふうに思っております。 そう簡単に経営の話が計画書に落とせるものではないにしても、やはりインバウンドの対応とか観光のための施策とか、こういったものはやはり必要不可欠なものという認識を持っております。半年間の間でこれができるかどうかっていうのもあるんですけれども、できるだけ早い時期にそういった思いの部分といいますか、ホテルの経営者がこうしていこうという強いメッセージを市民なり関係者に届けていただく、こういった計画書を作っていただいておかないと、今議員が言われました改修、4億円とも5億円とも言われておりますけれども、その改修には至らないというのが我々の認識でございます。こういったことをよく御理解いただき、議員の皆様方の力もお借りしながら、経営陣の方が思いを持って、将来展望を持った計画書を策定されるように強くお願いを申し上げたいというふうに思ってるとこでございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 本当におっしゃられるとおりかと思います。経営計画書を今御検討をされていることだと、
株式会社高梁国際ホテルのほうでも考えられてることだと思うんですけど、本当にその中に強いメッセージをいただいて、これから観光業界としては今一番苦しい時期だと思います、大変な時期、それはもう本当に私が言わなくても今のコロナの中で皆さんが御存じのことだと思います。その中で本当に
リニューアル工事を言われてることは分かります。もともと25年前に建設されて、20年現経営者でやられる中で、今は
シングルユーザーが多い中でツインの部屋が多い、ですから現状に即してない、それから予約申込みの仕方等々で25年前とは大分流れが変わったっていうのもある。では、そこをこれからどうしていくのかっていう強いメッセージがもっと欲しいんだっていう副市長のお言葉っていうのは本当に大事なことなのかな。だから、そういった中で本当にこの
高梁国際ホテルの、先ほど副市長の御答弁の中にも
リニューアル工事がという言葉がございましたが、本当にもうかる施設、箱物としてまず使いやすい、利益を上げやすいようなもうかる施設に大改修するっていうことは一つ大事な考え方なのかなと思います。 何はともあれ、
高梁国際ホテルが将来、市が資金を投入して改修費ばかりかかるというものではなく、賃貸料も見込めず市に負担になるという施設ではなく、将来的にはその管理処分に足る財産、こんだけのいい施設なんで民間の直営で利益を十分に上げていただけるような施設になればという思いで質問もさせていただいております。この半年間の猶予でしっかり市と
株式会社高梁国際ホテルのほうで協議をいただきまして、御検討いただけることをお願いいたします。 続きまして、2、
シティプロモーションについての質問に移らせていただきます。 さて、前提として
シティプロモーションとは何ぞやということがあります。今年度予算にも新年度予算の中にも
シティプロモーション推進事業という言葉が出てきますが、これからの質問を進めるに当たり市の考えておられる
シティプロモーションの捉え方、目的が違えば大きく話は変わってくると思われますので、まず市の考えておられる
シティプロモーションの内容と目的について答弁を求めます。
○議長(宮田公人君) 前野政策監。
◎政策監(前野洋行君) それでは、この件は私のほうからお答えをいたします。 まず、
シティプロモーションということでありますが、一般的には町の魅力を内外に効果的に発信することによって地方自治体の宣伝とか広報、営業活動を行う、こういったことということで定義がされております。 高梁市のこれまでのPR活動をちょっと振り返ってみますと、これまでは備中松山城であったり吹屋ふるさと村、そういった観光資源の観光プロモーションを行ってきた。また、移住・定住の促進のための情報発信などをそれぞれの担当課で個々別々にやってきたということが現状としてあります。しかしながら、現在こういった厳しい状況の中、また都市間競争が激化する中では、統一性であるとか一貫性を持って市独自の魅力やイメージを効果的に発していく、こういうことが非常に大切になってくるということであります。そういった地域の魅力ある資源、それから誰をターゲットにどのような手法をもって行っていくのかということを戦略的にプロモーションしていく、精査をしていくということが非常に大切であるということで、本年度関係課、市の内部で担当課が集まりまして
シティプロモーション戦略というものを立てていったということでございます。 この戦略の中身でありますが、まず、移住・定住の促進ということが1つの目的ということでございます。それに向けまして知名度の向上、それから交流関係人口の拡大、そして移住の促進、それからまたシビックプライドといいますが、町に対する市民の方の愛着とか誇りの醸成、そういったことを柱として手段として取り組んでいくということを位置づけております。以上です。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 本当によく御分析なさっとられると思うんですが、本当に今まで観光であったりっていうのを担当課でしてきたこと、縦割りでやったことっていうのを見直して誰がどうやって効果的に発信していくのか、戦略的に取り組んでいく、それは本当にこれから重要になってくるキーワードじゃないのかなというのは認識させていただきます。 さて、今定例会において
シティプロモーションを私があえて取り上げた理由は、先日の山陽新聞でも取り上げられていたことなんですが、民間シンクタンク、ブランド総合研究所による2021年の調査において高梁市の認知度は全国1,000市区町村のうち788位であったと発表されていたことに起因します。知名度が決して高いとは思ってはいなかったわけですが、1,000余りの自治体で下から4分の1ほどとは私は思ってもおりませんでした。 一般的に地域の魅力を内外に発信し、その地域へ人、物、金を呼び込み、地域経済を活性化させる活動とされる
シティプロモーションですが、相当気合を入れて取り組まれませんと、ぬかにくぎにはなりはしないかと危惧するばかりです。 と申し上げましたが、改めて(1)全国での本市の認知度の低さをどう認識されているのか。だから
シティプロモーションをということになってるのかと思うんですが、どう踏み込んでいかれるのか、先ほどの御答弁にもあったんですが、もう一度(1)の質問としてさせていただきます。答弁を求めます。
○議長(宮田公人君) 前野政策監。
◎政策監(前野洋行君) それでは、引き続き私のほうからお答えいたします。 まず、議員が言われました地域ブランド調査ということでありますが、株式会社ブランド総合研究所というとこが、全国に792の市がありますが、それと東京の23区、そして希望する町村、それからまたその会社が独自で選んだ団体合わせて1,000です、1,000の自治体を調査対象とし、全国3万人の消費者の方から回答を集めた結果であります。その結果、さっき言われたように2021年度版では1,000市区町村中788位ということでありまして、ちなみに2020年も804位ということでほぼ変わってないということで、全国的な知名度は低いということの認識はしているところでございます。 そういった中で、その調査の中の意見にもあったり、移住・定住の相談会のときにもいろいろお話は聞くんですけど、備中松山城は知っておりますけど、高梁市は知らないとか漢字が読めないというような意見も話もよく聞くということも認識もしております。本市には歴史とか自然、文化の豊富な地域資源がいっぱいあるということで我々も認識をしておりますが、それにもかかわらず統一的なコンセプトを持って情報発信ができていないということから、市としてのイメージがやっぱり薄くなってきたということで、結果として全国的な知名度が低く、発信力が弱かったのではないかっていうふうな形を認識もしております。 そうした中で、先ほども申し上げましたように
シティプロモーション戦略を練り、全国的な知名度アップとして他の自治体と差別化できる、そういった本市独自の価値を明確にしたブランドイメージを確立していきたいというふうに考えております。具体的には予算の概要の中にもございますが、大手メディアに向けた有料のプレリリースの事業の配信をしていきたい、それからトラベルウェブマガジンがありますが、そういったマガジンとタイアップして有名なタレントを起用して町の魅力を総合的に発信する電子雑誌とか本の冊子、それからCM動画の制作とかウェブの掲載、そういったものに取り組んでいきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 今るる説明いただいたところなんですが、備中松山城を知っていても高梁市は知らない、この話は私も実感したことがありますし、高梁市の梁という字が読めなかったということをおっしゃった方がおられるのも私も認識しております。 今御説明いただいた中にあった
シティプロモーション戦略、御答弁いただいたことは本当に納得するばかりです。しかし、その戦略を絵に描いた餅にしないためには、誰がどう具体的に、先ほど横断的ではなくって誰にどうやって発信していくのかという御説明もいただいたところですが、主体的に行動に移せるのかが鍵になると考えます。さきに取り上げた紙面において、市長自ら全職員が意識転換をする時期だ。営業マンとしてマーケティングの思考を持ち、文化や歴史、農業といった強みを一体的に発信したいとコメントされておられますが、本当にそんなことが可能であれば言うことはないのですが、なかなか難しいのが現実ではないかと考えます。 失礼を承知の上で申し上げるのですが、そう私に感じさせるのは、職員の方々にそこまでの熱量をあまり感じたことがないからです。今から4年前の5月、議会総務文教委員会の管外行政視察で福島県会津若松市で、まさに
シティプロモーションについて視察させていただいたことがありますが、担当していただいた職員の熱量たるやすさまじいものと今でも覚えております。この職員さん本当にこの町が好きなんだなと感心させられたのを今でも覚えていますし、また来たくなるプレゼンであったという記憶が鮮明に残っております。 何が言いたいのかというと、
シティプロモーションに本腰を入れて取り組むのであれば、まず市職員の皆さんが
シティプロモーションでいうこの町をよりよい場所にするために自分自身が関わっている、自分がこの町の未来をつくっているという当事者意識を伴う自負心をどれだけ持っているかが鍵になると言いたいのです。と申し上げた上で、(2)職員のシビックプライドをどう認識しているのかについて答弁を求めます。
○議長(宮田公人君) 前野政策監。
◎政策監(前野洋行君) まず、職員のシビックプライドの関係ですけど、まず相対的に
シティプロモーション戦略の中に位置づけておりますシビックプライドについて私のほうから説明の後、個別には総務部長のほうからお答えをさせていただこうと思います。 まず、相対的なシビックプライドの話ですけど、これは町に対する市民の誇りを表す言葉っていうのは御承知のとおりと思いますけど、単に愛着を示す言葉とは若干ニュアンスが異なりまして、この町をよりよくするために自分自身が関わっているという当事者意識ということの自負心が必要であるということを考えております。
シティプロモーション戦略では、住み続けたい町を目指して市民のシビックプライドの醸成に向けて取組を進めておることとしておりまして、それを推進していくためには議員言われる当然市職員にもそれが問われるということは認識もしております。
シティプロモーションの話は先週も出ておりましたが医療の関係もありますけど、まちづくりの一環ということも認識もしております。そうした中で町の価値を高めていく、そのためには市内に発信し実感して初めてそれぞれの満足感、幸福感につながっていくということを考えております。 市職員は市のセールスマン、広告塔としてということで、さっきも新聞で言われた2月1日付の山陽新聞の全県版に取り上げていただいたことでありますけど、そういった中で高梁市がその営業力を高めているというような記事でも掲載もいただいておりますが、職員が担当業務以外にも本市の取組を理解してPRできる、そういったことに努めるということが必要であります。全職員がそういった
シティプロモーションの目的とかそういった視点を持って共通理解して取り組むことが必要であるっていうことを考えております。それが十分できてるかということになると、なかなかこれからっていうことで、本年度策定した
シティプロモーションをより具体的に進めていくっていうことのために令和4年度予算の中にも盛り込んでおりますが、職員のそういった研修ということも取り組んでいこうというふうに考えております。以上です。
○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。
◎総務部長(北畑太一君) それでは、私のほうから現状の職員に関係する個別の取組状況について、幾つか御紹介をさせていただきたいと思います。 まず、取組としては大きく3点ございまして、1つ目は地域担当職員制度でございます。こちらはもう御案内のとおりでございますが、平成30年11月より地域課題の解決や地域活性化のため、各地域に専属の職員を配置いたしまして各地域における活動を行っているところでございます。令和3年度におきましては、対象職員が希望する地域に地域担当職員として配属を行いまして、コロナ禍の制約はありつつも、より自主的に積極的に活動を展開させていただいたところでございます。 取組の2点目としましては、地域イベント等への参加促進でございます。日頃から職員に対しまして地域のイベントへの積極的な参加を促しますとともに、現在市で取り組んでおります人事評価制度の中でも自ら地域に足を運び現場感覚を身につけるような行動を積極的に評価する項目を設けるなどの取組を実施しております。 3点目は、職員採用試験における取組でございます。職員採用試験の作文試験、面接試験においても市への愛着度を含めた評価を実施しておりますし、また併せて集団討論の導入も行っておりまして、これまでよりもより人物を重視した採用試験を実施しております。また、令和2年度からは定住・移住枠を設けさせていただきまして、本市に移住をして市民のために働きたいという意欲の高い人材を採用しております。 今後も引き続き職員が市への愛着を持ち、市の魅力を全国へ発信できるよう、先ほどの前野政策監からの御説明にもありました職員研修も織り交ぜながらこうした取組を継続してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 今、総務部長からも職員のことを御説明いただいたところで3点ほど、地域担当職員であるとか地域イベントへの参加、それから職員採用試験に関してもそういう地域のことを留意してるよということのお話があったんですが、実際問題その職員の採用に関して、前も1回これは通告でも問題にしたことがあるんですが、特に最近の若い方っていうのは本当に学力的には高い方が多いんだと思います、認識が高い。ただ、そこに将来移住・定住という意味で、他市からでもいいんです、受験するとき他市に住まれてても、先ほど説明の中にもあった将来的には高梁市に住んで根を生やして頑張っていってくださる、そういう方も本当にこれから増えていけばいいと思うんですが、実際地域担当職員にしても地域イベントに参加するにしても、今回コロナの中で十分な活動というのができていない。 だからここで市長を話の引き合いに出したらいけんかもしれんですけど、市長っていうのは本当に高梁市に思いがあって市長になられてもう数年たたれるわけですけど、皆さんがそういう意識を持って取り組んでいけば、この町って、行政のほうもそう、民間のほうでもいい循環が生まれてくる。これが戦略をあえてつくらなくてはいけない状態っていうのが今の高梁市っていうのを十分に理解した上で、今はないようなんですけど地域情熱枠っていうのが高梁市にもあって、今活躍していただいてる職員の方がおられると思うんです。そういう情熱っていう計れるものではないのかもしれないんですが、そういう熱量を持った方の採用っていうのも、単純に学力だけの縛りであったりっていうだけではなくて、地域にどれだけ愛着を持って頑張っていこうとされてるのかっていうのも大いなるそのウエートがあってもいいんじゃないかなと。これはなかなか計るのは難しいんですが、一言それは付け加えて言わせていただきます。という中で、本当にぜひ皆さんの熱量を感じる日が来ることを、戦略を実現させることによって来ることを楽しみにしております。 そして、最後の質問(3)なんですが、若者の
シティプロモーションへの参画の在り方についての質問をさせていただきます。
シティプロモーションの最終的な目的は自治体を維持していくことに尽きると思われます。今定例会においても何人もの議員が人口問題に触れておられますが、自治体を維持していくには人口の維持が必要不可欠であるというのは言うまでもありません。直近本年2月末においても1月末に比べ87世帯131人もの減少が報告されました。2万8,245人、憂慮すべき数字です。とにかく自然増が大きく見込まれない当市において、いかに社会減を抑えるかというのも大切な考え方だと思われます。そういった中でも特に若年層の流出抑制が自治体の持続的な活動には必要ではないかと考えます。 そこで、他市において女子高生で組織するJK課なるものを庁内に組織し、市民協働推進プロジェクトを推進されている自治体もあります。当市においても小・中学校において地域探求をされ、高梁高校では方谷学に取り組まれ、高梁城南高校ではジョナカフェを企画運営され、地域のにぎわいに貢献されています。さらに最近耳にしたところでは、松山高校では生徒たちが主体になり企画、出演、編集などをされた夜の高梁魅力紹介プロジェクトがユーチューブで発信されるということなので、期待するところです。高梁市もこれだけ前向きな若者がいてくれるということは本当にありがたいし、これを生かさない手はないと考えます。 そこで、若者の
シティプロモーションへの参画の在り方について答弁を求めます。
○議長(宮田公人君) 近藤市長。
◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 若い人の参画をどうするかっていうのは、これが一番の肝なんだろうと私は思います。若い人の情報発信力っていうのは、今の時代ですから本当にいろいろ多岐にわたっている。その若い方というのは、どこをターゲットにするかということもあるんですが、先のことを考えれば今の小学生、中学生から、いわゆる授業の中でもそうですけど、今高梁中学校かな、探究学習という形で、要は自分たちのことをしっかり知る、またいろんなことに興味を持つということ、形の中でそういう学習も行われている。要は自分の生まれ育ったふるさとというものを大切にする、また市外からこちらに移住をされた方についても町の魅力というのは何だろうというのを探していく、そうしたことが必要なんだろうなと思ってます。そうしたものを今度は発信をしていただく、若い力をもって発信をしていく、また視点が変わるわけですから、いろんな意味で視点の違った発信、魅力というものを伝えれるんだろうと思っております。 それと、言いましても多くの市民の皆様方もやはりそこにはプライドを持っていただかないといけない。町の魅力っていうのを再認識していただく必要もあろうと思っておりますので、その魅力発信のために若い力をぜひ貸していただいて、一緒になって取り組むということが必要であり、そうした方々にこの高梁市の
シティプロモーションに参画をしていただく段取りというのは今進めているところでございます。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 今、市長も進めているところですという御答弁をいただいたんで、本当にそういう力を生かす仕組みが一番必要なのかなとも考えます。本当に若い方々というのは
シティプロモーションの上で訴える力が一番あると思います。今御検討を進められているということなんで、一層前向きな検討をお願いいたします。
○議長(宮田公人君) 質問の途中ですが、ただいまから10分間休憩いたします。 午前10時46分 休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~ 午前10時55分 再開
○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、伊藤泰樹君の質問を願います。 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 続いて3の公立の幼・保・こども園、小・中学校の制服の現状と課題認識についてに質問を移らせていただきます。 この質問に関しては一部同様の内容で平成29年12月定例会の中でも一般質問させていただいておりますが、その後検討されたことも含め御答弁いただければと考えております。 まず、(1)各段階での制服にかかる金額の現状を問うという質問なのですが、ストレートに各幼・保・こども園、小・中学校の段階で調べていただいていると思いますが、ここでは大体入園入学時に購入されるおおよその金額を質問します。できれば男女別で一番高い金額と安い金額をお答えいただきたいと思います。
○議長(宮田公人君) 上森教育次長。
◎教育次長(上森智子君) それでは、私のほうからお答えをさせていただきます。 制服についてでございますが、基本的に制服は学校に対する愛着や伝統への敬意に結びつくものであると思っております。今回金額の現状ということで、就学前も含めて私からお答えをさせていただきます。 男女別ということでございますが、就学前におきましては男女同じものを着用しておりますので、値段の高い低いをお知らせします。まず、幼稚園でございますが、こちらは全園同じ値段で4,880円でございます。保育園につきましては、最も安いところで2,300円、高いところでも2,350円とほぼ変わりがございません。こども園につきましては、安いところで2,350円、高いところで4,150円となっております。小学校につきましては、まず男子でございますが、安いところで1万3,000円、高いところで3万3,260円、それから女子につきましては、安いところで1万円、高いところで3万3,530円、中学校につきましては、男子は詰め襟の制服を着ていると思いますが、こちらは標準マークがついてれば何でもいいということで、値段的には1万円台から3万円台までのばらつきがございます。女子につきましては、安いところで2万9,300円、高いところでは4万9,060円となっております。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) この質問、担当課で調べれば分かると思われるかもしれませんが、この放送を御覧になっている方にも問題を共有していただきたいと思い質問させていただきました。 実際4年前、当時公正取引委員会が公立中学校の制服についての調査を行い、義務教育に関わる経費の保護者負担の軽減という発表が出たとき、そして備中中学校の統廃合に起因した質問で個別具体の金額を取り上げてはいませんでしたが、今回お孫さんが市内の中学校へ入学される祖父母の方から女子生徒の制服に関して御意見をいただきましたので、質問させていただいております。 どこがどうという話ではなく、学校によってこれだけ差があり、また男女においてもこれだけ開きがあるというのは改善すべきことではないでしょうか。それについていかが思われるか、御答弁を求めます。
○議長(宮田公人君) 上森教育次長。
◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 まず、議員おっしゃいますように小学校では約2万円、中学校でも2万円のそれぞれ学校によって開きがございます。こちらは市内中学校、小学校に聞き取りをいたしましたが、特にその中では経済的な負担に関する苦情等は保護者からは受けていないということでございました。また、入学のときにも就学援助費等でそれぞれ市のほうから補助もございますので、そちらを使っていただいて購入をいただいているところでございます。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 今保護者のほうからそういう意見を聞いてないということだったんですが、これは当たり前だと思うんです。学校に行くのに当たって、例えばランドセルを一々高いから安いからって学校に言っていく親っていないと思うんです。だから、そういうことを実際問題にするっていうのは、私が聞いたこういう個別具体の事案もそうです、それから就学援助を受けておられる方もおられる、これ全員が就学援助を得られるわけじゃない。だから、必要に応じた方に関してはそういう援助もありますよ、そういう方もおられるということは認識した上なんですが、実際通常の場合でいえば男子と女子で差があると、学校によっても開きがある、これが問題ではないという認識のほうが、4年前もそうだったんです、4年前に答弁いただいたときにも愛着であるとか敬愛であるとか学校の歴史であるとかというそういうお話をなさいました、答弁を記憶しとります。ただ、それを言うばかりで、じゃあ小学校、中学校で今児童・生徒数はどうなってるのかっていうのも現状を考えていただきたいと思うんです。 本当におっしゃられるとおり制服は、学校で検討されていくことっていうのは以前の答弁もあったし、今回も多分同じ答弁をされると思います。ですが、次にこの先に入っていく上でちょっとお伺いしたいのが、高梁市の出生数、直近で高梁市で何人のお子さんが生まれてるか、御答弁誰かいただけますでしょうか。
○議長(宮田公人君) 上森教育次長。
◎教育次長(上森智子君) それでは、私からお答えをさせていただきます。 直近の出生数ということですが、令和3年1月から12月まで高梁市で生まれた子供の数は123人でございました。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 御答弁ありがとうございます。突然の質問であったにもかかわらずありがとうございます。 皆さん聞いていただいたように去年123人、今年成人を迎えられた2001年生まれは247人でした。その半分以下です。前回質問させていただいたとき、平成29年、今から4年前ですが、小学校15校で1,209人児童がおられたものは、4年たった令和3年135人減って1,074人と11%減です。中学校は6校で672人であったものが、110人減って562人、16%減です。これだけ考えても頭を抱えたくなる現状ですが、統廃合の在り方については学校再編推進審議会で議論され基準を示されていると思うのですが、それを鑑みた上で、(2)公立幼・保・こども園、小・中学校の今後における統廃合の可能性について質問いたします。
○議長(宮田公人君) 上森教育次長。
◎教育次長(上森智子君) それでは、私のほうからは小・中学校の統廃合の可能性について御答弁させていただきます。 議員おっしゃいますように平成30年3月に高梁市立学校再編推進審議会から出された答申の中では、小学校につきましては全校で2学級以下が継続的な状態となる場合、また中学校におきましては1学年の生徒数一桁が継続的な状態となる場合で、児童・生徒にとって十分な教育効果の保障が困難となる場合にはその再編に当たって検討するということになっております。その再編に当たっての検討は3年前からそういった準備委員会を設置して協議を開始することとしておりまして、再編ありきではなくて再編しない場合の選択肢も含めて検討することとしております。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) これは当たり前なんです、再編ありきじゃなくて再編しない場合も含めて想定するというのも当たり前のことだと思うんです。でも実際問題、教育委員会っていろんな資料を持った上で将来こういうことになり得る、こういう心配があるっていうのは全部網羅した上で検討していく、今日あしたの教育を考えていくのが教育委員会じゃない。5年、10年先を考えていくのが教育委員会。校園長会、そういうものを束ねている教育委員会、教育長。今日あしたのことだけではなくて、将来を見たときにどうかっていう。 実際、高梁市内においてもこの4月から有漢において西小、東小が一つになる。令和7年度には義務教育学校ができる、これは明るい話題かもしれません。でも、ただ明るい話題だけじゃなくて、その中には考えていかないといけんことっていうのもある。だから、今回制服を問題にさせていただいているというのも、教育委員会が決めることではなく、現状を推察して答弁を求めることになろうかと思うんです。だから将来を考えたときに統一的な制服なんて考えることはもう無意味だよ、メリットはないよっていう御発言というのも以前もあったし、今回もその底辺に今の答弁でいけばあるのかなと感じさせていただくんですが、本当に制服っていうのは各学校園で考えればいいじゃないか、保護者で考えればいい、それが前提だと思うんですが、それでは前へ進まないから大丈夫ですかっていう心配を投げかけてるわけです。各学校園の今後の検討から制服の検討を外すことっていうのは、これは重要なことではないのかという認識の上で、より負担感の少ない価格で購入できる制服を模索するっていうことは、私は大変有意義なことだと考えてます。 また、トランスジェンダーの児童・生徒への配慮は今の時代当然の配慮事項となっております。産経新聞の記事に岡山市の制服メーカートンボが2019年度に制服を納入した450校で、女子生徒・児童にズボンを導入されたということが発表されておりました。また、トランスジェンダーへの配慮という面だけでなく、自転車通学者などの学校生活上の利便性や防寒対策を主な理由として導入された学校もあるということです。 るる申し上げてまいりましたが、児童・生徒が急速に減少する中において、また時代の流れと申しますか、トランスジェンダーへの配慮という言葉が叫ばれる中で、(3)本来各学校園等で検討されるべき制服ですが、あえて市から統一を発声すべきではないのかについて答弁を求めます。
○議長(宮田公人君) 上森教育次長。
◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 平成29年度にも同じような質問をされたということですが、国からの通知によりますと制服の選定におきましては学校が主体となって経済性と機能性を考慮して、また保護者と相談しながら進めていくということになっておりまして、最終的にはやはり校長の判断において適切にするものでございます。教育委員会の役割としましては、その選定や見直しが適切に行われるように必要に応じて指導を行うこととされております。近隣市町村においても市が主導して制服を統一している例はございません。福岡のほうで1件私も見たことはあるんですが、そういったことから、今後も引き続き良質で安価な制服選定ができるようにするとともに、先ほど言われましたジェンダーレスの関係、こちらは既に取り組んでいるというか、女子がスラックスをはく場合であるとか、あと防寒のためにスラックスをはくことも学校のほうでは既に行っているところもありますし、ジェンダーレスに向けて
PTA等で話合いをすべきというところも出てきております。市で統一するというのではなくて、そういった意見を聞きながら今後考えていければと思っております。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
◆5番(伊藤泰樹君) 時間も迫ってきたところでというところではあるんで、本当に前例がない、私があまり好きじゃない言葉を言われたんですが、前例がないからできないじゃないんです、前例がないからするかしないかっていうのはやっぱり考え方一つだと思います。取り組んでいけるかどうか、それが市のためになるのか、それから市内の小学校、中学校の校数、それから児童数、生徒数を見ていった中で、将来この高梁市の中でどんな問題が発生してるのか、どういうことが課題なのかというのはやっぱり各学校園で考える、校長、園長が考えるべきだっていうのは一つの考え方かもしれません。ですけど、全体を網羅して見れるのは教育委員会でありそこに座っておられる方々、それから4階の教育委員会におられる方々っていうのが一番よく見えてる、見えてないとおかしいということを認識された上で今後も検討していただければと思います。 これをもって令和3年度の一般質問を終了させていただきます。
○議長(宮田公人君) これで伊藤泰樹君の一般質問は終わります。 ここで質問席の除菌作業を行いますので、しばらく休憩いたします。そのままでお待ちください。 午前11時9分 休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~ 午前11時10分 再開
○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、森上昌生君の質問を願います。 森上昌生君。 〔7番 森上昌生君 質問席〕
◆7番(森上昌生君) 今回は3点質問させていただきますので、明確に端的にお答えいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 まず1番目の質問として、高梁市の環境施策についてということでお尋ねいたします。 (1)の質問として、第2次高梁市環境基本計画(案)では、世界的な取組が取り入れられているが、本市の現状に即したものになっているのかということでお尋ねしたいと思います。 第2次高梁市環境基本計画(案)が示されましたが、カーボンフリー、再生可能エネルギーやSDGsといった非常にスケールの大きな取組が大きなウエートを持って取り上げられています。もちろんこれらの世界的な取組の全てを否定するつもりではありません。しかし本当に地球は温暖化に向かっているのか、単に限定的な温暖化なのではないのか、かつて日本の縄文期には現在より2度から3度ほど気温が高かったと聞きます。しかし、これらは温室効果ガスとは関係なく、暖流の流路が影響していたとの説が有力と言われております。もちろんCO2の温室効果を否定するつもりではありませんが、現在の気温の上昇はCO2の増加のみが影響しているのか疑問を感じるところです。過剰人口のエネルギーの過剰浪費の影響がもっと語られるべきではないのかと思われます。 こうしたことは我々素人が考えて分かることではないのですが、世界的な常識論のようなものでも事実と反することが過去にも幾度となくありました。例えば我々が子供の頃に地球の化石燃料、特に石油はあと50年分しかないというふうに言われてたんですけれども、それからほぼ50年たった現在でもまだ50年ぐらいの埋蔵量はあるのだというような話を聞いております。これについて言えば、50年前と現在の石油の消費量とではもう比べ物にならないほど多いんですけれども、まだ50年あるというようなことになってるわけですから、世界的なそういう常識論が必ずしも正しいということではないのではないかというふうに考えております。 また、再生可能エネルギーということで太陽光発電が注目されているわけですけれども、これらも本当にトータルの意味でクリーンエネルギーと言えるのかというふうな疑問を覚える次第です。我々の印象では、大規模ソーラーの発電施設を見ると、むしろこれは環境破壊なんじゃないんかというふうに思ったりもします。さらに言えば太陽エネルギーを通常は今までは放射エネルギーとして地球外に放出していたわけですけれども、これを運動エネルギーとして活用するということはそれ自体が地球の温暖化につながるのではないかというふうにも考えます。 いずれにしろ、こうした問題は我々素人では簡単には判断できない問題であり、全てを否定するつもりではありませんが、こういったことが非常に大きなウエートを占めて今回の計画案が示されているんですけれども、誠に独善的な話でありますが、こうしたことを含めた上でこのたびの環境基本計画に少し違和感を感じたので、質問させていただきたいと思っております。これが高梁市の現状に即したものなのか、もっと身近な我々の生活に密着した環境づくりというものがあるのではないかといった思いでお尋ねいたします。
○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。
◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、私からお答えをさせていただきます。 第2次高梁市環境基本計画の案でございますが、議員申されますとおり内容につきましては世界的また地球規模的なことを掲げているものでございます。こうしたことに対しまして市としてどのように取り組んでいくのかというような対応を示したものでございます。案につきましては環境政策審議会のほうで御議論をいただき、こうしたことに対して行政、それから市民と事業者それぞれの立場で協議をしながら取組を行い、計画の案に掲げる目標実現を目指していく、こういったものを予定してるとこでございます。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 森上昌生君。
◆7番(森上昌生君) この質問に関して言えば、実際にこういった問題がどういうふうに扱われるのかっていうのは、まだまだその先分からん問題なんだろうと思っております。ただ、次で質問しているんですけれども、もう少し高梁市の実情に即した環境施策というようなものが必要だったんではないのかなという印象で、次の質問に移らせていただきます。 (2)の質問、備中町西山地区のピースワンコ・ジャパンについてということで、これは(1)の質問を踏まえた上で高梁市の独自の環境問題として以下の質問をさせていただきたいということです。 まず、備中町のピースワンコ・ジャパンに関しては、過去にも幾度となく質問を繰り返しておりますが、いま一つ市のこの施設に対する方針が見えてきません。今回は市の施設に対する考え方を明確にしていただくために以下の質問にお答えください。 ①ピースワンコ・ジャパンによる多頭飼育の地域の環境に対する影響を問うということでよろしくお願いします。
○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。
◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをさせていただきたいと思います。 ピースワンコ・ジャパンの件に関しましては、これまでの議会での御質問に対してもお答えをさせていただいているということでございます。この法人につきましては、動物取扱業ということで第二種の届出を県知事に対してなされていることで、そちらに対する必要な対応等は行われているものと認識をいたしております。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 森上昌生君。
◆7番(森上昌生君) 今必要な対応をしてると言われたんですけれども、必要な対応ってどういうことなんですか。
○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。
◎市民生活部長(赤木和久君) 第二種動物取扱業として様々な取扱いが定められておりますし、努力規定が求められているものもございます。こうしたものに対して適正に対応されているということでございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 森上昌生君。
◆7番(森上昌生君) 今対応されてるっていうのは、要するにそれは県がしてるということですか。
○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。
◎市民生活部長(赤木和久君) 動物取扱業につきましては県知事の所管でございます。県だけがするというわけではございませんが、この対応については岡山県が対応する、市としても必要に応じて県と連携をし対応しているということでございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 森上昌生君。
◆7番(森上昌生君) 今市としても必要なところは県と共同してというような話なんですけど、その必要なところってどういうところですか。
○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。
◎市民生活部長(赤木和久君) 必要なところというのは、やはり動物を飼うことによりまして周辺住民に例えば悪影響を及ぼすであるとか、様々な声が聞こえてくるということでありましたら、その実態、内容については法人のほうに確認をさせていただくこともございます。あくまでもお願いにしかなりませんが、市としてもお願いも申し上げているというとこでございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 森上昌生君。
◆7番(森上昌生君) 現在、この西山地区に同団体の保護犬の収容頭数ってのはおよそ600頭前後、600頭を超える犬がいるわけです。市所有の旧西山ロッジに約70頭前後、それから同地区の民有地に建設した飼育舎、ここに500頭以上が収容されてるということなんですけど、こんだけの頭数、それも小さい室内犬ではなくて大半が中大型犬なんです、あそこの犬っていうのは。それが600頭もあそこにいるということは、これはかなりの周辺に対する影響ってあると思うんですけれども、その辺は市はどのようにお考えですか。
○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。
◎市民生活部長(赤木和久君) 影響があるというふうに申されましたが、影響がないということはないというふうに思っております。ただ、現行岡山県が指導監督する立場でございますが、そういった届出、対応等については現状では適正に対応されているというふうには認識しております。以上です。
○議長(宮田公人君) 森上昌生君。
◆7番(森上昌生君) 確かに監督権というのは県のほうにあるんでしょうけれども、実際にあるのは高梁市にあるんですから、高梁市の中の問題としてやはりもう少し市はこの問題に本気で取り組むべきなんじゃないんでしょうか。全く問題がないと言うんだったらそれでいいわけですから。600頭に及ぶ保護犬の犬舎からの例えば汚物であるとか汚水であるとかというようなものの浄化状況といいますか、こういったものを検査してるんですか、高梁市として。
○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。
◎市民生活部長(赤木和久君) 西山の法人につきましては第二種の動物取扱業ということでございますので、その中身を申し上げますと必要に応じて排水設備を備えるようにということで、努力規定ということになっておりますが、西山の犬舎につきましては合併浄化槽を設置されて、委託業者により定期的な管理はされているというふうには伺っております。以上です。
○議長(宮田公人君) 森上昌生君。
◆7番(森上昌生君) されてると思うではいけんのじゃないかと思うんですけれど、次の質問に移らせていただきます。 そこですいません、②の質問と③の質問の順番を変えさせていただきたいんですけれども、よろしいですか。
○議長(宮田公人君) はい、分かりました。
◆7番(森上昌生君) ③のピースワンコ・ジャパンの危機管理の状況を市として把握しているのかということなんで、これを聞きたいんですけれども、今言ったように600頭を超える保護犬に例えば人犬共通の感染症が発生したりとかというようなことがあったり、あるいは先年の豪雨災害のような大きな自然災害が起きたり、また急な人員不足による保護犬の管理の不行き届き、さらには事業継続に対する問題の発生といったような施設の危機管理をピースワンコがどのように対処しようとしているのかというシミュレーションを市は十分に把握してるんでしょうか。
○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。
◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをさせていただきます。 危機管理に対する対応の把握という御質問だと思います。先ほど申し上げました第二種動物取扱業につきましては、こういった危機管理マニュアルについては法令上の作成義務はございませんが、当該法人につきましてはこういったマニュアル的なものを作成されているというふうには伺っております。以上です。
○議長(宮田公人君) 森上昌生君。
◆7番(森上昌生君) 今部長が言われたように、ピースワンコで独自に危機管理マニュアルというようなものを作ってるんだという話は僕も聞いてるんですけれども、市としてはこれを入手して検討されてるんでしょうか。
○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。
◎市民生活部長(赤木和久君) これは県の所管というのは先ほど来申し上げているとこでございますが、また担当所属の岡山県動物愛護センターにおきましては、法令上の作成義務はございませんので、内容は確認をされておりません。市としても同様でございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 森上昌生君。
◆7番(森上昌生君) 何か随分無責任に聞こえるんですけど、そんなもんでいいんでしょうか。とにかくあれがないんだっていうことであればもうこれは仕方がないと言ってしまえば仕方がないのかもしれませんけれども、でも実際に高梁市の中にある施設なんですから市がもう少し注意を持って当たらなければいけないんじゃないんかなという気はしております。 そこで、先ほど順番を変えました②の質問なんですけれども、多頭飼育に対する高梁市独自の規制を設けるべきではないのかということでお尋ねします。 ピースワンコの犬舎に関して監督責任は市にはないということだが、この施設が周辺地域に与える影響はそれなりのものがあると思うんです。絶対ないとは言えませんから。こうした施設に対する市独自の規制があってしかるべきではないんでしょうか。 家畜の飼養に関してはいろいろな規制が設けられているんですけれども、犬猫といった愛護動物に関しては特段の国の規制もないということなんです。ただ、近年の動物愛護の考え方の普及によりこうした施設が各地に現れるようになってきたわけですけれども、現状ではこうした施設に対する規制が追いついていないというのが国の現状だと思うんです。 そこで、実際にこうした施設を抱える高梁市において、国の規制を待つことなく市独自でこうした規制を設けるということが必要なんではないかと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。
◆12番(宮田好夫君) 持続可能な公立病院をこれから将来に向かって経営していくためのガイドプランをつくっていくんだというような形で、今回答がございました。 (2)の経営強化プランはどのような視点で策定するのかということでございまして、恐らく(仮称)成羽病院経営強化プランというのはこれから策定されるんだろうというふうに思うわけなんですが、先ほど答弁にあったようにこれからの状況を見たときに医師不足あるいは医師の働き方改革、これは医師の労働時間については今労働基準法を適用されないっていうのが、これから適用されるというのもお聞きをしておりますので、それらを踏まえてどのようにしていくかということの視点で進められていくと思いますが、先ほどの答弁でよろしいんでしょうか。
○議長(宮田公人君) 渡辺病院事務長。
◎病院事務長(渡辺丈夫君) では、ガイドラインの視点についてお答えさせていただきます。 ガイドラインの策定に当たりましては、限られた医師、看護師等の医療資源を地域全体で最大限に活用するというところ、それから感染症拡大時の対応という視点も踏まえる必要があるというところで示されてございます。 それから、策定時期につきましてはガイドラインのほうが示されてからになりますけれども、今年度末までにはガイドラインが示されるのではないかという形で国のほうからは示されてございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 分かりました。 (3)に入りますけども、今までいろいろなプランとか構想が示されてきました。国は公立病院、先ほども言いましたが改革ガイドラインあるいは新公立病院改革プラン、また2025年の医療供給体制の構築を目指した地域医療構想等があります。また、国のプランを受けて本市においても2017年3月に策定した成羽病院改革プランがあります。また、先ほどの一般質問でも出ましたが2018年6月に策定した市独自の医療計画があります。これから新しくつくられる経営強化プランについて、これらとの関連は、どのようになっていくんですか。
○議長(宮田公人君) 渡辺病院事務長。
◎病院事務長(渡辺丈夫君) それでは、経営強化プランの視点と、それから公立病院改革プランや地域医療構想との関連につきましてお答えさせていただきます。 経営強化プランの視点につきましては、国が求めておりますポイントは大きく4つでございます。1点目が公立病院が担うべき役割や機能を明確化、最適化すること。2点目が不採算地区病院等への医師、看護師の派遣の強化、働き方改革の推進。3点目が柔軟な人事給与制度を通じまして、医師等の確保につながる経営形態の見直し。4点目が感染拡大時に転用しやすい施設、設備の整備を進めていくということでございます。 成羽病院で今後定めていきます経営強化プランにつきましても、この視点に沿って策定していくように考えてはございます。 それから、現在の高梁市国民健康保険成羽病院改革プランにつきましては、先ほど議員さんのほうからも御紹介いただきましたが、平成27年3月のガイドラインを踏まえまして平成29年3月に策定したプランでございまして、実は令和2年度までの計画期間でございます。今度策定いたします経営強化プランにつきましては、持続可能な地域医療体制を確保するための新たな計画として進めてまいりますが、岡山県保健医療計画は県全体の医療計画、それから高梁市医療計画につきましては市全体の医療計画ということで、それぞれ上位計画と位置づけまして、その上位計画と整合を図ったようなプランをつくっていきたいと考えてございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 今ありましたけども、特に高梁市が独自につくった地域医療構想の中では非常にいろいろな課題が上がってると思います。ちょうど私もその策定のメンバーに入ってたわけで、その中で各医療機関の方、あるいは団体の方のお話を聞く中で、非常に看護師不足なりあるいは医師不足はこれから向こう10年を想定すると非常に深刻なものが出てくるということがあります。なので、そういったことからすればこの公立病院経営強化プランについては成羽病院だけではなくこの地域医療をどうしていくのかっていう非常に大きな視点も必要ではないかというふうに思いますが、その辺の考えはどうでしょうか。
○議長(宮田公人君) 渡辺病院事務長。
◎病院事務長(渡辺丈夫君) お答えさせていただきます。 議員さんが申されますとおり、病院のみならず地域医療をどうしていくかということは大きな課題でございます。それも踏まえまして、当然成羽病院が地域を守る医療の、特に西部地域の核とならなければいけないというような気持ちを持ちまして、そういう策定を進めてまいります。地域全体のことを考えていくということがポイントでございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) (4)ですが、いよいよ来年度から策定に入っていくようになっていくというふうに思いますが、これをどのような体制で進めていくのかっていうのが非常に大切な視点であるように思います。 いろいろなプランを今まで市がつくってきましたけども、外部委託という方法がよくあります。外部委託が悪いとは思いませんけども、各自治体の置かれてる状況なり、あるいは人口規模、年齢構成、そして地域的な状況なり、医療でいえば医療資源等はそれぞれ異なります。外部委託であれば総じて同じような内容で策定されることが多いと思います。私は成羽病院は高梁市の西部地域にとってなくてはならない医療機関だというふうに思ってます。私も利用させてもらってます。成羽病院から医師あるいは看護師を派遣している診療所を含めれば地域住民の暮らしの安心に大きく貢献してるんではないかというふうに思ってます。 高梁市の地域医療構想に示されたとおり医療機関を取り巻く状況は、公立、民間を問わず先ほど申し上げたとおり医師や看護師不足が常態化しています。今後ますます深刻な状況に置かれていくんではないかとも想定されます。だからこそこの経営強化プランは外部委託ではなく、市あるいは成羽病院が主導権を持って策定していただきたいと思いますし、そうするべきだというふうに思いますが、お考えはいかがでしょうか。
○議長(宮田公人君) 渡辺病院事務長。
◎病院事務長(渡辺丈夫君) お答えさせていただきます。 計画の策定につきましては、今議員さんのほうから御提案いただきましたが職員で策定することを前提に想定しております。これは特に今病院内で何が課題なのかというところは院内でもよく話合いをしております。まず、その課題をしっかり把握した者が議論をした上で計画をつくっていくということを大事にしていきたいと思っております。 また、ガイドラインのほうが示されましたら、早期にその策定体制に入っていきたいというふうに考えてございます。以上です。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 分かりました。いずれにしてもそのプランが出来上がったら今度は有識者を含めていろんな会議にかけていくんだろうというふうに思います。ぜひそういった意味でいけば経営が強化されるプランになってほしいというのは、これは願いです。 最後の質問ですが、(5)です。公立病院経営強化プランについては、国が示した施策というんですか、そういったものを地方自治体につくれということがありますので、当然財政的な支援があるんだろうというふうに思ってます。資料を見たんですけど、なかなかよく分かりません。プラン策定に当たって、あるいはプラン実行に当たってどのような財政支援が用意されているのか、分かればお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(宮田公人君) 渡辺病院事務長。
◎病院事務長(渡辺丈夫君) お答えさせていただきます。 現在、国のほうの資料で案として示されておりますのが、機能分化でありますとか連携強化に伴う施設整備の病院事業債、これを延長したり拡充したりしていこうというところが1点。それから、医師派遣等に係ります特別交付金の拡充をしていこうというのが2点目。それから、3点目はソフト系でございますが、先進事例を横で共有するでありますとか、専門アドバイザーの派遣による助言というところがございます。あとその他で、特別交付税の基準額の見直しも含めまして案では示されてはございます。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) ありがとうございました。公立病院経営強化プランが本当に成羽病院の経営強化につながり西部地域の医療が守られる、そして住民の安心につながるよう望んで、1番目の質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。 続いて、2番目の質問に参ります。 新たに始まる教科担任制についてでございます。教科担任制については、中教審が2019年4月に新しい時代の初等中等教育の在り方を諮問して以降、初等中等教育分科会、新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会等において審議を重ね、2020年10月に中間まとめ、2021年1月に令和の日本型学校教育の構築を目指して全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと協働的な話題の実践、答申が取りまとめられています。以前にも議会で教科担任制については質問が何回もあったかと思ってます。この答申においては、小学校高学年からの教科担任制を令和4年度をめどに本格的に導入する必要があるとされたことを踏まえ、国の新年度予算に組み込まれたものであります。 (1)の質問として、教科担任制についてはこれからもいよいよ新年度から小学校高学年で始まります。新年度の国の予算では外国語、理科、算数、体育の4教科が盛り込まれています。高梁市では教科担任制についての対象学年、対象教科はどのようになっていますか。
○議長(宮田公人君) 小田教育長。
◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 先ほど御紹介がありました教科担任制でございますが、実はこれは平成14年ぐらいから推奨されるようになりまして、国の財政措置、加配等がありまして、既に始まっているところでございます。 その前に教科担任制について、言葉は教科担任制でありますが、小学校は学級担任制であります。その教員が自分の得意な教科を入れ違いにして、国語ばっかし教える先生、算数ばっかし教える先生等にして、教師間の交換授業を教科担任制という場合と、もう一つ専科の先生、これが教える場合も教科担任制に入っております。その専科のほうを高梁市では随分今やっているところでございます。教科といたしましては外国語、それから算数、それから理科、音楽等でありまして、今やってるのはそれでありまして、今後国の加配等を受けてさらにこれを拡充していくという形で考えているところでございます。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 教育長の答弁では、既に高梁市の学校では行っているということでありました。教科担任制については今教育長答弁のとおりそれぞれの学級担任制からの得意な教科をそれぞれの学年で教えるというようなことも文科省の中の資料にはありました。(2)ですが、これに対して国の予算とすれば毎年950人ずつ増やしていくということがあって、2025年度までに3,800人増員するということでありました。最も文科省はもっと増やせということで8,800人ということになってましたが、これは文科省の要求の約4割程度しかなかったということでありました。本市にとって今もありましたけども、既に教科担任制をやっているということなんですが、これに伴う教員の増員というのは高梁市に来るんでしょうか。
○議長(宮田公人君) 小田教育長。
◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 国の定数の性質ですが、これは一度岡山県にまずまとまってやってきます。それを岡山県で再編成、例えば専科指導に使う、あるいは交換の授業に使う、あるいは少人数指導に使う、チームティーチングに使うと、岡山県でまた再編成しまして、それが高梁市へ来るというような仕組みになっております。 そういう面で言いますと、今まで専科指導で高梁市は4人の加配を受けておりましたが、来年度は6人の加配を受けることになりました。恐らくこの国からの新しい定数、これは高梁市にも来ているというふうに考えればいいと思っております。以上です。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 分かりました、4人から6人ということで。 (3)の質問に入りますが、昨年12月22日に文科大臣の記者会見があったわけなんですけども、文科省と財務省の予算折衝の中身が明らかになってます。その中身については教科担任制の具体的な実施方法として、採用した教員は原則担任を持たず複数校で教えることもあると、1つは。また、中学校の教員が小学校で授業を受け持ったり、小学校で教員同士が授業を交換したりするとありました。本市においては教科担任制については、その教科を担任する先生でやってるんだというふうにありますが、今後4人から6人に増えたということなんでどのように行われるか、もちろん高梁小学校など複数学級を持つ学校と、私でいえば津川小学校は1学年1学級あるいは複式学級というところになれば非常に実施方法も変わってくるんではないかというふうに思うわけなんですが、その部分について具体があれば教えてください。
○議長(宮田公人君) 小田教育長。
◎教育長(小田幸伸君) お答えします。 今高梁市では、全ての小学校でやっております。延べ137学級で様々な教科でやっておりまして、学校数も延べ66ということで、かなりやっております。 今回2人の増員ということでありますが、これはこういったものの数をまた広げるというのが1つであります。それともう一つは、教員の得意教科を交換して行う、これは学年二クラス以上ないと非常に厳しいわけですが、こうしたものにもこの加配の教員等を使って今も少しはやっているんですが、もう少し拡大して挑んでみたいなという気もしているところでございます。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 今でも行われているんでしょうけども、教科担任制ということになれば学級担任の方がおられて、それから教科担任の方がおられてということで、児童にとってはいろんな先生と触れ合うことがあって、これはいい効果があるんだというふうなことも言われてます。教員にとってはそれぞれ受け持つ児童の人数が多くなるので非常に苦労される部分もあるんではないかというふうに思います。それからその授業割りをするのに1人の先生が何個も持つとなれば、その組合せが非常に苦労されるというふうにありますが、教員の担当教科についてどのように決められていくのか、また得意な分野をやっていただくんだっていうことになってももちろん研修や教材とかもあるんでしょうし、それから複数のクラスを持つということになれば学年担任と教科担任の連絡体制等々が密にならなきゃいけないというふうに思いますが、その辺のところはどのように今されているんでしょうか。またどのようにお考えでしょうか。
○議長(宮田公人君) 小田教育長。
◎教育長(小田幸伸君) お答えします。 担当教科の決め方でありますが、これはまず教科として専科がふさわしいといいますか、非常に専科にしたい教科がありまして、例えばそれは外国語でありますとか、あるいは実験等がたくさんある理科でありますとか、ピアノ等が弾けたら非常にいいような音楽でありますとか、そういうふうなぜひ専科でやりたい教科を先に決めるということでまず決めます。ただ、そういう教員がどの学校にもそろっているわけではありませんので、教員の人事が終わった後しっかりと各校の実情に応じて得意な教科を持ってる人等をその教科の専科にしたりとかというふうな工夫をする、そういうふうに全体的に教科でまず決める場合と、それから各校の実情に応じて柔軟に決める場合というようなことがあります。 それから、その専科と担任との連絡体制ということでありますけれども、これも非常に難しいものがあります。専科と担任が両方授業が入っとって連絡が取れることはほとんどありませんので、ただ最近支援システム等が学校で非常に充実してまいりましたので、そういったものを利用するなどして連絡体制を簡単に合理的にできるように工夫をしていきたいと思っております。今は空いたちょっとした時間を使ってやっているのが現状でございます。以上でございます。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) そういった教育長の話を聞けば、この教科担任制については高梁市はどちらかというと進んでるというふうにお見受けしました。非常に大変御苦労もあるんだろうというふうには思いますが、やはりそうはいっても理科にしてもあるいは体育にしても音楽もそうでしょうけども、教員にも得意不得意があるんでしょうから、得意な先生が教えればそれだけ知識が高まるなりあるいは教育が充実するというのがあるでしょうから、よろしくお願いしたいと思います。 (4)の質問ですけども、このことにより教員の負担が増えたり、あるいは時間外労働が増えたりしないかという質問ですが、教員の時間外労働については特別措置法によって残業代は支払われないというのは前にあったとおりです。給与月額の4%が別途支給されて、幾ら残ってもお金は出ないっていうことです。ただ、その中で教員の働き方改革で本市は教育長の方針の下、改革が進んでいるというふうに把握をしてる、これも一度質問させてもらいました。 教科担任制によって1人の教員が複数の学校や学級を受け持つことによる負担増や、授業準備、教職員間の連絡調整などにより時間外労働が増えたり精神的な負担が増大するようなことが心配されるわけですが、その辺については対策とかいかがお考えでしょうか。
○議長(宮田公人君) 小田教育長。
◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 まず、この教科担任制につきましては、国のほうもいわゆる過重労働といいますか、そういったものの対策でもあるわけであります。例えば中学校で何クラスもある学校ですと、1時間の研究をしておけばそれがA組、B組、C組と同じように使えるというようなことがありますが、小学校は全部担任が教えますので、1時間につき1個の研究をし、1日6時間ですから毎日次の日6個分の研究をしとかないといけない。そういう教材研究部分はこの教科担任制になりますと少し緩和されます。 ただ、時間割が小学校の担任はほとんどが全時間授業をしておりますので、それが隙間なく上手に入れ替わるように同じ時間を変えていかなければいけませんので、その時間割の組合せが非常に難しいのと、1回出張とかがあったらもう取り返せないような状況にもなります。こういう苦しさがありまして、教科担任制のよさとそういう苦しさと、それがどういうふうにバランスよく運営していけばいいのかということを各学校でしながら、ただ1つ加配が入ったらこれは完全にプラスでありますので、これについてはしっかりと学校へ配置していきながらこれから進めていくと、こういう形で進めたいと思っております。以上です。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 分かりました。教育長がよく言われるように、近年教員をめぐる状況は採用試験の応募者が非常に少ないということが見られるようになかなか人気がないっていうんですか、そういうふうな厳しい状況にあるっていうのは教育長いつもおっしゃるとおりです。教科担任制の導入に伴わず教育現場の働き方改革をすることによって教員を目指す方も増えてくればいいというふうに思ってますので、よろしくお願いを申し上げて、この項の質問を終わります。 次に、最後になりましたけども、一級河川高梁川水系中上流ブロック河川整備計画についてでございます。このことについては初日に川上議員のほうからもお話がありました。 平成30年7月5日から7日にかけて西日本に豪雨をもたらした平成30年7月豪雨は各地で河川の氾濫や土砂災害による被害を生じさせ、本市においても市民生活や地域経済に大きな爪痕を残しました。令和3年3月に出された、ここに今日は持ってきましたけども、高梁市平成30年7月豪雨災害記録誌を改めて読み返してみれば、平成30年7月5日から7日にかけての豪雨は本市に災害関連による死者2名、行方不明者1名、重傷者3名及び600戸を超える住家被害など大きな被害をもたらしたというふうに書かれています。道路などの生活基盤施設についても記録的な豪雨の影響で斜面の崩壊や土石流が発生し、多くの場所で通行規制が実施され、一部区間については依然として通行止めになっているとあります。さらに橋梁の流失などもあり交通ネットワークが分断されたほか、ライフラインである水道は約7,000世帯が最長12日間にわたって断水したとあります。 ここに被害の状況が書かれてるわけなんですが、今回の豪雨では外水、内水による浸水が多くの地域で発生しており、松山広瀬・河内谷地区、川面町市場地区、玉川町玉、高倉町田井、落合町阿部、成羽町下原、成羽町成羽、川上町領家川合地区、備中町布瀬、備中町長屋、備中町東油野田原地区などにおいて浸水による被害が発生したというふうに記録が残っていて写真もありますし、具体的な地図も浸水エリアとして19か所が載っています。豪雨災害を受けてこれにも書いてあるんですが、市は被災地域に出向いて意見を聞きました。被災者や地域住民からは早期の防災対策を求める声が多く上がり、議会でも河川改修について多くの議員から質問が出されました。これに対して執行部は、河川の抜本的な防災対策は県が整備計画を策定し計画に基づいて行うことになるとの考え方を示しました。 こうした経過がある中、岡山県は昨年10月に一級河川高梁川水系中上流ブロック河川整備計画を明らかにしました。この計画に基づいた事業は県が主体的に実施することは承知していますが、高梁川流域に暮らす私たちにとっては、非常に関心もあり、またこの河川整備に期待しているわけでございますから、市が知り得た範囲での情報提供をお願いしたいと思います。 そこで質問ですが、(1)と(2)をまとめて質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 一級河川高梁川水系中上流ブロック河川整備計画の14ページの表4ですが、河川改修として広瀬地区、玉地区が延長2.8キロメートル、段町地区、阿部・近似地区が延長1キロメートル、田井地区が延長0.6キロメートルが記載されてます。また、20ページから21ページには断面図が記載されていて、河床の掘削や築堤の図が示されています。これについてはまだ計画途中なのでよく分からないというお答えがあったのですが、どのようになっているのか知り得る範囲でお知らせいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(宮田公人君) 近藤市長。
◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 高梁川水系中上流ブロック河川整備計画についてのお尋ねだと思います。私どものほうも市内で3か所がこの計画に上がってきている、広瀬玉川地区、そして落合町近似、段町地区、そしてもう一つが高倉町田井地区ということでございますが、現在議員がおっしゃいましたような内容以上のもので持ち得ているということはなかなかございません。初日の川上修一議員さんの御質問にお答えしましたようにこの計画に沿って事業を進めるという以前に県のほうで対応をできる限りしていこうというお話をいただきましたので、まずは落合橋の右岸、左岸、両岸について、この前の平成30年7月の豪雨災害で越水をしたその高さを考慮しながら堤防の整備をまずは着手していこう、これはブロック計画に基づくものまではないということではございますが、取りかかっていくというお話もいただいております。そうした形で順次いただけるものと思いますし、河道掘削についてはこれまでと同様に、またこれまで以上に掘削も進めていただけるという認識でございます。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 分かりました。 先ほども浸水箇所を羅列させてもらいましたが、(3)の質問です。ここに記載されている3か所以外にも浸水した場所がありますが、どうするのか。その他の箇所や河川について整備計画では必要に応じて部分的な改修を行うというふうに記載をされています。平成30年豪雨では多くの箇所で浸水被害が出ました。河川の増水により内水が排除できなかった場所もあります。これは森議員の質問でもありました。特に家屋が浸水した場所等がありますが、川面の市場地区なんかも大きな被害だし、その他の地区も先ほど申し上げたとおりです。これらについては具体的には今後どのようにしていくのかについてお答えをいただきたいと思います。
○議長(宮田公人君) 近藤市長。
◎市長(近藤隆則君) まず、計画に乗っているとこはいつ頃できるんかということになりますと、これはもう20年とも30年とも言われるわけでございます。そんなアバウトな話じゃいけんということでこれまでも言ってきたわけでありますが、この計画に計上されていない地域で浸水のエリアというのはたくさんございます。そうしたところには例えば内水によるものであれば市のほうで内水の排除計画というものをつくり、今度阿部地区も排水ポンプをやりますし、成羽の地区も調査をいたしました。したがって、そういった形で内水の排除については市のほうで担任できるものはさせていただこうと考えておるところでございます。また市のほうで担任ができる河道掘削については市のほうでも予算を今回もお願いいたしておりますが、河道掘削もさせていただこうというふうに考えてるとこでございます。 あわせまして、これは河川でなくて道路の関係で改良できるところはないのかということで県のほうにも要望もさせていただいております。具体的に言いますと県道落合高倉線、福地へ行くところの道ですが、あそこはちょうどちょっとへこんでますので、あそこの改良というのを要望して実際にもう測量もしていただいた、そういう形で別の事業ででも対応いただけるように、我々もずっと見てるだけじゃなくて必要なことを必要なだけ申し上げていこうと考えているとこでございますし、市としては残土処分場をしっかり確保して県の河道掘削にも協力していく、そういう考えでございます。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 分かりました。この河川整備計画を見ていると、成羽川は除くというふうに記載されています。成羽川や領家川、これらについてもこの川沿いについては浸水した箇所も数多くありますし、大きな被害を出しました。なぜ成羽川が除かれているのか、また成羽川あるいは領家川の整備はどうしていくのか、ここについてお聞きをしたいと思います。
○議長(宮田公人君) 近藤市長。
◎市長(近藤隆則君) 成羽川、領家川ということでございます。これは高梁川水系中上流ブロック河川整備計画が今回できたということになりますので、今度はそれが完成した後に今度は本支川のバランスでありますとか、高梁川全体を見ながら成羽川についても整備計画を策定いただくということで我々理解をしております。どのタイミングになるかということもありますので、これは早急に計画をつくっていただきたいということを申し上げていきたいと思っております。 あわせて、それまでの間じゃあということで先ほどちょっと申し上げましたが、県道改良という形での整備です、そういったものであるとか、市が担任できる事業は市のほうで担任をさせていただくということと併せまして、こちらも河道掘削になろうと思います。本当に大きなものが出てきております。昭和47年以降両岸のブロックに関しましては整備されているところも多くなっていると思いますが、まだできてないところもございますので、そういったところは道路等も含めてあらゆる手段を通じて県のほうにも要請をさせていただこうと考えているところでございます。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 分かりました。これができたんでこれから次に成羽川の整備計画を県がつくっていくっていうことで、それはもちろん要望をしているということでございました。これも初日にあったので、まだ分からないというふうに思います。3か所計画に載ってるわけですから、当然河川の断面も出てますし築堤も出てますし掘削も出ているわけで、特に段町ですか、あそこのクリーンセンター等々のところ、あれは民間の事業所があります。ここらについてはまだ分からないっていう質問ですが、支障移転が必要になってくるんではないかというふうなことも若干思われます。そういうことになれば十分な説明もしなきゃいけないというふうに思いますが、今の段階ではまだまだ初日の答弁のとおり未定ということでよろしいですね。
○議長(宮田公人君) 近藤市長。
◎市長(近藤隆則君) 残念ながらお答えは川上修一議員のときと同じでございますが、いずれにしましても支障となるもの、これは民の施設、公の施設でございます。ある程度早めにその計画もお示しをいただきたいと思っております。次のじゃあどうすんだというときに、次の年に整備できますという話じゃないと思いますので、そこら辺を強く県のほうとも連携を取りながらやらせていただこうと考えております。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 分かりました。民の施設だけではなしに農地とかあるいは土地等もあるんだろうと思います。ひとつ思うのは、平成30年豪雨を受けて市は市長をはじめ市長部局、それから県と一緒にそれぞれの地域に説明あるいは意見を聞いて、それぞれのお答えを聞いて、これの一つの結論がこの中上流ブロックの河川整備計画ができたら進むんだっていうお話、その間は復旧に努めるんだというお話をして歩いたというふうに思うんです。なので、これが1つできたんで具体になっていく中でまた県とできれば市と一緒になってその該当地域には出向いていってもらいたいというふうには思っていますので、これは要望にさせていただきたいと思います。 それで、(6)の質問です、市長が所信で地権者の協力により川上町仁賀地区と、それと高倉町田井秋町地区に大規模な残土処分場が整備されることになりましたというお話がございました。先ほどもあったように市が残土処分場を用意してしっかり県のほうに土砂をしゅんせつをしてもらうということがありました。私は秋町地区のところしかちょっと知り得てないんですが、計画されて関係住民への説明会も行われています。説明会によれば、今年中にも土地の買上げ等々が始まっていくんではないかというふうな流れもあったと思うんですが、若干遅れていて来年というふうな話がございました。今どういうような状況になってるのか、またその残土埋立地についての規模についてもどのようになってるのか、どのような規模でどれくらいそこに入るのか、それらについて少し具体を教えていただきたいと思います。
○議長(宮田公人君) 近藤市長。
◎市長(近藤隆則君) 残土処分場のお話をさせていただきます。 基本的には残土処分をどこにするかということで大きく変わってまいります。槌より柄が重たくなる場合もあってもいけませんしということで、発災直後に国交省のほうへ出向きまして当時の石井国交大臣に残土処分場のほうは市のほうで何とか用地は手配をするから取りあえず掘削を進めてくれということをお話を申し上げ、御理解いただいておると思っております。 現在のところ残土処分場、しゅんせつに係るものを9か所用意しておりまして、今3か所が稼働中でございます。ただ、これだけでじゃあ今の残土が全部処分できるんかというたら足らないんです。冒頭でも申し上げましたが、田井秋町地区と仁賀地区に広い残土処分場を用意していこうということでございます。 田井秋町地区に関しましては、約8万平方メートル、40万立方メートルの残土が処分できる計画でございます。昨年地権者の方に2回ほど御説明等もさせていただいておおむね御理解をいただけたということでございます。新年度になりまして、進入路等の整備もさせていただき、早ければこの秋冬ぐらいからしゅんせつ土の搬入を行っていきたいというふうに考えているところでございます。
○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。
◆12番(宮田好夫君) 分かりました。地域の人に聞くと、今年の作付がそろそろ準備の始まる、あるいは計画をする時期だということがあってどうなのかなっていうお話がありましたので、そこらについてはもちろん十分皆さんには説明をされているんだろうというふうに思います。地権者の方の御理解をいただいて、今もそこは耕作地でございますから、地権者のあるいは耕作者の皆さんの御協力をいただいて残土処分場になるということなんで、しっかり防災に役立てていっていただきたいと思います。先ほど申し上げたようにそれぞれの地域のところでまだこの計画には載ってない場所もたくさんあるわけですから、そういった意味では河川の掘削なり等々しっかりやっていただきたいというふうに思います。 そのことを要望いたしまして、私の質問は終わらせていただきます。以上です。
○議長(宮田公人君) これで宮田好夫君の一般質問を終わります。 これをもちまして一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は15日、議案質疑、委員会付託等を予定いたしております。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。 午後2時21分 散会...