宇和島市議会 > 2022-12-07 >
12月07日-02号

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  1. 宇和島市議会 2022-12-07
    12月07日-02号


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    令和 4年 12月 定例会令和4年12月宇和島市議会定例会議事日程第2号令和4年12月7日(水)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名)1番    槇野洋子君2番    吉川優子君3番    田中秀忠君4番    山本定彦君5番    畠山博文君6番    佐々木宣夫君7番    山瀬忠弘君8番    椙山三也君9番    浅田美幸君10番    川口晴代君11番    中平政志君12番    武田元介君13番    浅野修一君14番    赤松孝寛君15番    三曳重郎君16番    兵頭司博君17番    石崎大樹君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    梶原伸介君市民環境部長     古谷輝生君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君建設部長       山口 勝君教育部長       片山治彦君水道局長       和田 靖君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       武田 靖君財政課長       中川耕治君市民課長       平田 幸君危機管理課長     山下真嗣君農林課復興監     岩見藤三郎君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         水野宏一君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主事         中川武史君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(石崎大樹君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の会議録署名人に、川口晴代君、椙山三也君を指名いたします。 それでは、これより一般質問に入ります。 質問は、お配りしている発言順位表により順次発言を許します。 なお、発言時間は、一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含めて1人1時間以内といたします。 この際、申し上げます。 議員の皆さんは、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し答弁を求める者の指名を願います。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されることを求めます。 まず、清家康生君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 皆さん、おはようございます。市民クラブみずほの清家康生でございます。 本日は通告に従いまして、一問一答方式によります一般質問を行ってまいります。 今日は、私のほうからは平成30年7月豪雨災害と題しまして、この災害から見えてきた問題、課題、そして今後について市長並びに関係理事者に答弁を求めてまいりたいというふうに思っております。 それでは、早速質問を行います。 まず、市民の方々に対して災害情報をどう伝え、そして避難所へどう導くのか。このことについて伺ってまいりたいというふうに思っております。 平成30年の7月豪雨災害のありましたその年の12月に国の中央防災会議が開催されまして、その中で避難についての協議がなされております。その結果、これからは住民が自らの命は自ら守る、その意識を持って自らの判断で避難行動を起こし、行政はそれを全力でサポートする。このような指針を示されております。 要約しますと、これまでは行政のほうが主要で逃がすという状況でありましたのを、これからは住民が主体となって避難を行うというようなほうに、かじを切ったんだというふうに私は認識をいたしております。 このことに伴いまして、これまで避難のタイミングというものが分かりにくかったとして、避難勧告というものを廃止して、避難指示の一本化に行っております。そして、土砂災害の警戒情報の配信メール、さらに今年からは気象庁のキキクル、このサイトも開設するなどして私どもの下には様々な情報が届くようになっております。 その中で、今年6月から気象庁が新たに線状降水帯の半日前の予報をスタートいたしました。まずは、この予報について、その内容を総務企画部長にお尋ねいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 御質問のありました線状降水帯の半日前予報につきましては、線状降水帯が発生すると大雨災害発生の危険度が急激に高まることがあるため、心構えを一層、一段高めていただくことを目的として、愛媛県については松山地方気象台から発表されております。 発表される情報は、線状降水帯による大雨の可能性がある程度高いことが予想された場合に、半日程度前から気象情報において線状降水帯というキーワードを使って警戒レベル相当情報を補足する解説情報として、全国を11ブロックに分けた地域単位に発表されるものでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 4年前の豪雨災害を振り返りますと、数日間降り続きました雨によって地盤が緩み、結果的にこの線状降水帯に伴う激しい雨によって大規模な土砂災害が発生したということであります。 私も、この雨を当日、あの朝、吉田町立間地区で経験をいたしましたけれども、とにかく激しい雨、そして降ってくる雨の1粒1粒が異様に大きかったことを覚えておりますけれども、この線状降水帯の半日前が四国地方に発表されたときに、当市はどのような対応を取るのか、総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、線状降水帯の情報が発表された場合の避難情報の発令につきましては、通常の基準を一段早めた発令となります。 松山地方気象台等に確認して、宇和島市に影響が出る可能性がある場合には、大雨警報や土砂災害警戒情報の発表に関係なく警戒レベル3、高齢者等避難を発令し、また、高齢者等避難発令時には避難指示を、避難指示発令時には緊急安全確保を発令いたします。 次に、災害対策本部の対応といたしましては、警戒級の大雨が予想された時点で災害対策本部会議を開催して情報共有を図っております。さらに、災害警戒本部を設置して情報を収集し、市民の皆さんへ防災気象情報等のお知らせに併せて注意喚起を始めるとともに、避難情報を発令する際には直ちに災害対策本部を設置することとしているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) この半日前予報でありますけれども、当初4回に1回の的中率ということでありまして、実際に今年の6月から10月までの間で13回の発表がなされて、的中したのが3回ということでございます。 この半日前予想につきましては、この的中率が低いということを指摘する声もあるわけでありますけれども、私は若干、その評価が違うんです。これまで極めてこの線状降水帯を予測することが難しかった。難しいその予想を今年度は初めて実行したその中で、これ13回にゼロ回ではなくて、13回のうちに3回的中させているんです。極めて難しいと言われていた線状降水帯の予測が予報できることを、これ実証したわけなんです。このことについては、さらに気象庁も的中率、そしてエリアの絞り込みにこれからも躍起になって取り組んでいく、そのような姿勢であるように思います。 それと、一方でこの半日前予報が、これ、たとえ空振りであったとしても、その後に極めて激しい雨が降るという確率、これを気象庁が60%、高い確率を示されております。 市長は、4年前に激甚災害を経験しておりますけれども、この半日前予報、この予報とどう向き合って、どのように市長は活用していくのか、市長の見解をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えをします。 行政として気象情報というものをできるだけ早く、そして、より正確に把握した上で、市民の皆様方に避難情報も含めた情報というものを提供することは、まずの大きな責務があると、そのように考えている次第でございます。 今、おっしゃったこの半日前の情報というもの、的中率というものは、これからの課題であるという認識であるというお話であったわけでございますけれども、一方で市民の皆様からすれば、この線状降水帯というものがどのようなものであるのか、この地域の方々、十分によく知っていらっしゃることからすれば、自ら避難をしていく、いわゆる一つのトリガーにもなり得るんだろうと思っております。 私は、この情報というものをしっかりと捉えて、空振りがなるべくないようにするのは、これは責任があると思いますけれども、明るいうちに、早めに避難情報を出していくというのが今のスタンスでやっているところでございますので、今後ともこの情報というものを活用しながら、いかに早く逃げていただくことができるか。まだまだ避難していただく方々の人数も十分でないことを認識しておりますので、しっかりと努力を重ねていきたいと考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 市長、私はこの半日前予報というものが現実的になったときに、まず思い出したのが、やはり平成30年の7月豪雨災害であったんです。 ここからは、たらればの話になって恐縮でありますけれども、振り返りますと豪雨災害が発生いたしましたのが7月7日の午前5時でございました。その半日前といいますと、前日6日の午後5時になるわけです。雨が降っていたといっても夏場の夕刻でありますので、まだまだ明るさが残っていた。あのときに、この半日前予報があって、そしてあのタイミングで避難指示を出していれば、私は助かる命があったのではないのか。そして、体を傷つける方が1人でも少なかったのではないのか。そんなことを考えてしまうんです。 今日で、12月7日で豪雨災害からちょうど4年と5か月目のその日になります。今日、改めて線状降水帯に伴うあの激しい雨の怖さを再認識していただきながら、市長におかれましては、先ほどの市長の答弁の中にありましたけれども、危機管理の鉄則というものは決して空振りを恐れない。その鉄則を十分に認識していただきながら、この半日前予想というものについては、しっかりと間違えのない活用をしていただくことを求めておきたいというふうに思います。 次に、避難について伺ってまいります。 私、冒頭で中央防災会議の話を出しました。ざっくり言いますと、逃げるタイミングは住民の責務ということでございますけれども、そうはいっても総務企画部長、実際に危機管理を預かる総務部長とすれば、そう無関心ではいられないというふうに思うんですけれども、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 先ほど清家議員がおっしゃっておられたように、市民の皆様が適切な避難行動を取れるよう全力で支援することが市の責務であるというふうに考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) それでは、ここから少し質問に入ってまいりたいと思いますけれども、当市は今年警戒レベル4、避難指示を3回発令しております。そのうちの9月18日の台風14号、このときの避難状況というものを総務企画部長に伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 台風13号で避難指示を発令した際の避難状況は、市全体で74世帯、100人の避難となっております。 内訳は、宇和島地区が33世帯、45人、吉田地区は21世帯、27人、三間地区は1世帯1人、津島地区は19世帯、27人の避難者数となっております。 すみません。先ほど私、台風13号と申し上げたようですが、台風14号でございます。失礼いたしました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) この台風14号は当市に最接近する数日前から、非常に強い勢力を持っておりましたので、テレビ、ラジオ、当市におきましては、防災行政無線で度々早めの避難を促したわけでありますけれども、今、報告がありましたとおりの100人に収まったということ。私も、吉田地区の避難所の一つになっています吉田公民館の状況というものを知っておりますけれども、27名、私も公民館に伺いましたけれども、避難をいただいていた方々はいつも早めの避難を心がけていただいている、いつもの方々の顔が多かったように思うんです。 ここで市長に伺いますけれども、当市が行政側から言いますと、逃がすということに対してどのような取組を行っているのか伺いたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) この平成30年7月豪雨災害におきまして、行政だけの災害対応には限界があるということを本当、痛感をした日々でございました。 ゆえに、御自身の命は御自身で守っていく。そして、地域の命は地域の方々が守っていく。この自助・共助というものにやはり力を、そういった意識を持っていただくことができないかということに今、力を注いでいるところでございます。 現在、自主防災組織であるとか、また防災士の皆さん、さらには消防団の皆様方のお力添えを得ながら、そういった啓発活動であるとか、避難訓練を実際に行っているところでございますし、最近では宇和島NPОセンターのお力をお借りしながら、様々な体験プログラムというものを実践しております。 このように、様々なスキルを持たれている方々のお力添えを得ながら、この地域に暮らす方々の災害に対する意識というものを変えようと努力を重ねているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 今の市長の答弁の中に、NPОの話が出ました。体験型のいいますか、施策、ですね。それ恐らく防災講座も含まれているんだろうと思いますけれども、少し私も参加をしてきましたので、報告をさせていただきたいと思うんですけれども、9月25日に吉田町立間、白井谷、奥白井谷地区におきまして防災講座が開催されております。これを実施いたしましたのが地方局とNPО法人チャリティーの共催でありましたけれども、地域の方々も約20名の方が参加をいたしまして、私もお声がけをいただきましたので出席をさせていただきました。 この白井谷、奥白井谷地区におきまして、御案内のとおりでございまして、4年前の豪雨災害で極めて激しく大きな被害が発生した地区でございます。 この2つの地区に、今回砂防ダムが9基建設される予定でございまして、そのうちの2基については、もう堰堤が完成しておりまして、5基についても業者が決まって、もう工事に着手をされているところでございます。 この日の防災講座につきましては、まず実際に現場に足を運びまして、地方局の職員の方々から工事の進捗状況を伺って、その後、白井谷公民館に場所を変えまして、そこで講座をいただきました。 この日、お話をいただきましたのが吉田町在住の杉田和男さん、74歳の方でありまして、この方も豪雨災害の中で自宅が浸水するなどして大きな被害を受けた体験を持っておられる方でございます。 この杉田さんが、そこでお話しされましたのが、杉田さんも災害を受けて、その直後からやはり地域力の必要性というものを再認識されまして、それから約1年をかけて100世帯余りあります自治体を自らが足を運び、避難時、そして安否確認に必要な連絡名簿作りを完成されておられます。大変参考になる話をいただきました。 市長、この防災講座、しかも地域に出向いて行う防災講座というものも実際、私も経験をさせていただきましたけれども、大変有意義で、私は有益な今後の施策の一つに挙げてもいいのではないかというふうに思うんです。これから積極的にNPО法人、さらに地方局とも連携を組みながらこの防災講座、重ねて回を追っていただきたいということは要望をさせていただきたいというふうに思います。 そして、ここからは市長に答弁を求めるわけでありますけれども、今、当市の中に防災士が850名程度おられます。今、この防災士に行政のほうが依頼していることは、避難所のサポートであります。これはこれとして、大変重要なことではありますけれども、まずはそこに行き着くための逃げること、避難についても私は防災士の方々にも積極的に御協力をいただくべきだと思いますけれども、市長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員おっしゃるとおり、防災士さんはその地域に根差した方が、例えばその避難所運営に関することであるとか、また、ほかには要支援者の個別計画であるとか、そういったものを策定していただいているところでございますけれども、これは消防団も含めてになるんですけれども、やはり顔の見える関係の方々が避難の際に、おばちゃん逃げようよと、おじさん逃げようよと、そういった声をかけていただくことの安心というものからすれば、そういった方々のお力添えをお借りをするのは、私は大変有益であると考えているところでございますので、今、そういったことをお願いしている以上にそういった避難の誘導であるとか、そういった部分についてもお力添えをいただけるようにお話をしていきたいと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) このこと大切なことでありますので、早急な対応を求めておきたいというふうに思います。 今日、私が避難の話をいたしましたけれども、これはどうしても人の意識の部分になりますので、そう簡単なものではないということを私は理解していますけれども、このテーマにつきましては、当市だけではなくて、これはもう全国どの自治体も抱えている悩ましい問題の一つだと思いますけれども、当市におきましても粘り強く、先ほど言いました防災士も含めながら地域の中にあります組織団体との連携を密にしていただきたいというふうに思っております。 それでは、次に消防団の処遇改善について伺ってまいりたいと思いますけれども、まず冒頭は、消防団の被災地での活動についての市長の評価を伺いたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えをします。 4年余り前の7月7日の早朝にあの災害というものが起きて、これからどうなっていくのか分からない不安の中で、被災された方々は特にもうこのどうにもならないこの状況というものをただ見守るしかなかった、こういった状況だったとお聞きをしているところでございます。 このような状況の中で立ち上がっていただいたのは消防団の皆様方であり、それは命の確保はもちろんでございますけれども、道路の警戒、そして水路の警戒、中には御自身が被災しながらも、まずはそれを後回しにして、今後また雨が降るかもしれないということで水路を警戒していただいた、その力というもの、その思いというものに本当に驚きと、そして敬意を表した、そういったふうに記憶をしているところでございます。 御自身たちはやはり昼夜を問わず、寝食を忘れ、様々な活動をしてくださいました。改めまして、心から敬意と感謝を表したいと思います。 忘れられないシーンといたしましては、灯油缶、どこからか井戸水か何かを汲まれて、水が出ない、もう出なくなるかもしれない状況であったので、灯油缶にまず水を多分、確保されていたんだと思います。私が行ったときには、もうまっ茶色になられていた、その彼が栓を若干だけ緩めて、それを頭からかけて、また現場に向かうという、そういった姿も見させていただきました。 こういった崇高な思いを持たれている方々で、この地域の安心・安全というものが確保されているんだろうということを改めて感じた次第でございますし、市として今後、何ができるかというものを考えていかなければならない。そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 非常に高い評価をされておられますけれども、市長の言われましたとおりでありまして、消防団員の多くの住宅、そして生業にしている樹園地に大きな被害を受けておられます。 しかしながら、消防団、自らのことは後回しにして、まずは地域の復旧だということで、最前線で力を尽くしていただきました。 地域の方々は、消防団のそれぞれのそんな理由を知っておられますので、だからこそ消防団に対して地域の方は手を合わせて、深々と頭を下げて、感謝の気持ちを私は伝えたんだろうというふうに思っております。 市長、あの復旧活動、あの復旧活動というものは、消防団員がその場しのぎで即席でなされた、そんな活動であったと思われますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) これは、即席というのは、その場しのぎというか、そういう意味合いですかね。それはそうは思っていません。やはり、まずは命、そして地域の安全を確保しようという思いでやられていたところでございますので、これは平時から準備をしておかなければ、この緊急時には対応できない。ですから、そういった準備を重ねられた結果であろうと、そのように認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 後で、その平時について伺ってまいりたいと思いますけれども、表を出していただきたいというふうに思います。 消防団の処遇が改善されておりますけれども、改正前が左側の黒字で、右側が改正後、4月1日から赤字で適用されているということでございます。 この中で、私が今日取り上げたいのが(1)番の出動報酬の創設というところでございますけれども、総務企画部長に伺いますけれども、ここで有事と平時、これ分けていますけれども、どの活動で区別をされているのかをお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 有事の出動は、災害にかかる出動で、火災や水害、地震等の災害、行方不明者の捜索等に出動した場合となります。 また、平時における出動は、年末警戒や地域行事の警戒、訓練等の出動となります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) この条例の改正が議論されましたのが、今年3月定例会の総務環境委員会の場でございました。私も一委員として、ここで指摘をさせていただいたのが平時の2,500円、ここだけが据置きになっているんです。このことについて理事者に答弁を求めましたところ、ここについては消防庁からの通知がなかったと。だからここのみは2,500円据置きで上程をしたといったような答弁をいただきました。 ここからは、市長とやり取りをさせていただきたいんですけれども、先ほど言われました総務企画部長が言われました有事の際の、あの活動というものは、平時で行う訓練、その成果、たまものなんです。そして、その訓練を含めて出初め式、夏季訓練、年末夜警、様々な活動の中から仲間意識、そこから連帯感というものが出てきて、あの被災現場、また火災現場でのあの一糸乱れぬあの活動につながっているんだろうというふうに私は思っているんです。 それと、もっと言うと、この平時の活動のほとんどが、誰もが体を休めたい休日なんです。その休日を返上されて、消防団の活動に没頭していただいている。ここの評価を、私は消防庁がこのひたむきな姿を評価しないのであれば、消防団に高い評価を示されている市長自らが行うべきだというふうに思うんです。 令和5年度4月1日からの、この平時の出動報酬2,500円の引上げを求めますけれども、市長、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 来年度に向けて、これは改善していく方向で今、検討しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 建設的な答弁をいただいたというふうに理解してよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) これは主体的に我々決める部分だと認識しているところでございますし、もともと平成30年7月豪雨災害の平成31年度からは、我々主体的に、独自に金額は十分かどうか分からないですけれども、有事の3,000円、そして平時の2,500円ということで、2,200円から増額をさせていただいた、そういった歴史もあるところでございますので、これはしっかり検討して、来年度に向けて改正をしていきたいと思っています。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 建設的な答弁をいただきましたけれども、もう一度繰り返して言いますが、消防団がいざヘルメットをかぶって、法被をまといまして、長靴履いて足元を固めれば、もう有事であろうが平時であろうが、それはもう強い使命感の中で、その任務を遂行する。それをしっかりと御理解していただきながら、また金額も等々あろうかと思いますけれども、それについてもしっかりと御検討をいただきたいというふうに思います。 そして今、建設的な答弁をいただきましたけれども、ここからは市長に答弁求めません。私の思いでありますので。 市長が先ほど来、豪雨災害が発生した直後から消防団に対して事あるごとに、敬意と感謝の気持ちを言葉として伝えてきました。言葉としてです。ただ、行動として4月1日から、このタイミングで、この平時の出動報酬を引き上げること、これもまた市長としての消防団に対しての敬意の示し方ではなかったのかなと、ふと思ったりもいたします。 今日、私、消防団の報酬の話をさせていただきました。お金の話です。これは、どなたか消防団に私、促されて今日、この発言をしているわけでは全くもってございません。私も二十数年間、消防団員としてお世話になった1人でありますし、何よりも市長と全く同感でありまして、被災地であれだけの活動をしていただいた消防団員の姿をこの目で見た1人として、今日はこのテーマをこの質問の中でさせていただきました。 次に、豪雨災害からの復旧の進捗状況と今後について伺いたいというふうに思います。これも表を出していただいたらというふうに思います。 2つの表がありますけれども、上の表が建設課の進捗状況、そして下の表が農林課の進捗状況ということであります。この表に入っていますどの工事も、これは国の国庫補助事業対象の工事であります。いずれの工事にも、そして期限がついております。この中で一部、農林課の中には一部、その工事を省くんでありますけれども、ここにありますほとんどの工事というものが今年度が事故繰越年度、何としても3月31日までには仕上げなくてはならない大切な時期に入っています。 そこで、もう一度表を見ていただきたいわけでありますけれども、建設課の表でいいますと、一番右の一番下、括弧の中にあります。ちょっと見にくいんですけれども、75.9%、これが建設課における完了率、そして農林課においては、右から4枠目の一番下にあります63.5%が農林課の完了率ということでございます。これいずれも10月31日現在のものというふうに見ていただきたいと思います。 ここで答弁を求めたいわけでありますけれども、先ほど私、言いましたように、来年3月31日までに何としても仕上げなければならない大切な時期に入っています。今年度中の完了率100%の見込みを建設部長と農林課復興監、それぞれに答弁を求めたいというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 建設部所管の平成30年7月豪雨災害復旧工事につきましては、11月30日時点での発注件数323件のうち、完了件数は248件で、完了率は76.8%となっております。 現在、今年度末の全箇所完了を目指し、工事受注者と協力し、鋭意努力して進めているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岩見農林課復興監。 ◎農林課復興監(岩見藤三郎君) 続きまして、農林課所管の農地農業用施設災害復旧工事の進捗状況について報告させていただきます。 11月30日時点での進捗状況につきましては、対象箇所数405件のうち完了件数が269件で、完了率は66.4%となっております。 今後も引き続き迅速な設計変更や進捗管理を徹底し、一日も早い工事完成を目指してまいりますので、御理解、御協力をお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) まだ3か月余り残していますので、今の答弁になろうかと思いますけれども、大変重要な大切な時期を迎えておりますので、発注業者との連携というものをさらに密にしながら100%目指して、これから取り組んで全力を尽くしていただきたいというふうに思います。 ここで、今日私が少し時間をかけて伺っていきたいのが、もう一度表を見ていただきたいと思いますが、建設課でいいますと、一番左から3番目、当初採択件数338件、そして農林課においては、左から3枠目の査定件数の652件、この数字を少し議論させていただいたらというふうに思います。今日は時間の都合がございますので、これはもう建設課に限った話にさせていただきたいと思うんですけれども、この当初採択件数338件、この数字につきましては、豪雨災害直後から国の国庫補助事業を受けるがための査定を受けて、その半年間の間で国庫補助事業の対象工事になり得た、これは数字なんです。違う言い方をいたしましたら、地域の中には国庫補助事業の対象になり得ていない被災箇所がまだあるということなんです。 先ほど私が完了率の話をいたしましたけれども、よくあの完了率が100%に近づいていきますと、何かしら完全な復旧が目前になったかのようなイメージを持ちがちでありますけれども、決してそうではないということであります。 この問題につきましては、2年前の12月定例会の折に市長に同様の質問をさせていただいております。事業化されていない被災箇所についての今後について、市長に2年前に尋ねております。そのときに市長は、しっかりと対応すると力強く発言をされております。その気持ちに2年をたった今になっても気持ちは変わらないのか。それについて市長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) その点についての考え方は全く変わっておりません。今まだまだ復旧できていない箇所につきまして、これは平成30年7月豪雨災害での市道であるとか、また、河川等の公共土木施設等ということの認識しておりますけれども、国庫補助の対象とならなかった箇所につきましても、しっかりと対応して一日も早い復旧に努めていきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) そうしますと、来年、令和5年度の当初予算には今の発言が予算として反映されると、そのような理解でよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) もちろん、今残されしそれというものがございますので、それを踏まえてどのようにしていくのかというのは今、最終段階で検討しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 少しここが私の今日の質問の肝の部分の一つになりますので、少し時間をかけていきたいと思いますけれども、私もう少し具体的な答弁をいただきたかったというのが本音なんです。少しここで地域の思い、感情というものを市長にお伝えしたいと思うわけでありますけれども、被災しました直後には、あまりにも傷んだ箇所が多数ありましたので、地域の方は、これは待つしかないんだといったような気持ち、感情からスタートしております。 それが1年が過ぎて、2年目になりますと、ここが本当に直るんだろうかと、これ不安を抱き始めたんです。そして、3年が過ぎ、4年目になりますと、ここ本当に直すのかと、これ不満を口に出され始めたんです。 今日の質問は、この不満からもう一つ上の違和感、行政に対する否定的な言葉が出る前に、この不安の段階でこれを払拭したかったというのが今日の私のこの質問の趣旨なんです。 これから12月定例会が終わりますと、いよいよ本格的な当初予算の査定に入っていくんだろうと思いますので、今日の段階で修繕料に幾ら、復旧工事費に幾ら、そのような細かい数字を私は求めるつもりはないんです。ただ、市長の姿勢として完全なる復旧を目指す、その強い気持ちを持って当初予算に臨む、このことだけの約束はしていただけますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 考え方は先ほど申し上げたとおり、一日も早い復旧を目指していくところでございますので、これについて趣旨等々はこれからしっかりと対応していきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 今の市長と私のやり取りを、もうこれ以上私、市長を詰めませんけれども、テレビの前で工事を待つ方がどう認識されたか。それはもうテレビの前の地域の方々に判断をいただきたいと思いますけれども、今、私が申し上げた地域の中にはそのような思いや感情があるということだけはしっかりと踏まえていただきながら、予算査定に取り組んでいただきたいということを強くここは求めておきたいというふうに思います。 次に、立木補償について伺ってまいります。 この立木補償につきましては、特に河川工事を行う際に、重機、建設資材をその現場に搬入する際に、どうしても隣接しています樹園地、そこにあるミカンの木を伐採しなくてはならない。そのときに伐採した木に対して、行政が農家に支払う補償のことでありますけれども、復旧での工事の中での当市の立木補償に対する対応はどうであったのかを建設部長に伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 当市におきましては、これまでの災害復旧工事では大規模な補償対象がなかったこともあり、やむを得ず民有地に工事用仮設道路を設置させていただく場合などにおきましても、地権者の御理解、御協力をいただき、無償で対応させていただいてきたところであり、立木補償は行っておらず、平成30年7月豪雨災害におきましても同様に立木補償は行っておりません。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) ちなみに、県の立木補償の現在の状況、現況については、どのような県は対応をなされているのか、それを建設部長、御存じでしたら御発言ください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) 愛媛県に確認いたしましたところ、災害復旧工事で施工上必要になる支障木の伐採に係る補償費につきましては、災害査定において必要な補償費を申請することで国費対象として行っているということでございます。 しかし、平成30年7月豪雨では、災害箇所が膨大な数、延長であったことから、災害査定までに進入路の地元調整及び支障木の数、品種を調査することが不可能であったため、単独費での対応を算段したとのことでございます。 なお、県におかれましても地元調整で無償での伐採協力が得られる場合は、補償費は計上していないということでございました。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 基本的には県は、立木補償の制度があるということの理解でよろしいでしょうか。 ここからは、市長とのやり取りをさせていただきますけれども、地元の方にとって、そこが市の管理施設なのか、県の管理施設なのかは関係ないことなんです。補償があるのかないのか、そのあたりで不公平感を口にされた方も実際おられました。 ただ、農家の方々も全く協力をしたくないわけではないんです。そして、お金が欲しいわけでもないんです、実際のところは。これまで大切に育ててきたミカンの木を、これまでの、これからの生業のその基礎となるミカンの木をやはり切るには、それはもう難儀な思いをするんだろうと思います。生活に直結していくわけでありますので、私もミカン農家でありますので、その気持ちは痛いほど分かるんです。 立木補償が恐らくあったとしても、1本数万円程度だと思います。それを考えますと、1本の木がですよ、これから生み出していく収益というものは、1本の立木補償に係る費用のその比では決してないんです。私はせめて、少なくともそうであっても県に準じて立木補償の制度を当市の中で、新しく制度としてつくり上げるべきだと思いますけれども、市長、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほど建設部長が答弁申し上げたとおり、これまで立木補償というものは行っていなかったところでございますが、今後は災害復旧工事につきましても、必要に応じて、県の考え方に準じながら立木補償というものをしていきたい。そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 前向きな答弁をいただきましたけれども、ひとつここで確認だけさせてください。 立木補償制度を立ち上げて、立木補償を行うときには、それは市の単独工事の中においての立木補償も行うという理解でよろしいでしょうか。これも市長に伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) それは、補助事業かどうかということも含めてかというお問いでお答えをするのであれば、その工事の違いは地権者にとって、あまり関係ないところでございますので、補助事業であれど、単費での事業であれど、これらについては補償していくという考え方でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) すみません。私の聞き方がちょっとまずかったわけでありますけれども、言われましたように国庫補助事業であれば、立木補償の分も国庫補助事業の中に入れ込むことができると。ただ、市の単独事業であったら、これはもう市の真水で行う工事でありますので、立木補償の補償も真水で行うのかといったような言い方がよかったんですけれども、少し言い方がまずかったのですか、市の単独事業であっても立木補償は行うという理解でよろしいんですね。 続けて質問を行いますけれども、今回、農家の方で自宅のほうが被災した方に限って、樹園地に行ったら樹園地が今度は土砂災害で傷んでいると。そして、残った樹園地で何とかこれからの生計をと考えた矢先に、今度は河川工事によって、無償の木の伐採を求められたということであります。 私の知る限りでは、ほとんどの農家の方々がそれに応じていただいたということ。私の知る農家は、やはりそうは言っても今ここで、この場所を直しておかないと、今後この場所が次の大雨によって、土砂災害を招く起点になってはならないということで、下流の人家の方々の心配をされて、無償の立木補償に、無償の立木の伐採に応じていただいた方がおられるということも、市長もしっかりと覚えておいていただきたいというふうに思います。 そして、もうこの際、もう一言、市長に伝えておきたいと思いますけれども、市長、豪雨災害直後に、まず行ったことが市道の土砂の撤去というものでありました。その土砂の撤去の搬入先が吉田であれば吉田球場ということでございました。ただ、地域によってはそこまで行くのが遠い、時間がかかると、混み合うということで、地域の中で土砂災害を免れた、生きたミカンの木を自らが伐採していただいて、地域の中に土砂の仮置場を造っていただいたといったようなケースもあったんです。 市長は、豪雨災害の復旧工事の中で、地域の方々が様々な面で工事に協力をしていただいているということ、市長の耳には届いていますでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 具体的に木を切って、仮土置場をされたというところは、私はちょっと存じ上げていなかったところでございますけれども、様々な工事を施工するに当たって、その民有地というものをお借りをしたという事案は、これはかなり現場すごい聞きました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 地域の方も、やってくれ、やってくれと言うばかりではなくて、しっかりと地域にできることは地域で協力をしているということを私は市長に伝えたかった。そのことであります。間違いなく、地域も県の工事、そして市の工事には積極的に御協力をいただいているということを、今日この日、市長にお伝えしておきたいというふうに思います。 今日、私が用意しています最後の質問になりますけれども、被災後の生活再建に必要な罹災証明書の発行について伺ってまいりたいというふうに思います。 この罹災証明書につきましては、被災をされた方については、もうこれは必要不可欠なものであるということの認識は十分されているわけでありますけれども、これはもう日常、発行するものではなくて、非日常に発行するものでありますので、今日、この機会に市民環境部長に罹災証明書の手続の方法と罹災証明書を取得した後の行政からの支援について、御説明をいただければというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) まず、申請手続のほうにつきましては、市役所の窓口にお越しいただき、本人確認を行った上で、罹災証明書交付申請書を作成していただきます。その際、住宅地図や固定資産税課税台帳を確認しながら罹災した物件の特定も行います。 また、被害の状況を写真撮影されている場合は、そのデータも御提供いただいております。 次に、行政支援でございますが、被災者生活再建支援法による支援制度がございます。これは、全壊の被害を受けた世帯が10以上あるなど、国が定める基準を満たす災害が発生した場合に、住家の被害の程度などに応じて一定の支援金が支給されるものでございます。 その他、支援措置につきましては、各自治体において対応を検討することとされておりまして、平成30年7月豪雨災害においては、愛媛県と宇和島市が半壊以上の世帯に独自で被災者生活再建緊急支援金を支給したほか、市税など公共料金の減免や資材家屋の土砂撤去、解体処理などの支援を行っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) この罹災証明書につきましては、被災を受けた方々にとりましては一日も早く取得をしたいという思い、行政側からすれば一日も早く発行をしなければならないということになりますけれども、もう既に自治体の中には、これをオンラインで発行する動きも出ているようでありますけれども、このオンラインについて当市の対応はいかがなものなのかを市民環境部長に伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員御指摘のとおり、全国的に災害を経験した自治体などが、その経験値に基づき、オンラインを活用した仕組みを構築していることは様々に情報を得ているところでございます。 そのような中、本市におきましても今年度中にオンラインによる罹災証明書の交付申請も可能となるよう、現在、準備を進めているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 少し細かく伺いますけれども、オンラインによる罹災証明書の発行というものは、ここの表にあります一部損壊から全壊全てのものについての罹災証明書がオンラインで可能であるというような理解なんでしょうか。それとも一部に対してなんでしょうか。少し御説明ください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) 現在、一部についてオンラインで申請が可能というふうな解釈でいいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) この表でいいいますと、一部損壊に限ってオンラインが可能であるということでございます。 この一部損壊になりますと、なかなか豪雨災害のケースでいいますと、国からの支援がなかなか受けにくい一部損壊ということでありますけれども、ただこれ、豪雨災害のケースに限って話をいたしますと、ここの一部損壊に対しても、これは岡原市長の英断で義援金の中から1つの罹災証明書に5万5,000円配分をしておりますし、これ一部損壊といいましても、この罹災証明書を取っておけば、これはもう建設課の事業になりますけれども、崖崩れ防災対策事業、裏山の擁壁工事、ここで個人負担が10%から5%に引き下げられるというような減免措置もありますので、私は一部損壊であっても、しっかりと罹災証明書の取得は行っていただきたいというふうに思います。 それと、ちょっと表、大きめにしてもらえますか。これ、豪雨災害のときには準半壊と中規模半壊がございませんでした。豪雨災害以降に準半壊と中規模半壊が新たに入ってきたということであります。それを踏まえて話をさせていただきますと、豪雨災害時は、当市は約ですよ、1,800枚の罹災証明を発行しております。そのうちに一部損壊の罹災証明書が、そのうちの約40%が罹災証明書でありました。 これも単純な話をさせていただきますと、一部損壊の40%の幾らかをオンラインで申請をしていただければ、ここの表でいう準半壊以上、ここはどうしても職員が現場に立って調査をしなくてはなりませんので、そこの調査の手間が省けて、準半壊以上の罹災証明書の発行の迅速化につながるということでありますので、これは一部損壊であっても、これは市民環境部の担当ですか、オンラインで一部損壊の罹災が取れるということの市民への周知は行っていただきたいというふうに思います。 そして、次に今、私言いましたように、準半壊以上は、ここはもう必ず職員が調査をしなくてはならないわけです、現地で。ここが人手と時間がかかるということで、罹災証明書の遅れにつながっていくわけでありますけれども、これは豪雨災害からの一つの課題でありまして、ここをいかにこの調査を、効率化を上げていくかということになってくるかと思いますけれども、市民環境部長、何か豪雨災害から4年がたちましたが、今後の施策がもしあれば、この際、答弁をいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 平成30年7月豪雨災害におきましては、住家、非住家合わせて6,000件余りの調査を実施いたしましたが、当該調査業務の多くは手作業で行わなければならなかった、このことが罹災証明書の発行に影響するなどの課題となりました。 この課題を解決するため、当該調査業務の計画、人員配置、進捗管理などを自動で行うシステムや調査結果の記録などを行うアプリ、ドローンによる写真撮影やAIを用いて被災状況の把握などを行うことのできるシステムの導入に向けて、現在、検討を行っているところでございます。 これらを活用することで、調査業務の効率化が図られ、結果として罹災証明書の迅速な発行へつながるものであると期待をいたしているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) ここからは市長に伺いますけれども、特に被害の大きかった吉田町、吉田支所の罹災証明書の発行で、かなり混乱したことは、市長もその目で御確認していますので、罹災証明書の発行の混乱を避けるための効率化というものには、恐らく前向きに考えていただいていると思うのでありますけれども、市長、今、市民環境部長が言われましたシステムの導入に対して、市長はどのような考え方を持っておられるかをお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 平成30年7月豪雨災害におきましては、やはりこの罹災証明の発行が滞ることがあったこと、職員は本当、精いっぱい頑張ってもらっていたんですけれども、物理的な数の中で、調査がなかなか進まなかった、その手作業の部分というものが大変多かったと認識しております。 そして、他の自治体からの応援職員もこの罹災証明について、お力添えをいただきましたし、その後、我々が職員を派遣した熊本や大崎につきましても、要望としては、やはりこの罹災証明というものの役割として、そういったオファーがあることは、やはりこれは全国での災害が起きた後の悩みであるということを認識しております。 こういった中で、経験したからこそ分かることとして、この部分についてはやはり効率化を含めた対応というものをしていかなければならないだろうと、それを認識する中で、先ほど市民環境部長が申し上げたこのシステムについて、これらの導入に向けて今、検討をしっかりしているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 清家康生君。 ◆20番議員(清家康生君) 4年前の豪雨災害時には、国や県、そして災害応援協定を結んでいます松前町や新居浜市、さらには姉妹都市のほうからも大勢の職員が宇和島入りをしていただいて、様々な業務、また建設部においても、水道局においても外回り、炎天下の中で活動業務を務めていただいたことが私の記憶の中にもございます。 ただ、市長、今後予想されます南海巨大トラフ、このような大きな災害、または広域に広がる大きな災害については、これはもう全く外からの応援というものを当てにすることはできないんだろうというふうに思います。 そうなりますと、限られた職員の中で、いかに効果を上げて効率を図っていくのか。そうなりますと、どうしても今、市長が申し上げました、部長が申し上げました、そのシステムの導入というものが今後、必須になってくるかというふうに思いますので、これはもう積極的に災害というものがいつ起こるか分かりませんので、積極的な検討をいただきながら、これはもう早々の予算計上をしていただきたい、そのことを私のほうから求めておきたいというふうに思います。 今日、私が用意しております質問の全てを終わりますけれども、今年も残すところがあと20日余りということになりました。何とかこの年末年始、大きな災害、事故、ないように穏やかな年末年始であることを御祈念申し上げたいと思いますけれども、先ほど来、私が申し上げてきたように、まだまだ復旧工事、終盤にも差しかかってないんだろうというように、私の認識ではそう思っています。 これからも豪雨災害からの完全なる復旧に向けて、私もその一助になるべく、しっかりと汗をかいていくことを今日この場で改めて皆さんの前でお誓い申し上げながら、私の一般質問を終わりたいと思います。 以上です。(拍手) ○議長(石崎大樹君) 以上で、清家康生君の質問を終わります。 次に、吉川優子君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) おはようございます。会派あゆみの吉川優子です。通告に従いまして、一問一答方式で質問を行います。 理事者におかれましては、分かりやすく前向きな御答弁をよろしくお願いいたします。 9月議会が終わりまして、10月の間に数回視察へ行かせていただきました。東京都内各所、檜原村、国会で衆議院本会議の傍聴、衆議院議員会館、参議院議員会館、交通会館、また、神戸で開催された防災国体など、たくさん視察をさせていただきましたときの学びを基に、今回質問させていただきます。 そのときに出会った方々、学んだことはたくさんあります。中でも、10月1日に清水勇人さいたま市長に御縁をいただき、お目にかかりお話を聞かせていただくことができました。 その中で宇和島市に通ずるお話がたくさんありましたので、少し御紹介をさせていただきます。 人口増加、小中学生の学力テストなど、目に見える形での日本一のものがたくさんあったさいたま市でしたが、特に驚いたのは、市民が住みやすいと思っているのか、住み続けたいと思っているかなどのアンケートの市民の満足度が90%近いというすばらしい結果です。 また、学力面で中学3年生の英検3級取得率が、国の平均が47%に対して、さいたま市は83%と高いものでした。これは、この先のグローバル化を見越し、コミュニケーションを重視して、小学校1年生から英語を学ぶのではなく、英語で学ぶに重点を置かれていると聞きました。 また、スポーツを市の活性化に生かそうと考えられて、フランスのスポーツイベントの3つ、ツールドフランス、パリダカールラリー、パリマラソンをまねて開催され、まずは、市の観光課で始め、次に、一般社団法人化し、現在は民営化されて継続開催できる流れをつくられ、週1回以上スポーツをする市民を70%にすると決め、進められ、現在達成されておりました。 それに関係して、スポーツ教育で一流の選手をミラクル先生として招き、子供たちに夢や希望を持たせることイコール生きる力のある子供、その生きる力のある子供を育てるための親へのアクションとしては、子育ての楽しい市イコールさいたま市を施策とされ、親子の絆を深めるために父子手帳、祖父母手帳を作ったり、パパも子育てに積極的に参加するためにパパサンデーなどの活動も企画され、NPOさいたまパパスクールを掛け合わせることで、ファザリングジャパンへとつなげていました。 そのほか、率先して進められているコミュニティ・スクールの拡大のために、地域住民が参加できる放課後スクールを増やし、絆を大切にしながら役割分担をして、多世代食堂を地域のコミュニティー力を上げる原動力にされていました。 宇和島市としても、既に取り組まれていることとは思いますが、岡原市長が目指す選ばれるまちづくりの基は、住んでいる私たちが住みやすく、そして、住み続けたいと思うウキウキワクワクするまちづくりが一番の早道ではないかと思います。 岡原市長の公約にもありました選ばれるまちづくりにおいて、市長が実感されているまちづくりの今の現状と今後の展望をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 さいたま市の取組、本当に非常に興味深い施策が展開されているところで、人口も増加をしているというところでございますので、当市のような今の状況とは全く違うところにあるんだろうと思っております。 ただ、そうやって努力に努力を重ねられながら、そういった数字というものを築いているんだろうと考えた中で、本市に置き換えてみますと、そこまでの十分な施策化というものはできていないのは現実でございます。 選ばれるまち、これは、まずは住まれる方々が、この地域に住んでよかったと、そう思っていただけるような様々な施策を通じた幸福感だという認識であります。そういった中で、その後移住・定住につながっていき、関係人口の増加につながっていくものという意味で御提案をさせていただいております。 特に、先ほどのさいたま市の事例でも、子育てに関する施策、そして、子供が主役ということで様々な展開というものがなされていることにつきましては、私もまだまだこの児童館であるとか、ホリバタ事業とか、まだこの基本的な、基本中の基本しかできていないところでございますけれども、ここでそういったソフトな部分というものをどのように展開していくことができるか、そして、行政だけでは十分なことはできない、吉川議員も含めた民間の方々の力と、吉川議員がふだんお付き合いされているような方々のような民間の力と叡智というものをお借りしながらやっていくべきだと思っております。 いずれにいたしましても、今、高齢化率40%、そして、子供たちが1年間で350名程度の出生でございますので、この子供たちがこういった施策、そして、地域と一緒になって何を感じ、そして、みずからがこの地域を担っていくんだとそう思っていただけるような、そういった施策というものを展開しながら、そういった選ばれるまちへとつなげていくことができたらと考えている次第でございます。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございます。ぜひ…。 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ごめんなさい。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) どうぞ。 ◆1番議員(吉川優子君) ぜひ、強く推し進められ、宇和島市が全国から選ばれるまちとなり、さらには、住みたい町・住み続けたいまちと思ってもらえ、子供も大人も豊かな自然の中でイキイキワクワク笑顔のあふれる宇和島として全国に聞こえるように、私も市議としてさらなる努力を続けたいと思っております。よろしくお願いいたします。 続きまして、廃校の利活用と移住・定住に関しての質問をさせていただきます。 10月3日、国会で岸田総理の所信表明演説を傍聴させていただいた後に、長谷川淳二衆議院議員事務所の御協力により、みんなの廃校プロジェクトについて、文部科学省の担当官から説明をいただきました。 そこでは、全国的に廃校活用を積極的に進められているIT企業などの数々の事例紹介がありました。 1つ大きな事例を御紹介いたしますと、パソコンなどの再生事業を行っているリングロー株式会社が主体となって取り組まれている全国各地にある廃校を利用して、再び人々が集う場所を目指すとともに、IT機器を役立てて、地域の方々の暮らしを豊かにしたいという思いの下始動したIT交流拠点施設づくりで、少子高齢化対策や雇用創出を含めた様々な面で、持続可能な地域づくりに貢献していこうという全国規模長期計画の「おかえり集学校プロジェクト」です。 このような動きを聞くと、宇和島市でもさらにSDGsな世の中を目指す上でも力を入れて取り組むべき事業であると思いました。 今回の会派の研修に先駆けまして、見たかった廃校利用で、宇和島市の子供たちが喜ぶ事例を2か所、新宿区四谷3丁目と檜原村を見学してまいりました。 また、4日には、いつも御紹介しています音声SNSのクラブハウスの仲間に片山さつき参議院議員の参与の方がいらっしゃいましておつなぎいただき、片山さつき参議院議員と関係者による宇和島を念頭においた地方創生の研修会を開催していただきました。 その研修から学んだことを基に、共同体として明るい明日の宇和島のモデルの構築を目指して質問させていただきます。 廃校利用について、現在の宇和島市の現状を西本総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 本市の廃校は、中学校1校と小学校9校でございますが、このうち4校につきましては地域の皆様方の御理解をいただきまして、校舎について有効な利活用が行われております。 具体的には、旧小池小学校では、大学研究拠点及び民間事業所の作業場として、旧石応小学校では、地域の備蓄物資の保管場所として、また、旧九島小学校では、我が事・丸ごとの地域づくり推進事業の拠点として活用しております。 さらには、今年9月から旧浦知小学校におきまして、浦知地区活性化協議会が企業組合津島あぐり工房と連携をいたしまして、地域住民の福祉の向上や、地域活性化を図ることを目的に、地域交流カフェや高齢者サロンなどといった地元に密着した取組が行われているところでございます。 なお、そのほか、旧由良小学校では、運動場を救命救急の患者輸送のためのヘリポートとして活用をしております。 また、本市の廃校全てが有事の際の指定避難所に指定されておりまして、危機管理課におきまして、各廃校について備蓄物資を配備していることに加え、校舎以外の運動場や体育館につきましては、地域の盆踊りや運動会など、地域の方々の社会体育施設等として、随時利活用が行われているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございます。 先日、文部科学省主催のみんなの廃校プロジェクトのZoom会議が開催されました。そのZoom会議に宇和島市もアピールタイムで参加されていましたが、そのときの宇和島市としてのアピールポイントと、それに対する問合せ等、その後の成果についてと今後の展望を西本総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御発言のZoom会議は、廃校活用に興味のある事業者に対して、文部科学省から廃校の現状説明、そして、3自治体の先進事例発表や活用を募集している自治体からのPRタイムが行われました。 この会議におきまして、本市はPRしたい自治体として全国から12の自治体の一つとして参加をいたしました。 PRした内容は、本市の廃校のうち、由良小学校とその2つの分校について、3校とも築後30年未満の比較的新しい建物であることに加え、宇和海を一望できる大自然に囲まれた好立地を生かした利活用が可能であるということでPRをいたしました。 現時点におきまして、事業者からの問合せはございませんけれども、主として廃校利活用を推進していることを、Zoom会議に参加した500名以上の皆様に知っていただいたことは有益であったと感じているところでございます。 今後におきましても、廃校利活用につきまして、みんなの廃校プロジェクトを有効活用するとともに、市ホームページの充実を図るなど、廃校利活用の推進に努めてまいりたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございました。またこれからもよろしくお願いいたします。 また、研修の折に、今までは耐震化されていない建物などを壊すのにお金がかかるため、放置されていたが、今は文部省ではないが、関係省庁で壊して再生するための補助金などが出るようになったと聞きました。 使用の幅が広がったそのことを踏まえて、全国の利用状況・宇和島市の状況と、今後の取組について、西本総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 文部科学省が実施をいたしました廃校施設等活用状況実態調査によりますと、全国の廃校活用は、令和3年5月時点で74.1%となっておりますが、これは、一時利用も含めた数値でございまして、本市におきましても、この基準におきましては、高い数字となっているところでございます。 しかしながら、一時的なものを除きますと、10校のうち校舎が活用されているのは4校でございまして、有効な活用が進んでいる状況にあるとは認識はしない、進んでいない状況にあると思っているところでございます。 次に、国庫補助等の財源措置につきましては、廃校を利用することが要件となっているのではなく、どう活用するかで措置される補助金や起債の種類が決まってまいります。 解体に要する経費が補助対象となり得るかどうかについては、それぞれの補助要綱について決まっておりますが、まずは、どう活用するかを考えた上で、有利な財源措置を検討したいと考えているところでございます。 なお、本市におきましては、旧九島小学校の整備に地方創生推進交付金を活用したところでございます。 最後に、今後といたしましても、民間事業者からの御提案、先進地の事例など情報を地元の皆様に提供しながら、十分な協議を行い、有効な活用方法について検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) たくさんの答えをありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。 また、ドローン資格等にも補助金が出ます。それを活用しつつドローンの研修所や訓練所として、また、移住・定住の方の企業拠点や住居などへの利用促進につなげることもできると思います。 また、長崎県の壱岐市ではゼロ円移住という仕事も住居も準備して、移住してもらうだけという施策が企業を連携して実施されており、来られる方は関東の20代の女性が多いと聞きました。 このような事例を参考にしていただき、今後宇和島市としても取り組める施策ではないかと思います。この先、宇和島らしい特色ある利活用方法は考えられませんか。西本総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 いろいろな事例を御紹介いただきましたけれども、廃校の利活用は地域の方々が中心となって、お住まいの地域のために廃校をどう活用すべきかお考えいただくことが重要であると認識しているところでございます。 今後におきましても、本市の特徴である豊かな自然環境を生かした廃校の利活用につきまして、先進事例等も、先ほど御紹介いただいた事例等も調査研究をし、地域の皆様方に御提案をしながら、活用法の検討を図ってまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございました。 宇和島市の廃校はまだまだ新しく、ヘリポートがある場所もあり、防災・減災対策や、地元のコミュニティ構築のための第3の居場所づくりなどにも活用できそうですので、この先も、さらなる御検討をよろしくお願いいたします。 次に、商店街の活性化についてお聞きいたします。 空き店舗の利活用促進に宇和島市として取り組まれていることはありますか。 楠産業経済部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 市におきましては、市民サービス向上のため、平成18年から住民票の写し等の交付業務を行います市民サービスセンターを、商店街の空き店舗を活用して開設しているところでございまして、商店街の活性化にも寄与しているものと考えております。 そのほかには、現在、商店街の空き店舗を市が直接活用する計画はございませんけれども、コロナ禍において、商店街団体などが商業活性化や、商店街の魅力を高めるために取り組む活動を支援いたします地域商業活性化事業補助金がございまして、この支援制度によりまして、空き店舗の活用に取り組むことも可能となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございます。 先ほどの質問のときに少し触れた、先日の研修のときに行った東京の廃校利用として、新宿区四谷3丁目に木のおもちゃ美術館と、檜原村に檜原森の美術館がありました。 前々から宇和島でも、地元の特色を生かし、地元の木材でやりたいと思っていた木のおもちゃ美術館と遭遇し、また、中の様子を見せていただき、宇和島市にできたらと想像しただけでドキドキワクワクうれしくなりました。 それに、檜原村の森のおもちゃ美術館は、昨年の11月に開館されて、1年足らずで2,000人の人口の村に3万5,000人の入館者がいるというびっくりするような人気の施設です。 檜原村は、施設は村が建築し、管理はNPO団体がされていて、一口館長も全国から1万円で募集されて運営されていました。 これと同じ木のおもちゃ美術館を、高松市は市内の商店街の空き店舗に造って、商店街の活性化を進められているようです。 このような事例などを参考に、現在使える補助金や助成金の種類を教えてください。 楠産業経済部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 御紹介をいただきました事例を参考に、民間団体が活用できる補助金等といたしましては、今ほど御紹介をいたしました市の地域商業活性化事業補助金のほか、消費者ニーズの把握と情報の収集・分析に係る取組や、分析結果等を踏まえました商店街全体の波及効果をもたらす魅力的な施設の整備を補助する国の補助事業がございます。 また、商店街全体の来訪者の増加につながる取組、具体的な事例といたしましては、空き店舗を活用した子育て支援施設の開設など、商店街の活性化を支援する県の補助事業などもございます。 事業計画の内容によりまして、活用できる補助金等も異なってまいりますので、検討されるときには、市にまた御相談をいただいたらと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございます。宇和島市のほうでも数々の補助金があり、また活用できるといいなと思ったので、また御紹介させていただきたいと思います。 先月10月23日の宇和島市の闘牛サミットに合わせて行われた恵美須町2丁目商店街のイベントに、私の娘のアイデアの牛のかけっこも参加させていただきました。 そのイベントも、商店街さんが市の補助金を申請されて使えたと思っていますが、今年の補助金の利用状況を教えてください。 楠産業経済部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 今回活用されました地域商業活性化事業補助金につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、商店街等への客足の減少が見られたことから、商店街団体等が商業活性化を図ることを目的として、自主的に行う取組を支援するため、市独自の施策として令和3年度に創設をしたものでございまして、補助率が10分の10以内、補助金の上限額が単独事業で80万円、共同事業で120万円となっております。 今年度の補助金の利用状況につきましては、採択件数が4件、交付決定額が369万8,000円となっており、各団体が工夫を凝らして商店街の集客活性化のためのイベントに御活用いただいていると考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございます。また今後、大きなイベントだけではなく、子供も大人も楽しめるような小さなイベントなどにも使いやすい、10分の10出せるような少額の補助金が出るようになったら、もっと多くの企画が出てきて、町の活性化につながるのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。 そして、追加といたしまして、昨日聞いたものですけれども、ナッソの企業組合さんにお聞きいたしましたが、企業組合の商品の詰め合わせを、今度できますスーパーホテルの宿泊パックに使ってもらえるようになったとお聞きしました。 このような事例を基に、宇和島市としてもつなげる・広げる活動支援をしてくださると、もっともっと活性化につながるのではないかと思いましたのでお知らせいたします。 そして、続きまして、ふるさと納税についてお聞きいたします。 今年のふるさと納税の額、人気の返礼品、そして、ふるさと納税の担当職員さんの数、そして、昨年までの状況と今年の状況を比較して気づかれたことはありますか。 西本総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、今年度のふるさと納税の額でございますが、4月から11月までの累計で、約1億3,900万円となっておりまして、昨年度と比較すると約1,000万円の増加となっているところでございます。 次に、人気の返礼品でございますが、やはり最も人気が高いのは柑橘類でございます。そのほか、鯛飯、ブルーベリー、麦みそ、宇和島産黒毛和牛などが人気でございます。 次に、担当職員の人数についてでございますが、市長公室ふるさと納税係の職員は正規職員2名、会計年度職員1名の計3名でございまして、補佐級の職員が兼務でそのサポートをしているところでございます。 最後に、昨年度と比較して気づいたことを2点申し上げたいと思います。 1つ目は、寄附額についてでございますが、9月までの累計では約230万円、昨年度と比較して減少おりましたが、10月・11月の2か月で約1,230万円の増加となりました。 10月から記念品の拡充をしたほか、ポータルサイトの増設や、寄附者の興味を引きつけ、目に留まりやすく、必要な情報が一目で確認できるデザイン、サムネイル強化を実施したり、記念品を検索した際に上位に表示されるようなタイトルの工夫を行った成果が、少しづつ表れてきたのではないかと考えているところでございます。 2つ目は、1件当たりの寄附額についてでございます。 昨年度は1万6,900円でございましたが、今年度は、1万5,400円と1,500円下がっております。 全国の累計で見た場合にも、同様の傾向にございまして、これを踏まえ対応を検討する必要があると考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございました。数々の取組、よろしくお願いいたします。 私のクラブハウス仲間でもあり碧南市議を通じ、当時の担当職員さんにふるさと納税の額が飛躍的に伸びた碧南市の事例を伺いました。 昨年の調査比較ですが、人口は碧南市が7万2,458人、宇和島市が7万809人、高齢化率碧南市は24.1%、宇和島市は40.1%、職員数は碧南市が350人、宇和島市が484人という似通った海に近い、農業も盛んな町ですが、大きく違うところは、ふるさと納税の額が碧南市は29億円、宇和島市は3億円でした。 今年、碧南市は36億円になったと聞きました。 ここは、担当された職員さんが市長に直接交渉をして、専属で仕事をさせてもらうようになってから、1年で5億円から6億円に、そして、そのふるさと納税担当者が手続書類の簡素化、エントリー料の廃止、勉強会の開催、そして、市内の商店や1次産業の方へ直接営業に回られ、返礼品の種類を当初の80品目から300品目へ増やし、事務手続を業務委託に変えて、結果、ふるさと納税が20億円となったそうです。 簡単に説明しましたが、このほかにもまだまだあると思いますが、結局この職員さんはふるさと納税を極められ、ふるさと納税の管理システムの会社に移られて、現在もふるさと納税の仕事で結果を出し続けているようです。碧南市ではスーパー公務員だったとおっしゃられていました。 今現在、碧南市は、掲載サイトも10か所ほど出しているとのことでしたが、こんなにすごい結果を出している町もあると思ったら、どれだけ本気で取り組むかは鍵になると思います。 この碧南市は成功事例ではあり、宇和島市もいろいろな対策検討されていると思っています。 しかし、ふるさと納税が増加していない今の状況の課題について、どうお感じになっていらっしゃるのか、また、ふるさと納税増加に向けた今後の対策について、西本総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 課題は山積しておりますが、私の思うところを3点申し上げたいと思います。 1つ目は柑橘の量の確保。2つ目は事業者との関係性の強化。3つ目は斬新な記念品の開発でございます。 まず、柑橘の量の確保については、一朝一夕で解決できる問題ではないというふうに認識をしているところでございます。 次に、事業者との関係性の強化につきましては、寄附額が多かったころから必要性を強く感じていながら、職員数の問題などから十分には対応できておりませんでした。 現在は、先ほど御紹介ありましたように、業務委託の中で取組を進めており、委託業者において、積極的に市内の事業者訪問などを行っているところでございます。 また、事業者任せにもせず、職員も同行するなど、関係強化を図っていきたいと考えているところでございます。 最後に、斬新な記念品の開発についてでございますが、記念品の数は、10月のリニューアルに続き、記念品の登録手続の見直しを行った結果、10月末現在で、昨年度と比較して145品目増加し417品目となり、記念品の充実という面では成果がございました。 しかしながら、寄附が爆発的に増加するというような記念品の開発には至っておりません。 現在、担当の職員は大変な重圧を感じながら業務に当たっておりますけれども、失敗を恐れず、自由な発想でチャレンジしていっていただきたいというふうに思っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) さらなる進化されますように、よろしくお願いいたします。 でも、去年よりも増えていくように頑張っていただければと思います。よろしくお願いいたします。 続きまして、DX化についてお聞きいたします。 まずは身の回りの簡単なことですが、宇和島市の市の施設、例えば、公民館や生涯学習センターなどの施設をお借りする場合、今現在は、市民が出向いて行って予約をしております。 そのほかに活用されている予約方法などありましたらお答えください。 また、高齢者の方などもいらっしゃるので、今の予約方法も残し、現場に行かなくても予約ができる方法ができれば便利であると思います。現行の申請方法に加え、インターネットを使った申込みを可能にする予定はないですか。片山教育部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 公民館及び生涯学習センターの施設予約につきましては、現在、使用を希望される方に施設窓口に直接おいでいただきまして、所定の用紙により申請をいただくという運用となっております。 また、事前にお電話でお問合せをいただいた場合には、件数の多い中央公民館を除いてではありますが、空き状況の確認、また、仮予約等を受け付けております。 こういった中、市としてDXを推進するという方針に沿う形で、本年1月から市内公民館のうち中央、吉田、三間及び岩松公民館の4館におきまして、LoGoフォームを活用したインターネットでの使用申請を開始いたしております。 運用を開始してからおよそ1年ということでありますが、その間の実績といたしましては、例えば中央公民館におきましては、申請件数の約40%がインターネット申請へと移行すると、一定程度時代のニーズに合った対応ができているのではないかというふうに考えてございます。 今後といたしましては、さらなる利便性向上を目指してニーズの把握に努めながら、インターネットを用いることで、どこにいても簡単に予約ができるシステムの構築につきまして、検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) なぜなら、平日働いている世代は、書類申請・提出に行くのが割と大変だったり、コロナ禍のこともあり、人の接触を少なくすることができ、人員が少ない場合や施設を留守にしなければならないときなどにも対応ができて、よいことも多いと思いますので、なるべくお進めいただきますよう、よろしくお願いいたします。 以前の質疑でも少し触れさせていただきましたメタバースという仮想空間を利用して、宇和島ができそうだなと思うものについて質問させていただきます。 まず、先ほど質問させていただきましたふるさと納税ですが、メタバース空間に宇和島市があると考えてください。 ふるさと納税をする本人がアバターとなって、バーチャル空間で鯛やハマチを釣り上げる、そのバーチャルな仮想空間で体験した鯛やハマチがふるさと納税の返礼品としてリアルに届くというのは考えたことはないでしょうか。 これが想像できれば、ミカン狩り、田植えや稲刈り、ほかの農水産物、また、じゃこ天や真珠の球出し体験などをしていただき、それらのバーチャル空間での体験からリアルな商品が届くなどにも利用できそうですがいかがでしょうか。 西本総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 一部の自治体におきまして、メタバース上での出展ブース内に返礼品の3Dモデルを展示しておりまして、それに触れるとそのまま納税サイトに移動し、その場で納税の申請ができるといったような仕組みとなっているところでございます。 メタバースの活用は、今後様々な分野で広がっていくことは間違いないと認識をしておりますし、バーチャルでの遊びがふるさと納税につながっていくというのは楽しい発想であると思っております。 しかしながら、ふるさと納税のルールといたしまして、返礼品は寄附額の30%以内、返礼品も含めた寄附金募集経費は、寄附総額の50%以内という規定がございます。従いまして、返礼品以外の経費は20%以内に収める必要がございますが、現状では上限に近い金額となっておりまして、経費が必要となる新しい取組を行うためには、まずは寄附額を増加させる必要がございます。今後どのようにふるさと納税を増加させるかについては、担当においてしっかりと検討していきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございます。また御検討ください。 次に、防災・減災での利用です。 災害が起こったとして、メタバース空間に宇和島市の災害対策本部をつくったら、職員さんが市役所に集まらなくても、各自が自宅や現場から入室でき、自分の声で参加して情報共有ができ、近隣の市町村の災害対策本部とも行き来して災害対応ができるというアイデアはいかがでしょうか。 山下危機管理課長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 議員に御指導いただきましてメタバースを勉強中でございますが、災害発生後の対応といたしましては、やはり現実空間での対応が必要となりますので、情報共有であったり、連携ツールとしての活用に可能性はありますが、一方で防災啓発であったり、防災訓練への活用については可能性があるというふうに思っております。 今後、宇和島市の都市空間3Dモデルを活用いたしまして、災害リスク情報を重ねることが可能になれば、地震や迫りくる津波や土石流、洪水災害など、様々な災害をリアルに体感することが可能となります。 メタバース上で、現実の場所により近いリアルな環境で災害を経験することで、防災意識の向上であったり、適切な避難行動を取るための訓練ができるのではないかというふうに考えておるところであります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございます。いろいろな活動でよろしくお願いいたします。 今画面に映されているのは、先月の日曜日の夜に、音声SNSのクラブハウスの中の防災・減災チームと一緒に、もしもメタバース空間に宇和島市の災害対策本部があって、ほかの地域とつながれたらという考えの下に行った、音声SNSクラブハウス、そしてZoom、FacebookLive、メタバースのスペーシャルの4次元配信を行ったときの写真でございます。 資料は危機管理課さんにいただいたもので共有させていただいておりますが、こちらはどなたでも体験できますので、ぜひまた、御体験ください。 続きまして、教育行政の中で、子供たちが取り残されないようにするために、不登校の子供たちや障害のある子供たちにとって、自宅にいながら学校に楽しく通えることができたらいいなと、市民の皆様からの御意見をお聞きする中で、日々感じておりました。 そんな中、メタバース空間に出会い、既に障害のある方の作業所や大学なども採用されている現実を見聞きしたときに、この空間が利用できるのではないかと思いましたので、質問させていただきます。 宇和島市に現在不登校の生徒さんは何名いますか。また、障害があり、いろいろな理由で支援学校にも行かれていない子供さんは何名でしょうか。 片山教育部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 市内公立の小中学校に在籍されております児童生徒の中で、今年度10月末までで30日以上の欠席があり、不登校として教育委員会が把握をしている児童生徒数は64名となっております。 全在籍児童生徒数の1.5%でございます。 そのうち約5分の1に当たります12名が特別支援学級在籍の児童生徒であり、現在、その障害のある児童生徒が安心して登校できる教育環境につきまして、できるものから整えているといった状況でございます。 なお、特別支援学校につきましては、私ども市教委の管轄外ということで、登校できていない児童生徒数につきましては、残念ながら把握はできておりません。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) 御調査ありがとうございました。 先日、愛媛県の教育委員会の取組として、メタバース空間を利用すると、テレビのニュースで紹介されていましたが、宇和島市の教育委員会としてメタバース空間を利用した学校は考えられませんか。 片山教育部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 不登校の児童生徒について心配をされるのが、人と関わる機会の減少ということでございます。子ども支援教室わかたけや放課後等デイサービスなど、学校以外の場所を利用して、人と関わる機会を持てる児童生徒もおられますけれども、人と直接関わることそのものにストレスを感じ、家から出られないといったお子さんもおられます。 現在、宇和島市におきまして、各校の状況に応じて、可能な限り不登校児童生徒に対してもタブレット端末によりますオンライン授業を行って、これを出席扱いとするなどの効果を上げている事例もございます。 家の中だけでほとんどの時間を過ごす児童生徒の中には、今ほど御紹介のありましたメタバース空間での支援が有効なお子さんもいると思います。 児童生徒の居場所づくりという意味におきましても、1つのアイデアとして検討する価値のあるものだというふうに考えております。 実際に取組を始められた県や市もございますことから、宇和島市の不登校の子供たちをサポートする支援ツールの一つとして導入可能かどうか、県教委とも協力をしながら検討してまいりたいというふうに思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございます。 不登校でもアバターで登校でき、個人情報が守れるような学校があってもいいのではないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。 メタバース空間を利用することにより、不登校の生徒さんが0人になるように願っております。 まだまだ未知の世界でもあるメタバース空間ではありますが、経済活動の利用例もあります。 それは、出雲市の商工会議所が、10月末まで出雲ご縁結び商店街というものを国の助成金を使ってメタバース空間につくって販売活動をされていました。 宇和島市も物産展などの開催や婚活など、商店街の活性化にもつながるイベントの開催など、様々な利用が考えられますが、今後の活用について楠産業経済部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 御紹介をいただきましたしまね縁結び商店街につきましては、松江と出雲の商工会議所などが連携し、メタバース空間に構築いたしました日本初の商的交流空間として、今年の5月から10月までの期間限定で実証実験的な取組としてオープンをさせたと伺っております。 市といたしましては、これらの先進事例の今後の動向に注視するとともに、商工団体や商店街団体のご意見をお伺いしながら、必要に応じて対応を検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございました。この先もいろいろ調査していただいて、御活用いただければと思います。 まだまだ未知の空間ではありますが、全国に先駆けてという話題性なども視野に入れて、メタバース空間に市役所の窓口をつくってみて、直接来なくても、各種手続ができるのではないかという実証実験も、全国に先駆けて、まずやってみるという挑戦が大切なのではないかと思います。ぜひぜひ挑戦してみてほしいです。 次に、10月4日の片山さつき参議院議員の研修のときに、参加企業さんからも、町全体を巻き込み、脱炭素にトライしている市町村の取組が紹介されておりました。 宇和島市は、このDX化の施策の中で、迫りくる期限のある2030年脱炭素なども当然考えていかなければならない重要課題ではあると思いますが、今現在の取組について古谷市民環境部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 脱炭素社会を実現するためには、一人一人の省エネ行動に加えて、再生可能エネルギーの利用や、CO2の排出抑制及び回収につながる技術の導入など、複合的な対策が必要であると考えております。 現時点において、DXを活用したカーボンニュートラルの施策を具現化できておりませんが、全国的にも様々な取組がされていることも承知をいたしているところでございます。 今後は、市民の皆様に広く活用いただける仕組みづくりも必要ではないかと考えておりますので、それらを念頭に研究してまいりたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) 御調査ありがとうございます。 ここまでいろいろな提案と質問をさせていただいた宇和島市のDX化計画についてですが、どんどん技術が進化していく世の中で、未知である大変な取り組むべき案件が続くと思います。 世界的な時代の流れに立ち向かっていく宇和島市としてのチャレンジがあったら教えてください。 西本総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 本市におきましては、計画に基づいて様々な分野にチャレンジをしているところでございます。 まず、行政におきましては、市民課窓口の電子化やオンライン申請の拡充など、窓口サービスの向上などを行っております。 また、地域社会でのデジタル活用につきましては、総合防災管理システムや電子図書館サービスの導入などを実施したほか、本年6月補正で計上いたしました郵便局との連携による高齢者世帯の遠隔医療体制の構築見守り支援の強化などの各種事業に取り組んでいるところでございます。 さらに、県と連携をいたしまして避難所等へのwi-fi基地局の設置やため池等へのセンサーの設置、また、シマアジ養殖におけるスマート給餌機実装など、地域におけるデジタル実装にも積極的に取り組んでいるところでございます。 今後におきましても、先進地の事例などを参考にいたしまして、地域の活性化や本市の魅力向上を図るため、さらなるデジタル化の推進に取り組みたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) たくさんありがとうございます。私もさらに学びを重ねて、宇和島市のDXが明るい未来へ進められるように努力いたしますので、どうかよろしくお願いいたします。 続きまして、今私たちの日常生活に直接的・間接的に大きな問題となっております円安に関する質問に移らせていただきます。 今日の円安は、多くのところに影響を及ぼしております。円安による物価の高騰により、市民はもとより多くの事業者の方々は厳しい経営を強いられておりますが、この円安傾向はまだまだ続くと思われます。 この厳しい現状を踏まえ、宇和島市として支援策など、具体的な取組があればお答えください。 西本総務企画部長にお聞きいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 物価高騰に対する支援策につきましては、これまでに住民税非課税世帯や子育て世帯への特別給付金事業のほか、市独自の施策として、地域とつながる商品券、これと連動した子供応援券の支給、給食食材に係る高騰分の公費負担、農畜産業における肥料・飼料の価格高騰対策などを実施してまいりました。 また、今定例会にはこれらに加えて水道基本料金の減免、魚類養殖における飼料の価格高騰対策、医療福祉施設への応援金事業について予算提案をさせていただいているところでございます。 なお、これらの予算額の合計は、約18億6,000万円となっているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございます。たくさんの事例、本当に感謝申し上げます。 しかし、先日、知り合いの運輸関係のトラック業界の方からお話がありました。内容としては、愛媛県そして20市町の各自治体に燃料高騰対策の要望に行ったとのことでした。 要望に対し、愛媛県からは支援をいただき、東中予11市町では4市町が支援を行うことになっております。また、南予の9市町では、宇和島市以外の8市町が支援を行うと聞いております。 この要望に対し、宇和島市では支援を行わない理由について、また、今後の対応について岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 多分その支援のタイミングというのは、多分タイムラグがいろいろあって、結果としてそうなりつつあるというところだと思いますけれども、今年の6月に、宇和島地方のトラック協会からそういった原油に関する御要望というものをいただいたところでございます。 この内容について検討をいたしていたところ、そのまさにそのタイミングで愛媛県から、この、いわゆるトラック輸送に特化した事業所に対しまして、一定のそういった支援というものがあるということをお聞きしたところで、今はやはり、この春以降の様々な物価高騰の中で市民の皆様方に、まずはその高騰分というものを何とかサポートしていかなければならない、その思いで第5弾の商品券事業というものをその6月に判断させていただいたところでございます。 今後につきましては、やはりこういったエネルギーの高騰であるとか、また、物価につきましても高止まりをしているところでございますので、機会を捉えてしっかり検討していきたいと思いますし、幅広い事業者の「皆様方がその事業の内容・規模に問わず、大変厳しい状況でありますので、そういったところをしっかりと総合的に考えながら、内容というものを検討していきたいと考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 吉川優子君。 ◆1番議員(吉川優子君) ありがとうございます。これから年末にかけまして、ミカンとか鯛とか水産業の輸送もありますので、またそちらのほうも考えてよろしくお願いいたします。 数々の質問をさせていただきましたが、やはり宇和島が好き過ぎる私といたしましては、宇和島市の関係人口を増やし、宇和島が大好きな人が増え、宇和島がウキウキワクワクでき、市民みんなが宇和島ええとこやけんきてやと言える、住みやすい宇和島、住み続けたいと思える宇和島をつくっていかれたら、全国の子供にも大人にも選ばれるまちとなれるのではないでしょうか。 そこを目指して全国の初の試みやいろいろなチャレンジができるような、また、たくさんの学びを続け、提言させていただきたいと思います。 本日はどうもありがとうございました。(拍手) ○議長(石崎大樹君) 以上で、吉川優子君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午前11時49分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(中平政志君) 再開いたします。 一般質問に入る前に、午前中の清家議員の質問に対し、理事者から答弁の訂正がありますので、許可いたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) 失礼いたします。 先ほどの清家議員の質問の中で、オンラインによる罹災証明書の交付申請につきまして、一部損壊の方のみ申請が可能である旨の答弁をいたしましたが、正しくは、被害の程度に関らず申請が可能ですので、おわびを申し上げまして訂正をさせていただきます。 申し訳ございませんでした。 ○副議長(中平政志君) それでは、一般質問に入ります。 まず、武田元介君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 市民クラブみずほの武田でございます。 通告に基づきまして、一問一答方式にて御質問させていただきますので、明快なる御答弁をお願いいたします。 私が所属しておりました青年会議所、40歳までの経済人が勉強するところ、ごっこ遊びだ、地域づくりごっこだなどと揶揄される団体でございます。歴代会頭がどこかでスピーチされた内容を御紹介して、質問に入りたいと思います。 地域づくりは、世のため人のためにやるんではない。自分のためにやるんだ。自分自身のためにやるんだ。私たちが、もし宇和島を出ていくとしたら、2つの方法しかないんだ。1つ目は死んでしまったとき、もう一つは、ばかやって会社潰して、人の目を避けるようにこのまちを逃げるときだけだ。このまちに生まれ育ち、このまちで家庭を持ち、子供たちもこのまちの学校に通わせ、仕事もこの町まちで、お客さんもこのまちにいる、そんなまち、どうやって逃げられるんだ。私たちは、このまちと運命を共にしているんだ。まちをよくするというのは、まずは自分自身のためにやっているんだ。まちづくりはきれい事じゃない。まちがなくなれば、俺たちの家も会社も一緒になくなるんだ。 30年後には人口が今の半分、3万人ほどになる宇和島です。今企業に、事業者に、この宇和島で何かをする投資意欲が湧くでしょうか、冷静に考えていただきたい。 幾らかの投資をして、それがこの人口減で償却できるのか、そういうことを考えてしまうような地域に今なっています。少なくともこの地域から外に売っていく事業はともかく、このまちの人たちをお客様にする事業、外からの参入はあります。大きな量販店、コンビニエンスストア、そこに太刀打ちできるか、あるいは高速道路ができたおかげで、松山からどんどんと車を走らせ、物流納入業者が品物を運んでくる、そこと戦わなければならないんです。そういった事業者が、簡単に投資を決断してくれるだろうかということです。 質問に移ります。 電気料金、ガソリン等価格高騰の影響についてお尋ねします。 まず、宇和島市の負担はいかほど増大するかについてお尋ねをしたいと思います。これは、西本部長でよろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 今定例会に上程しております12月補正予算におきまして、今年度の電気料金と燃料費について、一般会計で1億500万円、企業会計では約1億3,700万円を追加計上しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) ありがとうございます。 細かいところは抜きにして、両方で3億円近いお金が電気料金、ガソリン等の価格高騰の影響で、宇和島市は吐き出しが必要になるということであります。 2番です。 市民向けの支援はどうされるか、午前中、吉川議員の質問に対しお答えになりました。18億6,000万円ということでございましたが、重複する部分は結構でございますので、それに加えて何かお話をいただくようでしたら、お答えをいただきたいと思います。市民向けの支援についてでございます。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 午前中、吉川議員にお答えしたもの以外といたしましては、保育園の給食費の値上がり分についての公的負担をしております。また、午前中申し上げたもの以外については、それぐらいが御報告していなかったところと認識しております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) これでおおよそ20億円を超えます。 3番で改めてお尋ねいたします。 総額で幾らと見積もるかという点、西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 18億6,000万円の中で、先ほど申し上げていなかった部分ということでございました。 一般的な負担ということでございますけれども、市民向けの支援の額18億6,000万円の中から、国庫支出金等の特定財源を除いた負担額というのは、約2億2,000万円でございまして、先ほどの電気料金、一般会計等の負担等を加えますと、合計で3億2,700万円ということになります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) まるで打合せしたように、財源についてお触れいただきました。これ、おおよそ20億円ほど物価高騰対策として市が予算組みした中で、ほとんどが国から仕送りしていただけるということが、今ほどの御答弁で明らかになりました。 市のお金は2億2,000万円で済むそうであります。おおよそ1割であります。 伊達博物館の改築事業について、お尋ねしましょう。 質問の流れがお分かりですね。 まず1番、9月議会でもお尋ねをいたしました。収入予測、経済効果の予測は進んだかという点について、改めてお尋ねをいたします。金瀬教育長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 収入予測につきましては、試算ということにはなりますけれども、目標といたしまして、入場者数を年間5万人としており、仮に入館料を現在のままとした場合には、入館料収入約1,500万円のほか、貸室の使用料の収入、そしてミュージアムショップの売上げ収入等、それらを加えてトータルで1,800万円から2,000万円ぐらいに見込んでおります。 さらに、近隣施設とのセット入場券の検討や企画イベント、ミュージアムショップなどの充実などを図り、増収につながるような取組を検討させていただいております。 経済効果の予測につきましては、他の教育施設がそうであるように、この施設単体で収支が黒字になるというような性質の施設ではございません。まず、この点については御理解いただきたいと思います。その上で、新博物館を開館することでの地域振興やブランド力の向上による効果、また観光客の増大による経済波及効果については、期待できるものと考えており、地元経済の好循環に寄与し、宇和島市にとっても付加価値を加えることのできる施設になるよう、検討を重ねてまいりたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) そういう作文は、どなたでもできるんですね、経済効果の。 例えば5万人来て、1人1万円使って、使うことはありませんけれども、この宇和島に落ちるお金は5億円ですよ。粗利率2割として、1億円ですよ。そういうふうなイメージしてください。そして、5万人、駐車場何台置けますかね。なぜ駐車場があの台数でとどめられているかというと、実は設計者というのは、この伊達博物館の集客能力というのは5万人ではないというふうにお思いなのではないでしょうか。 設計段階で5万人という数字を挙げられて、設計が進んだのでしょうか、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 突然のお尋ねでしたので、ちょっと設計段階で何人を想定していたかということについて、私自身、ちょっと頭の中に今入っておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。
    ◆12番議員(武田元介君) 頭の中に入っていないのではなくて、そんなこと想定していないでつくっているんですよ。私、冒頭で申し上げましたよ。人口がこれだけ減っていく予測がある。多分当たるのでしょう、多少の上下のぶれはあっても。 そういうところで、企業は投資しにくいですよねという話を冒頭でさせていただきました。どうせ一生懸命やるのなら、もっと人の多いところと思っちゃうんだよ。 これで5万人を集めるための駐車場の設計の台数のもくろみもせずに、経済効果の予測なんて、ちゃんちゃらおかしいんですよ。ちょっと言葉は適切ではないかもしれないけれども。それは、やはり市民の税金をお預かりになって、それを使おうという決断をされる際に、これだけ甘い効果予測というのは、あってはならないと私は思います。 次に移ります。 今貸室料、売上げ、そして入場料収入で1,800万円プラスその他の経済効果というようなお話がございました。この新しい伊達博物館は、管理運営にどれだけ費用がかかると推定をされておりますでしょうか、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 管理運営費につきましては、現在、運営形態に係る検討が大詰めの段階に来ているところです。 まず、学芸部門につきましては、市民説明会でも申し上げたとおり、宇和島市の職員が担当することといたしております。その上で、光熱費等施設の維持管理費をはじめ、企画や人件費、調査研究費、あるいは広告費などの費用が必要となってまいりますが、全て直営の場合や指定管理制度を導入した場合などにつきまして、最終的な検討を行っているところでございます。 今後、おおよその方針がまとまりましたら、関係部局とも確認作業を行い、建て替え委員会でも御議論いただいた上で、今年度中には議会の皆様にもお知らせできるものと考えております。 あくまで現段階での想定ということですので、削減可能なコストにつきましては減額をしていき、逆にコストをかけてでも効果が見込まれる部分につきましては、しっかり対応していく等、年度末の取りまとめに向けて、しっかり検討してまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) この問いでも、この質問でも、やはりそうなんですよ。普通、どれぐらい費用がかかるというもくろみはつくるんですよ。今の伊達博物館、管理運営年間およそ8,000万円、もちろん雇用が生まれますから、それが全部吐き出しなどということを申し上げるつもりもないし、観光で訪れる方がお金を落とされるので、これ8,000万円全部どぶに捨てるようなことは申しません。 だけれども、2フロアになったら、多分この倍近くかかるというふうに、私は思うんですよ。およそ1億5,000万円ですよ。例えば1億5,000万円かかったとして、収入は1,800万円、1億3,000万円の赤字ですよね。これをどうするかと。 これ1億3,000万円赤字だったら、先ほどの電気料金、ガソリン等価格高騰の支援の予算の財源のように、国から仕送りいただけますでしょうか。国から仕送りいただけないと私は思うんですけれども、確認させてください、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今のところ、そういった支援はないものと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) そうなんですよ。これ、地域が選択する政策であって、国は責任を持ってくれないんですよ。だから、建てるときには、集住の効果などを求めて、パフィオやあるいは畑枝川の川の上をきれいに空けてしまう、そういう予算、あるいは市立宇和島病院のエネルギー棟のように、中心部の機能を高めるための予算で、仕送りは国から頂けます、建てるときには。 だから、50億円ほど伊達博物館がもしかかったとしても、これは50億円ではないですね、今45億円ですか、失礼しました。45億円かかったとしても、宇和島市の吐き出しは8億円とか10億円までで済みますよという説明です、今現在は。 それは、済むのかもしれません。だけれども、収支の差額については、国は助けてくれないんです。宇和島はおおよそ1億3,000万円、吐き出してしまうんです。そういう施設が、この新伊達博物館なんです。 経済効果はあります。だから、これが1億3,000万円吐き出すというのは、地域経済の波及効果を求めて投資すると考えれば、それは幾らかはありかもしれませんけれども、1億3,000万円という数字を考えたときに、どれだけの本当にお金がこの宇和島に落ちるか、伊達博物館があるおかげで、ということを冷静に考えると、多分とてもそんなには落ちないよねという冷静な評価に至ると思います。 次にいきます。 先ほど45億円だという数字を50億円と言い間違えてしまいました。建設整備費の増大が各地の大型の建物でニュースになっております。大阪万博の施設の建設費、想定時の倍になって、建物の中身などを見直すことによって、おおよそ半分に抑えるとか、いろいろな工夫をされているようでありますが、宇和島の新伊達博物館の建設整備費の増大は、いかほどで収まると、現状想定されておりますでしょうか。これは数字ですので、教育部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 まずもって建築資材等の価格等々につきましては、世界を取り巻く情勢等もありまして、いまだ上がり止めというふうにはなっておらず、先行きにつきましても大変不透明であるというふうに認識をしております。 ということでございますので、工事の入札時期までには、まだまだ時間もございます。そういった市場の動向というものは、しっかり慎重に注視してまいりたいと思いますし、今後もCM業者さんのお力もお借りしながら、工事価格の上昇を抑えていくための検討を継続してまいりたいというふうに考えております。 いまほど御質問にありました幾らで収まるかということに関しましては、そういった状況もございますので、今日この場で明確な数字をお示しするのは、お控えさせていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) それでは、質問を変えましょう。幾らまでなら、新伊達博物館に投資をしてもいいと思われているか、初期投資です。そういう数字は持っておられますか。 例えば大阪万博の施設のように、倍になってしまったと、40億円の予定が、今45億円になっています。先ほど私、言い間違えて50億円になりました。40億円の倍だと80億円なんですよ。どこまでなら、この投資をゴー、今のままゴーされるんでしょうか、片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 大変お答えづらい質問をいただいたところですが、今ほどの例えをそのままいただきますと、さすがに倍額というところは、私どもも想定もしておりませんし、実際にそういう数字になってまいりますと、それは見直す部分というのは出てくるだろうというふうに考えます。 ただ、今回の事業、ほかの事業もそうですけれども、最初からシーリングをして事業に取り組んでいるということでもございませんので、大変申し訳ないんですが、この場で幾らまでならという数字をお示しすることは、差し控えさせていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 多分、お心の中に、幾らになったらやめようという数字はない。多分そう思う。とにかく小さく産んで大きく育てるのが、公の仕事ですよ。やり始めたら勝ちなんです。ざーっと流していくんですよ。そういうふうに私、思ってしまいます。 どうか安くつきますように、というよりも、むしろ私は慎重派でございますので、新伊達博物館の建設整備の時期を、今の時期ではなく、もう少々物価が落ち着いた時期、あるいは規模というものを見直していく、そういうふうな再検討が行われることを願いまして、次にまいります。 ごみ減量への取組についてであります。 1人当たり排出ごみ量は減少しているかという点について、お尋ねをいたします。古谷市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) 1人1日当たりの排出ごみの量は、生活系ごみと事業系ごみの合計で算出しております。合併後と直近の5年間の平均値でお答えをさせていただいたらと思います。 まず、合併後5年間は978グラムとなっており、直近の5年間では970グラムでございますので、比較いたしますと8グラム減少しております。 次に、同じ求め方で生活系と事業系のそれぞれを比較いたしますと、生活系ごみは合併後5年間で711グラム、直近5年間では672グラムとなっており、39グラム減少しております。 一方、事業系ごみは、合併後267グラムでしたが、直近5年間では298グラムで、31グラム増加をいたしております。 このようなことから、全体では減少傾向にありますが、事業系ごみが増加していることがうかがえます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) ありがとうございます。 現状、いろいろな議員が指摘されているとおり、環境意識というのは高まっておりますから、ごみの排出ということについても、リサイクルを進める、あるいはリユースを進めるということから、減っているんだろうというふうなイメージを持っておりました。事実、生活系ごみについては、1人当たり39グラム減っているという統計数字をお示しいただきましたが、事業系が増えている。この生活系ごみと事業系ごみに大きな違いがあって、このような数字が出ているようにお見受けをするんですが、事業系ごみの分別あるいは収集方法等と、生活系ごみの分別、収集方法等に大きな違いが何かあるんでしょうか、古谷市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 生活ごみとは、家庭から排出される廃棄物でございます。事業系ごみとは、事業所などから排出される産業廃棄物以外の一般ごみを指します。ですので、そういった区別の中で、分別の部分が多少なされていない分があるかなというふうに感じるところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 多少という表現を取られましたが、これ、契約のスタイル、今生活系ごみというのは、スーパーさん等で指定の半透明ごみ袋を購入してあります。そして、それに入れておけば、よっぽど分別がまずくなければ、お持ち帰りいただく契約を市としているわけですよ、市民の皆さんは。 だけれども、事業系ごみというのはどうなのかというと、勝手な袋です。そして、中の分別ができていようが、できていまいが関係ありません。 それで、生活系ごみというのは、1枚幾らで何枚使ったかによって、排出者の負担というのは変わってまいります。だけれども、事業系ごみというのは、1か月幾らの契約をしているところが多いというふうに聞いておりますので、削減努力というか、削減のためのインセンティブというのが、あまり働かないというふうな傾向があるように思うんですが、そのあたりはどういうふうに分析されていますか、古谷市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) 今、議員がおっしゃったとおり、事業系の一般廃棄物ごみにつきましては、なかなか手が及んでいないところがあるかというふうに思います。 今後、そのあたりも含めて啓発をしていきたいというふうに思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) いや、こうやってごみ袋にこだわるのは、資料を準備させていただいているんですけれども、二十数年前に、冒頭に御紹介した青二才のやる宇和島青年会議所というところに所属しておりまして、ちょうど40周年事業で、ごみを減らそうというような活動をした経緯があります。当時、私のことをごみの武田、いや、決して宇和島青年会議所のごみではなくて、これ、ちょっと笑うところですが、宇和島青年会議所のごみではなくて、ごみの武田というふうにして、県内を40周年記念式典のPRとともに歩いてまいりました。ちょうど宇和島が柴田市長の時代であります。 同じ伊達家を出発点とする北海道の伊達市が、先進地として見つかりまして、半透明ごみ袋による有料化という実験などをして、何とかごみを減らしていこうと、そして、ごみの袋の値段というのは、本当はとんでもなくそのごみ袋代でそのごみを処理しようとしたら、今の10倍以上の価格に価格設定しなければならないんだけれども、それだけ市民の皆さんに御負担をお願いするのは無茶だと、せめても減らせば袋代がかかりませんよ、それ以前は、銀行の定期預金とかしたら、青色や黒色のごみ袋を無料でもらっていた時代から、あるいは今は有料ですけれどもスーパーのレジ袋、レジ袋にごみを入れれば、取って帰ってもらった時代、それから有料になるという抵抗感を、いかに少なくしていくかという努力をしたわけであります。 これは、3枚つづりの資料でありますので、そのあたり御覧になっていただくと、どんな思いで宇和島青年会議所がごみを減らそう、ごみを減らすことによって、宇和島市の財源が楽になるんですよ、財政が。宇和島市の財政が楽になったら、ほかの環境問題に取り組むようなことができるんですよというふうな投げかけをしたわけであります。一時的にとても効果が上がって減りました。さらにどうするかという点を、次にお尋ねします。 半透明ごみ袋による有料化の効果を、さらにどう上げるかという点をお尋ねいたします。古谷市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えをいたします。 平成8年度に、議員御紹介いただいたとおり、ごみ袋の有料化と半透明化を行ったことや、市民の皆様の御協力により、ごみの減量とともに異物の混入が減少し、さらには分別の徹底が進んできたものと理解をいたしております。 しかし、一方では、先ほどお答えいたしましたとおり、事業系ごみの量が増加をいたしております。 今後は分別への取組に今以上に御協力いただけるよう、数値を表示しての啓発でありますとか、意識づけに傾注してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) さらにさらにPRをしていただくことによって、ごみを減らしましょう。ごみを減らしたら、ごみ処理費用が減るんです。ごみ処理費用が減ったら、ひょっとすると伊達博物館の赤字の分、カバーすることができるやもしれません。 1割ごみが減ったら、どれぐらいのお金が浮くでしょうか、古谷市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) 申し訳ございません。そこの数値は、今持っておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) ぜひ、その数字を、今度3月議会ででもお示しをしていただきたいと思います。事前に数字がいただけますので、Facebook等で、ごみを1割、みんなで減らしたら、これだけのお金が浮きますよというふうな数字を御紹介したいと思います。 次です。 当時、ごみの分別の袋の種類は、燃やすごみと燃やさないごみ、それとリサイクルごみでありました。リサイクルごみは、御覧のとおり、今でもやっておりますね。瓶、アルミ缶、スチール缶というふうな分別を求める、そういうごみ袋であります。 今回御質問させていただくのは、燃やすごみ、燃やさないごみという袋から、燃えるごみ、燃えないごみに宇和島はあるときから変えたんです。それにはどんな意思が働いたのか、どういうお考えによるのかという点をお尋ねいたします、古谷市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) 議員御質問のこの内容につきましては、合併前に実施されたものでございまして、現在、正確な記録が残っておりません。したがいまして、回答ができかねますので、御理解を賜りたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) いつのときか、誰かがというようなことなので、事情を拝察しなければならないと思いますけれども、今もこういう意思でごみの収集をしており、今後も続けられるおつもりなのか。燃やすか燃やさないであるべきであって、燃えるか燃えないかではない。燃えるごみは、全部入れていいんでしょうか。燃えないごみは、燃えないごみの袋に全部入れていいんでしょうか。 宇和島市が施設の事情に応じた、あるいはリサイクル等の資源再生の観点などから、どこまで分別を求めるかという考え、思想によって、この燃える燃えないでなくて、燃やすか燃やさないごみであってほしいと思うんです。 そういう環境に対する意思があってこそ、私は海の環境の浄化も一歩ずつ進む、そして山の環境浄化も一歩ずつ進む、そういうことになるんではないかとお伝えして、次に進みます。 まだまだごみの減量は進められます。松山市は、日本全国の中で最も1人当たりのごみ排出量が少ないまちであります。ひょっとすると過去形かもしれませんが、何年もそういうまちでありました、現在もあるかもしれませんけれども。 せめて愛媛県内で宇和島も、松山の数字を目標にするかどうかは別にして、その程度の削減努力を、市民の皆さんあるいは事業者の皆さんに求めてはいかがと思いますが、さらに工夫をしてほしいということは、どういうふうに減量を進められるかという点をまず、お尋ねをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) ごみの減量化には、市民の皆様、それから事業所の皆様の御理解、御協力が必要不可欠であります。議員から御指摘いただいたとおり、ごみ袋自体に工夫を凝らすなど、市民の皆様に日々の生活の中で発生するごみに対して関心を持っていただけるような取組と、一方では処理コストの面からの精査も必要かと考えます。 現状分析を行いながら、今後のごみ減量化を推進してまいりたいと考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 私が古谷部長といろいろと雑談をする中で、子供たちの環境保全あるいは環境保護、ごみ減量の標語を集めて、その標語を掲載してはどうかと、あるいは先ほどお尋ねしたごみを1割減らしたら、宇和島市の支出はどれだけ減りますというような数字を、ごみ袋に入れてします。そうしたら、1割減らしたらこんなことができるんだ。 実は先ほどの半透明ごみ袋の有料化の事業のときに、この半透明ごみ袋を作るのは30円とか40円かからないんです。10円以下でできる。そうすると、売買差益が1袋当たり三十数円できる。そうすると、どれだけ売上げ予測があれば、売上げ枚数の予測があれば、どれだけの収入が宇和島市にあるというところまで、試算を満たしております。 その試算に基づいて、それだけのお金で、どんな事業が可能だろうかというのを、当時の生活環境課の方と私たちは話をさせていただいております。そのあたりのことも、ぜひ、いま一度、歴史を繰っていただいて、財政改善につながりますので、市の動きというのをダイナミックに展開お願いをして、次に移ります。 冒頭、電気代の高騰というお話をしましたが、とても手っ取り早い節電効果として、照明のLED化が現在各地で進んでおります。宇和島市の施設でも進んでいると思いますが、この市施設の照明のLED化の進捗について、お尋ねをしたいと思います。 これは、古谷市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 施設照明のLED化に関する定期的な調査は行っておりませんので、現状の把握はできておりません。 宇和島市第3次地球温暖化対策実行計画の改定作業の中で、地球温暖化対策への取組状況の調査をいたしましたので、御報告させていただきます。 令和2年8月現在でございますが、LED照明への切替え状況は、49%となっております。直近の実績では、昨年度は本庁舎高層棟、スポーツ交流センターの体育館や丸山公園陸上競技場、南予文化会館ホールで全面的な切替えが終了し、新庁舎の建設など、さらにLED化は進んでいくものと考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) あまり意地悪言っても駄目なんですけれども、目標数値がないところに、現実的、具体的、効果的な達成はないというふうにお願いをしたいと思います。 ぜひ、お調べいただいて、いつまでにこうしようというふうな目標数字を持っていただきたいと思います。 では、今ほど要らんことを言いましたけれども、LED化について、市の方針というのは明確にあるのか、そして具体的方策、一部今ほど触れていただきましたが、どういうふうに今後進めるというふうなお考えをお持ちか、これも古谷市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 LED化についての市の方針といたしましては、宇和島市第3次地球温暖化対策実行計画において、ハード的取組施策の中で、省エネルギー機器への更新や新規導入を進めることといたしております。 LED照明につきましては、施設の新築、改築、改修のタイミングに合わせて、導入をすることといたしております。 具体的な方策は、こちらも特に定めたものはございませんが、事例といたしましては、既設の建物で大規模改修を予定していない施設でも、本年度は吉田ふれあい運動公園、宇和島市総合体育館で、全部あるいは一部の取替えを実施したところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) ありがとうございます。 そちらについても、ぜひ目標数値も含めて、方針を決定して、LED化だけのことを捉えるのもおかしいかと思いますが、ますます省エネ、節電することによって、電気代として市から外へ出ていってしまうお金を減らしていただきたいと思います。四国電力さんとか、ほかの外部電力会社さんの売上げ、収入になってしまいますので、電力料金などはなるべく少ないほうがよくて、宇和島市で浮いたお金を予算組みすることによって、有効に活用できるという考えで提案をしてみました。 それに続いて、お金を外に出さないという意味で、種々の地元調達、これは物品の購入や様々なコンサルなども含めて、建設土木工事なども含めて、とにかく地元にこだわることによって、宇和島市が使うお金の経済効果を最大化してほしいんだと、この地元でもろもろのものを調達する上で、抑制的に働いてしまう、そういった事由があるのか、あるいはその事由の法的な根拠というのは何なのかということをお尋ねしたいと思います。 これは西本部長でよろしいですか。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 地方公共団体の契約につきましては、特段の公平性及び厳正性が要求されるとともに、発注者にとっての経済性が求められます。この趣旨から、契約の締結に当たっては、地方自治法の定めるところにより、入札によることが原則となっているところでございます。 したがいまして、物品、工事ともに、できるだけ多くの業者において対応が可能なものを参考として提示をし、同等以上のものである確認ができれば、それによる入札または工事の施工をいただいているところでございます。 なお、原則入札の例外といたしまして、随意契約できる場合について、地方自治法施行令第167条の2第1項に定められているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 単純な入札だと、そうですね。だけれども、今いろいろな自治体が、地元経済が沈滞して大変だからということで、地元を優遇する発注方針というのをつくっておられます。その中に、もちろん公平性や公正性、あるいは極端に高いものなんか駄目ですよと、幾ら地元でもという経済性、そういうことを加味した上で、例えば総合評価の中で価格評価と技術評価で、その技術評価の中に、地元であるかないかというような部分の加点をしていくことによって、地元発注を増やしていく、それで調達できない場合には、本店、本社のない支店、支社のある会社に広げる、あるいはそういうものもないところに広げるというふうな方針が、各地で示されております。 私が見たのは、徳島市、徳島県、あるいは佐久市などの政策を見たんですけれども、そういうこだわりが実際可能なんですよ。今までずっと入札に入っていたけれども、本社がほかへ移転したから、あなたは入札に入れませんよということをやったときに、これ、判例で、そんな業者の排除は許されませんという判例が確定したのがありますから、軽々に今までの入札評価、あるいは購入先の評価、発注先の評価という点で、制度を変えるのは難しい点もあるかもしれませんけれども、実際には各地が取り組んでおられるというようなことを、御承知おきいただきたいと思います。 ぜひに宇和島も、先ほど申し上げました、人口が半分になってしまって、次の代にこの仕事を続けさせるかどうかということで迷われている事業者さんが多いかと思いますので、そこらに手を差し伸べられる宇和島であってほしいと思います。 次にいきます。 市議会政治倫理条例の第3条(3)に、市及び市が関係する団体が締結する売買、貸借、請負その他の契約に関し、特定の業者を推薦し、または紹介する等有利な取り計らいをしないことという制度がございます。ですから、私がここで2番の設問のLED灯体の地元調達はできないかというようなことを突き詰めて御質問すると、特定の事業者さんをこちらで推薦をするというふうに取られるといけませんので、少し質問の形を変えたいと思います。 今ほど公平、公正、経済性というような理屈でもって、それをクリアすれば、地元にこだわることというのは、総合評価方式で地元加点などをすることによって可能だというお話を私はしたつもりです。もろもろの物品調達なども含めて、地元調達をさらに進めようというふうなお考えはお持ちになることはできませんでしょうか、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) このLEDに限らず、先ほどいろいろ質問していただいている地元調達ということ、これは工事においては地元の建設会社、建築会社をなるべくならという考えに、私も全く異論がないところで、むしろそうやっていくべきだと思っております。 一方で、先ほどから御指摘いただいている公正、公平というものを、どのように担保するのか、先ほど徳島市、そして佐久市のそういった事例があるということもお聞きをしているところでございますので、私としては、まずそこらの部分、どうやったらできるのかなというのが、正直なところでございますので、これは調査研究をまずやらせていただきたいと思っているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 前向きな御答弁と取りまして、ぜひ御検討を進めていただくよう、お願いをしたいと思います。 次にまいります。 運動部活等の地域移行に当たって、宇和島には受け皿はありますかという点をお尋ねいたします。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 当市では、これまで事前の準備会を開いて検討しているところではありますが、受け皿の確保なども含めまして、地域移行の具体的な方法については、今のところ結論は決まっていないというのが、正直な実情でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) それでは、部活がやりたい、それで教員になったという方が、休みの日も僕らはやると。それで、教員は働き方改革もあるから、君はオーケーで、あなたは日曜日、土日休みですよという区分はできない、だから兼業になるよとかいうふうな話が出ております。そういった場合、宇和島はどういうふうに捉えられますか、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 先月、11月16日に、国のほうからガイドラインの案が示されまして、今意見聴取されているところですけれども、私ども、まだ十分に示されたガイドラインの中身を研究し尽くせていないような状況ですけれども、兼業についても一定の記述がありましたので、そしてまた先月22日には、県教委による第1回の公立中学校の文化部活動の改革に係る愛媛県推進計画策定委員会が開かれております。そこでは、各市町が推進計画を策定できるように、県としての推進計画をというようなことでもありますし、また運動部活動につきましても、10月から地域移行に向けた議論が県のほうでも開始されているというふうに聞いております。 私どもとしましては、そういった国ないしは県の方向性も参考にしながら、今後考えて検討してまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) これは6月でも9月でもお尋ねしてやり取りをしていますので、同じ一致した意見を持っていると承知して質問をさせていただいております。 地域性があって、宇和島のような市域が広い、そして分散している、スポーツクラブ、私のスポーツクラブも含めて、公設のものはもちろんスポーツクラブはありませんし、そういう受け皿に欠けているところがあるわけであります。もちろん指導者育成、養成のための予算はつくし、移動のための保護者の方の御負担とかというのも援助するような方針が示されておりますので、幾分かはその不安というのは取り除かれるというふうに思うんですが、これは被害者ですか、体育系のスポーツの組織で、体罰あるいは暴言などの被害を受けた方の割合などを示されています。部活があるのは大体中学、高校で、分別のある大学、だんだん少なくなっています。中学、高校で下手なことをしたら、先生は首になっちゃいます。どんなに意欲があっても、残念ながら職を辞めなければならないということがありますから、中学、高校は少ないんです。 小学校のスポーツがどういうふうに行われているかというと、地域の方が善意で、それも指導者として、とても御経験があったり優秀であったりする方が指導に当たられていることが多いと、私はこの表を見たんです。 ですから、受け皿をどう選んでいくか、この方なら適当ですよ、あるいはこの組織なら適当ですよ、でも、この組織の中のこの方は問題ありますよというような分別が必要になるかと思うんです。 2番です。 受け皿として適当かどうかの判断は、どこが、どう行うのか、宇和島の場合、どういうふうにお考えかお尋ねをします、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 先ほども申し上げましたように、受け皿はどういうふうな形で見いだし、ないしはつくっていくのかと、この辺の議論もまだだということもありまして、基本的には教育の関連でいきますと、学校ないしは教育委員会で判断していくんだろうというふうには考えておりますけれども、国、県のほうも、これは特定の市町だけの問題ではないと思いますので、そこで示されるような方向性も踏まえながら、検討してまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) これは学校の指導要領の中で、まだ部活というのは教育の一環だというような表現がある。これが有効なのが令和9年の3月までということで、それ以降は、部活というのは学校教育活動の一環だという表現が外れるというふうに、指針が示されているんですよ。ですから、慌てることはないんですけれども、やはり特殊な地域事情がございますので、ぜひに部活に対するモチベーションが、先生も参加者も落ちないように、指針を早めに示していただくようにお願いをして、次にまいりたいと思います。 7番、1校1プールをやめて、ほかへ資金投入を、これ、つまり1校1プールというのは無駄遣いだと私は考えている。要らないでしょう。経費にも、御質問も今までさせていただきました。 プールを持つことによって、どれだけ管理費がかかるか、水道代も含めて、どれだけかかるかというお話もしてまいりました。だけれども宇和島は、平成30年7月豪雨があったにもかかわらず、岩松小学校と城南中学校のプールは、1年遅れで同規模で整備をされました。私にはとても違和感がございました。いや、今、時代はそんな時代じゃありませんよというふうに、資料を示してお伝えをしたつもりであります。 当時は先進的な自治体が、学校プールの集約あるいは今の公設のプールの利用というような方針を示して、あくまでもこれは先進事例だというふうな捉え方が正しかったのかもしれません。だけれども、この7月に全国の1,738市区町村教育委員会にアンケートを取った結果を見ますと、3割が拠点校あるいは民間施設を利用しようというふうな回答をなさっているんです。 宇和島市は、度重ねて何度も私も、私よりずっと泳ぐのが速い田中議員も、御提案なさいました。指導力としても、学校の先生方に無理をお願いするよりも、スイミングのコーチのほうが、子供たちが泳げるようになるのは手っ取り早いし、上手に教えられますよというお話も、重ねてしてまいったつもりでございます。 宇和島市の考えは、いまだに変わってないか確認をさせてください、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 当市の学校プールの施設につきましては、小・中学校34校のうち、16校が昭和50年代以前に建築されたものであります。多くが老朽化しておりますことから、必要に応じてプール本体の塗装修繕や循環系統の配管等の修繕を実施している状況でございます。 また、配管等の老朽化により、特に漏水が著しい状況がありました先ほど御指摘のありました岩松小学校、城南中学校の2校につきましては、それぞれ令和2年度に全面改築を実施しております。 御指摘のとおりイニシャルコスト、ランニングコストともに相応の財政的負担はございます。そのような中ではございますが、1校1プールという考え方につきましては、これまで議会でも説明しておりますとおり、プールは授業だけではなく、防火水槽も兼ねるものもあり、災害時の活用でも必要な施設であるという認識はあります。 一方、全小・中学校一律に敷地外のプールを利用し授業を確保するということは、なかなか困難だというふうにも考えますが、学校の立地条件や学校の統廃合、施設側の利用状況によっては、敷地外のプールの利用も視野に入れながら、今後は建設が必要となった時期に、個別の状況を見極めながら検討したいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 建設が必要になった時期ではなくて、もう既に始まっていてほしかったです。そして、もし始まっていないのなら、すぐに始めてください。 吉田小学校はプールができます。吉田中学校もプールができます。一山越したら、すばらしい指導者のいる温水プールがあるんですよ。県レベルではトップレベルの選手を輩出するぐらいの指定管理者が運営していただいています。冬でも泳げるんですよ、温水プールは。2こま取れば、泳ぐのを教えることに長けたコーチが、泳げるようにして戻してくれますよ。 先生も泳げない人が水泳の授業というのは、大変なんですよ。そして屋外プールですよ。色焼きたくない。昔は、私たちが若い頃は、色が黒いのが何か格好いいような時代もあったんですけれども、今どきあの紫外線が強いので、皮膚がんのもとになるんですよ。環境の武田ですからね。 だから、そういうことを考えると、やはり特に女性教員の御負担をなくすためにも、温水プールの活用というのを進めていただきたいと思います。 改めて、全国の3割の自治体、つまり内訳は10.8%の自治体は、一部の学校を拠点校として、プールの建て替えは長寿命化改修を実施し周辺の複数校が利用する、拠点校以外のプールは廃止するという考え、そして17.1%の自治体は、学校のプールは基本的に廃止し、水泳の授業は自治体の所有するプールや民間事業者のプールを使って実施すると回答しております。合計で3割はちょっと切れますが、拠点校、公設プール、民間プールを使おうという回答をしております。 改めて早期にプールの集約あるいは外部プールの活用の御検討をいただきたいということをお願いしたいんですが、お答えいただけませんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 現時点で、まだ決定、いつまでに方針を出しますというようなことは、ここではお約束できませんが、今後の検討の中で、選択肢の一つであるというふうには考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 選択肢の一つであるとはおっしゃらずに、宇和島のように無駄遣いをなるべく抑えていかなければならない自治体でございますので、ぜひに1校1プールにこだわることが無駄遣いなんだ、既存施設の運用、あるいは民間施設の運用、利用でお金を有効に使えるという意識を持っていただきたいと思います。 早々に審議会等の立ち上げをお願いいたしまして、本日の質問にいたします。 ありがとうございました。(拍手) ○副議長(中平政志君) 以上で、武田元介君の質問を終わります。 次に、上田富久君の質問を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 市民クラブみずほの上田富久でございます。 通告に従い、一問一答方式にて質問をいたします。 市長並びに関係理事者におかれましては、簡潔で分かりやすい答弁を、よろしくお願いをいたします。 それでは早速、質問に移らせていただきます。 今年の9月9日のテレビ報道、翌10日の新聞報道で、2020年から2060年、40年間の愛媛県の人口推計が発表されました。愛媛県全体で133万5,000人の人口が78万4,000人と41.3%減少、宇和島市におきましても7万1,000人が2万6,000人、63.8%減少すると推定されております。 先日、東京で国交省の課長と話す機会がございました。膝を突き合わせて、人口減少対策、またコンパクトシティ、そしてスマートシティ等、今後、各自治体で取り組まなければならない問題をいろいろと話をさせていただきました。 そこで、これまでも何度か質問をしておりますが、宇和島市の舵取り役の岡原市長は、将来の宇和島市をどのようなまちにしようと考えておられるのか、人口減少の進む20年後、30年後を視野に入れての具体的なビジョンをお示し願えたらというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えをします。 私もこの9月の県の発表を聞きまして、従来の予想よりもさらに加速化したその状況というものに、大きな危機感というものを感じました。また、11月に施行されました愛媛県知事選挙におきましても、中村知事のほうが、人口減少問題にしっかりと対応するということを公約に挙げられながら選挙に向かわれたことも、記憶をしているところでございます。 このような中で、市としてどのように対応していくことができるか、もともと人口減少の度合いはさらに厳しいものでありましたけれども、出生率もなかなか低い中で、少子高齢化が進むこの宇和島市におきましては、やはりこの地域が注目されるようなまちでなければならないということで、選ばれるまちということを一つのキーワードに、様々な施策を今打とうとしているところでございます。 その結果というものは、まだ十分、成果というものにつながっていないことと、さらにはこの地域の担い手をどのように築いていくことができるか、これは移住等々で賄えるものではない、やはりこの地域に暮らす人方々が、一番の候補生であるということを常に頭に置きながら、今後とも様々な施策というものを打っていきたいと思います。 それと、このまちなかのまちづくりにつきましては、都市再生整備事業、関連事業を積極的に活用いたしまして、第1期は図書館を中心といたしましたパフィオうわじま、そして水辺の整備、そして今2期目を迎えておりますけれども、これについては、市立宇和島病院、最後のとりでと言われている病院でございますので、これらにつけるエネルギー棟等をしっかりと整備をしていく、そして、伊達博物館につきましては、活性化そして歴史を保存とするものでございまして、これらの趣旨というものは、やはりこの中心の中で、より便利に、そして安全等々をしっかりと確保していこうという目標の中でやっているところでございます。 こういったコンパクトにまとめていこうとしている一方で、地域には、この自分の住み慣れた地域で暮らしたいという方々がいらっしゃるところでございますので、公共交通機関であるバス等の路線が廃止されたところにおきましては、コミバス等を配置しながら、コンパクトシティ、プラスネットワークという考え方で、今後とも整備を進めていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) どうもありがとうございました。 それでは、順を追って質問をさせていただきます。 広報うわじま9月号に、令和3年度宇和島市の財政状況が詳しく載っておりました。普通会計ベースで、歳入541億7,000万円、そのうち市税を含む自主財源は138億5,000万円で、歳入全体の26%足らずしかなく、国の仕送りである地方交付税等への依存がいまだ大きいのが現状でございます。 歳出におきましても、509億3,000万円のうち人件費等、義務的経費が218億円、歳出全体の43%を占めており、石橋市政で行った財政再建で健全財政をある程度取り戻したものの、依然厳しい状況に変わりはない状況だというふうに思っております。 そこで、現在の財政状況、財政運営に対し、どのような御所見をお持ちなのか、中川財政課長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 中川財政課長。 ◎財政課長(中川耕治君) これまで財政健全化指標の報告や決算審査の折などに御説明をしてまいりましたけれども、まず、公債費に関連するもの、これは具体的には実質公債比率や将来負担比率ということになりますけれども、これらにつきましては、市町村合併以降、順次、改善をしてまいっております。 令和3年度決算におきましては、30年災害に係る影響がありますので、数値が若干悪化をしておりますけれども、おおむね堅調に推移をしているというふうに認識をしております。 一方で、議員御指摘のところでもありますけれども、令和3年度の財政力指数0.34ですけれども、これが示しますとおり、本市の歳入が国から交付される地方交付税の割合が高いという状況は、基本的に変わっておりません。財政力そのものが向上しているわけではないということに留意をしていく必要があるというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 今るる説明をしていただきましたが、少しでも気を抜くと、合併前の厳しい財政状況に逆戻りするおそれさえ否めません。しっかりとした財政運営をお願いしておきたいと思います。 次に、今後大きな問題となるのが、人口減少問題だと考えます。先ほども言いましたが、愛媛県が公表した2020年から2060年の人口推移を見ても、宇和島市の人口は7万1,000人から2万6,000人に減少すると予想されており、人口が減ることによって起こる問題として、税収の減による財政悪化、働き手不足による産業の衰退等々が挙げられるというふうに思います。全庁挙げて真剣に考え、取り組まなければならない問題だというふうに思います。 先日、政務活動費を利用して、姉妹都市である当別町を訪問させていただきました。当別町では、「今、当別町は移住促進のチャンスを迎えている!」を合い言葉に、教育、福祉、産業等を総合的に考え、町を挙げての人口減少対策を展開しております。 その取組を少し御紹介させていただきたいと思います。 その一つの取組が、小中一貫とうべつ学園開校による学力向上であります。平成29年4月1日、併設型の小中一貫教育を開始、そして、今年度の4月1日より一体型小中一貫校であるとうべつ学園を開校。ここで出してもらえますか、資料。平成27年度全国学力・学習テストの結果、見て分かるとおり、全国平均を大幅に下回っており、北海道内でも下位でしたが、次の3年度をお願いします。今では全国平均を上回り、北海道内でも上位になっており、学力向上に成果が、もう既に上がっております。 また、道の駅オープンやふるさと納税等による町の認知度の向上。これは、ふるさと納税でございますが、令和3年度寄附実績といたしまして、22万1,561件、そして金額が27億2,755万円というふうになっております。これを見ましても、最低でも22万1,561人の方が、このサイトを見ている、当別町に興味を持っているということなんですよね。 ということで、宇和島市も、今日はここは詰めませんが、宇和島市におきましても、このふるさと納税等々、頑張っていただきたいなというふうに思っております。 また、JRの廃線が相次ぐ北海道で、20年ぶりの在来線での新駅ロイズタウン駅の開業、これに合わせての新たなまちづくりを展開、担当部署の枠を超え、町を挙げて人口減少対策、移住定住促進の取組を行っておられます。 そのほか、移住促進の取組として、移住相談ワンストップ窓口の設置、首都圏を中心に、官民一体でのPR、住んでみたい当別推進協議会の設置、新築住宅購入資金支援制度の導入、これは財源がふるさと納税ということでございます。など、多くの施策の展開をしており、その施策が成果につながり、町内における新築住宅建築確認件数が、令和元年度27件、令和2年度44件、そして令和3年度80件と増加に転じ、人口の変化も、転入から転出を差し引いた数、令和元年度マイナス116人、令和2年度マイナス81人、そして令和3年度9人と、22年ぶりに転入が転出を上回り、このチャンスを逃がさない思い切った施策が必要とハッパをかけ、新たな施策の展開を行うよう町を挙げて取り組んでおられます。 また、私たちが当別町を訪問する少し前、岡原市長、そして市長公室の職員も当別町を訪問し、私たちとほぼ同じ行程で視察をしたとお聞きしましたが、ただ施設を見るだけで、とうべつ学園で自らの肌で感じたことさえ、担当の教育委員会のほうには報告もないそうでございます。自分たちは市長公室の職員で、教育は関係ないと言わんばかりに、担当の枠を越えられないことに愕然といたしました。 今回、当別町道の駅の5周年で当別町を訪問しただけと言われておられましたが、せっかく訪問し、施設見学をしたのであれば、肌で感じたことを担当部署に伝える、写真を撮って見せるくらいはしてもらいたい。私たち議員は、政務活動費を使用して視察をする場合、詳細な報告書、1円単位での決算書を提出が義務づけられております。 そこで質問ですが、現在行っている人口減少対策及び他の部署との連携は、どのようになっているのか、梶原市長公室長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) お答えします。 現在、本市では、第2期宇和島市総合戦略や、その総合戦略と整合性を図る形で策定された第2期宇和島ブランド魅力化計画に基づく各種施策等を推進しながら、人口減少の克服と将来にわたって活力ある地域社会の実現等を目指しているところです。 主な施策としましては、総務企画部におきましては、若者の地元定着事業やふるさと小包便の発送のほか、若者定住奨励金や移住定住支援金、さらには住むなら宇和島応援金制度創設による移住者や子育て世代等に向けた支援などを行っております。 また、保健福祉部においては、結婚推進事業や子ども医療費助成事業のほか、子育て応援給付金や特定不妊治療費助成事業などを、産業経済部におきましては、農林業や漁業への就業支援事業などを、また、教育委員会におきましては、給食費補助や奨学金返済支援事業などを、各部署で連携を図りながら実施しているところでございます。 今後におきましても、本市を取り巻く社会環境の変化をうまく捉えつつ、先進自治体の取組も参考にしながら、より一層各部署で連携を図りながら、引き続き人口減少対策に取り組んでいく必要があると考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 梶原室長はそう言われましたが、連携が取れていないから、私は、こういう言い方をしております。 しっかりと本当に連携を取って臨んでいただければというふうに思います。 当別町のように人口1万5,000人という規模の小回りの利く自治体だから、このような取組ができることはあるかもしれませんが、全庁挙げての取組にしなければ、よい成果は絶対に得られないことは間違いありません。そのところは肝に銘じて取り組むように申し添えておきたいと思います。 次に、公共施設の建設計画についてお伺いをいたします。 まず、新規に行う建設費は、年間どれぐらいで推移しているでしょうか、中川財政課長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 中川財政課長。 ◎財政課長(中川耕治君) 平成29年度から令和3年度、過去5年間の普通建設事業費の決算値の平均ですけれども、約55億1,500万円、このうち建物の新築、改築に関する整備費の平均は、約20億5,000万円となっております。率にしますと、37.2%となっております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) ここのところ箱物行政が復活した感が否めませんので、私なりに現在進行中及び今後予定されている公共施設の建設を表にまとめてみました。 これを見ますと、現在進行中の建設工事の総事業費256億1,000万円、実質的な市の負担額は80億1,000万円となります。今後予定をされている建設事業も合わせると、総額事業費、ここに書いておりますように、城東そして城北中学校のプール、これは城南中学校のプールを参考にしております。また、吉田そして津島認定こども園、これは三間認定こども園の建設事業費を参考にしております。畑枝川のポケットパーク3期、これはなかなか比べることができませんので、金額は入れておりません。また、消防署に関しましては、数年前、私が広域事務組合の議員をしていた折に聞いた話では、50億円から60億円はかかるだろうというような話をされておりましたので、その数字をそこに50億円、60億円という数字を入れますと、全て合わせると380億円程度の建設事業になってまいります。 今回予定されている事業、津島やすらぎの里の予定されていた事業費が20億円だったものが、29億円に跳ね上がった。また、吉田統合小学校も1割、不落札になり、約1割プラスになったということ、それはここに含まれておりませんが、それを加味しますと、400億円は楽に超えるような数字になってくるというふうに思います。 また、現在計画されている公共施設を建設すると、これから30年、40年はもち、この頃には人口が半減し、その人口で施設の維持管理を行わなければならない、どのように建設計画を立てているのか、本当に財政が耐え得るのか、私は疑問を感じております。中川課長に御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(中平政志君) 中川財政課長。 ◎財政課長(中川耕治君) 現在実施あるいは今後予定をしております各種建設事業につきましては、その財源として国庫補助金の活用はもちろんですけれども、過疎債や合併特例債などのいわゆる有利な起債等を活用することで、負担の抑制に努めることとしております。 なお、有利とは言いましても、その償還には一定の負担がもちろん生じます。過疎債、合併特例債ともに、30%がその負担割りとなりますけれども、それは先ほど合併以降順次低下をしてきたというふうに御説明申し上げました実質公債費比率等の指標に反映されることになります。 今後の国の地方対策の動向も踏まえ、過度な上昇にならないように、その推移につきましては十分注意をしたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) この場でなかなか言えないことは分かっておりますが、中川課長には、胸を張って財政は大丈夫と答えてほしかったのですが、今後、中川課長の手腕を注視したいというふうに思っております。 ここからは、私の頭の隅にずっと引っかかり、気持ちが晴れないことを教えていただきたいと思い、質問をいたします。 宇和島市の施策として、子ども医療費の無償化を行っておりますが、この制度を導入する際、給食費の100円補助を廃止、それに使用していた7,000万円を充てるとされておりました。 これに対し、全国には子ども医療費が膨れ上がっている自治体があるが、宇和島市で子供医療費が1億円、2億円に膨れ上がった場合、大丈夫かとの問いに、財政当局からは、5年は大丈夫ですが、その先は不透明ですとの回答をいただいております。 そこでお伺いをいたしますが、ソフト面での予算は1億円、2億円がこれは難しく、公共施設建設等のハード面の10億円、20億円が大丈夫な根拠を、中川財政課長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 中川財政課長。 ◎財政課長(中川耕治君) まず、現在計画をしております各建設事業につきましては、統廃合や老朽化などの事情を踏まえまして実施しようとしているものです。これらは、まずハードの整備に関しましては、必要となる事業費に対しまして、できる限り有利な財源を確保いたします。なお、後年度に発生する起債の償還、過疎、合併特例等でありますと、12年ということになりますけれども、これを把握し、財政計画に落とし込みをして、それが過大な負担とならないよう留意しております。 一方、補助金などのいわゆるソフト系の事業につきましては、その時々の状況やニーズが、やはり常に変化をいたします。一時的な事業か、あるいは継続的、あるいは恒久的な事業になるのかにもよりますけれども、地域の現状や財政状況を踏まえた上で、適宜、総合的な判断、決定をしていく必要があるものというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 数年前でございますが、NHKの報道番組で、函館市の現状を紹介しておりました。函館市も子ども医療費の無償化を検討されていたようですが、インバウンド対策で優先的に函館港の整備に力を入れるため、子ども医療費の無償化を断念をされたようでございます。今はどのようになっているのか、ちょっと調べておりませんが、それが要因となり、子育て世帯が子ども医療費の無償化を行っている隣の市の北斗市に流出したとの報道がなされておりました。 函館市のような大きな市が、函館港の整備か、子ども医療費の無償化のどちらかの施策を選択しなければならない状況であるにもかかわらず、この宇和島市は、岡原市長がやりたい施策は何でもやる感が強いのですが、どのように政策決定がされているのか、本当に財政は大丈夫なのか、私は不安を感じております。 明確でしっかりとした将来ビジョンを描き、それによる施策の展開をお願いしておきたいと思います。 次に、令和3年度宇和島市一般会計及び特別会計決算審査特別委員会の委員長報告で、財政指標に大きな変化はなく、堅実な財政運営がなされているが、今後、地方交付税交付金や人口減少などによる市税の縮減も危惧されるので、経済対策と財政運営のバランスを取り、さらなる財政基盤の強化をと述べられましたが、私も同様の考えを持っております。 しかし、長期で考えると、先ほどから言っておりますように、愛媛県が公表した人口推移を見ても、宇和島市の人口は、40年後には7万1,000人から2万6,000人に減少すると推測されている以上、人口減少を見据え、将来にお荷物を残すことなく、コンパクトなまちづくり、コンパクトな財政運営をしなければならないと考えますが、先ほど、現在の財政状況を中川財政課長にお伺いいたしましたが、岡原市長に今後の財政運営の見通しをお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 人口減少の進展であるとか、また、国の債務残高の状況から見ると、今後の財政状況は、より厳しくなるんだろうとは、それは感じているところでございます。 また、昨今の災害であるとか、また、来たるべき大震災等々を考えたときに、やはりそれらに対する準備というものをしておかなければならない、そういった考えで、今基金等々も積み上げていることも事実であります。 そういった点で申し上げますと、この財政力につきましては、堅実な運営というものをしていかなければならないことは、これは認識しているところでございます。 一方で、このまちを維持発展していく、そのためにかかる費用というものは、もちろんあるわけでございますし、下支えであるとか、また活性化のためにかかる費用、さらにはどうしても更新が必要な施設というものもできてくるのも事実でございますので、こういった諸課題に丁寧に対応していく、そのためには、やはり、ある意味、一定は積極的な財政支出というものも必要だろうと考えております。 要は、この状況を見据えながら、調和というものを図っていく必要性というものがあると、そのように認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 岡原市長もいろいろ言っていただきましたが、現在の状況を見ましても、学校の統廃合で学校数が減っているだけで、市の他の公共施設は増える傾向にあります。増えた施設には職員を張りつけなければならず、人件費も増えてまいります。 将来に向け、今後は施設の集約化、複合化、立地の適正化を図り、3万人の人口で耐え得るまちづくり、財政運営に努めていただくよう申し添えておきたいと思います。 次に、入札制度及び発注方法についてお伺いをしたいと思います。 私は正直言いまして、入札制度について全くの素人で、ほとんどといっていいほど無知なので、的外れな質問をするかもしれませんが、答弁を求めるというより、易しく教えていただきたい、そういうふうに思って質問をさせていただきます。 現在の建築事業についての入札制度の概要及びJVを組まなければならない基準を、中川財政課長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 中川財政課長。 ◎財政課長(中川耕治君) まず、工事の入札に当たりましては、その発注先というのは原則市内業者としております。その工事の設計金額によりまして、あらかじめ行っております格付の区分を指定いたします。 建築工事を例に取りますと、この格付区分というのは、AからDまで4等級ありまして、区分に応じて入札できる工事の範囲が制限をされております。A等級では、全工事に入札が可能ですけれども、B等級になりますと6,000万円未満、C等級ですと3,000万円未満、Dでは1,500万円未満というふうになっております。 また、建物の新増改築の場合には、業者の過去の施工実績を要件としております。なお、これらのほかにも、建設業法上の資格など、工事を確実に施工し得るための基本的な要件があり、これらの条件を満たす場合に入札に参加いただけるということになっております。 次に、JV等をする場合の要件ですけれども、建築工事を例に取りますと、設計額からですけれども、予定価格が10億円を超える場合に、JVを基本的に組んでいくというふうにしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 今回、吉田統合小学校の建築工事について、入札不調により、再度入札がやり直されることになりました。その理由として、金額が安過ぎること、地元業者の技術者不足が原因だというふうにされております。 ここに、愛媛県が開示をしている経営規模等評価結果通知書を抜粋したものがございます。これによりますと、宇和島市のA級の建築業者7社あります。A、B、C、D、E、F、Gのうち、A、B、上の2社は10億近い売上げ、10億以上、それに近い単年度の売上げがございますが、C社からG社の5社の単年度の売上高は1億数千万円から3億円弱までで、技術者の数も、一級建築士は2人から4人となっております。 私は、これを見るまで、年間売上げ、技術職員数等、これ、大変失礼な言い方になるんですが、市内の建築業者の脆弱さを正直全く知りませんでした。これらA級業者は、市の工事だけでなく、県、民間の工事も受注し、そちらにも技術者を張りつけている以上、一度に多くの公共事業を発注すると、技術者が不足するのは当たり前ではないでしょうか。 また、この7社のうち、数社は既に当市の公共事業を請け負っており、これだけ少ない技術者数では、その業者が入札に参加できるのかも疑問になっております。 今回、吉田統合小学校の落札不調を受け、入札参加条件を市内に本社を有する業者から市内に営業所を有する業者に裾野を広げましたが、各業者の官民含めて、ちょっと民のほうは把握するのが難しいかもしれませんが、その工事の受注状況、各業者の技術者の数等を把握しておれば、市内の業者が入札に参加できるかどうか、事前にある程度予測できるのではないかと、私は思っております。 今回、条件を緩和し裾野を広げましたが、市外の業者同士がJVを組むようなことがあれば、市内業者の育成どころの話ではなくなります。基本は基本として、もう少し入札制度を、そのときの状況に合った制度にしてみたらどうでしょうか、これも中川課長でよろしいでしょうか、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 中川財政課長。 ◎財政課長(中川耕治君) 先ほどJVのことについて少し御説明をしましたけれども、ちょっと重ねてになりますけれども、そこのまず説明をさせていただきたいと思います。 市が発注する工事に関しまして、地元業者を優先するという原則は、先ほど申し上げたとおりです。しかしながら、技術的に難易度が高いものでありますとか、大規模なものになりますと、地元業者のみでは対応が困難ということがありますし、あるいは競争が成り立たないということが出てまいります。その際に、市外業者まで入札の範囲を拡大するなどの対応をいたしますけれども、それは単純に市外へ拡大するのではなくて、地元業者への技術力の移転、また円滑な施工を図るという観点から、共同企業体による採用ということで、JVという方向を取っております。金額につきましては、先ほど申し上げましたとおり、建築本体工事では10億円ということにしております。 吉田統合小学校の建築本体工事につきましては、御承知のとおり入札不調だったということですけれども、1つは価格面のところと、もう一つは御指摘の人手不足ということです。 これについては、積算単価の更新と併せてJVの資格要件を一定緩和したということです。 あらかじめ地元の業者の状況を調べられないのかということですけれども、基本的に公共工事の施工状況につきましては、こちらで把握をしておりまして、一定、どれぐらい混み合っているというのか、どういう工事をどこの業者がというのは把握をしておりますけれども、なかなか民間のところまでは把握し切れないという現状があります。そこら辺は、今後、検討の余地があるというふうに思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 私も今回、この資料を、インターネットにこういうのがありますよということで調べてみました。これで初めて私も知ったような状況で、本当に詳しく出ているんですね。各建築業者の売上高、そして2年平均、3年平均、いいほうを選べるそうで、そういうこと、そして借金の金額とか、それまで全て出ている、そういうような資料で、これは公開をされておりますので、本来でしたら名前を出してもいいところなんですが、名前だけは隠させていただきました。 そういうことで、ぜひ、宇和島の業者の育成にも関わってまいりますので、宇和島の業者ができるだけ取れるような体制を取っていただければというふうに思います。 現在の受注状況を数件の建築業者から話をお聞きいたしました。これだけ多い発注はこれまでになかった。一度にこれだけの事業を発注されると、技術者不足に拍車がかかり、入札にさえ参加できない。時期をずらすことができる事業があれば、ずらしてほしいなど、いろいろな意見を聞かせていただきました。また、設計業者の積算のこと、事業が多過ぎて担当部署の手が回らない等の理由で、的確な判断ができないこと、これも大きな要因として挙げられるというふうに私は思っております。 今後の入札、工事発注の考え方はどうなのか、市内業者の育成をどのように考えているのか、これも中川課長でよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 中川財政課長。 ◎財政課長(中川耕治君) 繰り返しになりますけれども、市が発注するものに関しまして、地元業者を優先することは、地域経済の活性化、あるいは雇用の場の確保、コミュニティーや地域防災力を維持するといった観点から、必要なことだというふうに考えております。 工事資材の高騰など、今後も大変不透明な状況が続くというふうに懸念をいたしますけれども、状況を見極めながら、できるだけ、とにかく地元に配慮した発注に努めてまいりたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 事業は、何度も言いますが、公共事業だけではなく、民のほうの事業もありますので、そこのところはなかなか把握しづらいのは、私自身、私も、素人の私でさえ、それは分かっております。ぜひ今後、この入札制度、また発注の仕方というのは考えていただいて、計画的に数個ずつ出すとか、宇和島市の業者がある程度余裕を持って取れるような体制にしていただくよう、よろしくお願いをしておきたいと思います。 次に、教育行政について質問をいたします。 11月24日の議案説明会の折に、吉田統合小学校開設の2つの案が私どもに示されました。その夜、統合準備協議会を開催するとのことでしたが、どのような意見が出されたのか、今後のスケジュールと併せて、これは、金瀬教育長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、今後のスケジュールにつきましては、先般の入札の不調を受けまして、当初計画からは変更となっておりますが、現在、統合小学校の校舎建設工事に関して、建築工事と電気・衛生工事の2つに分けて、契約担当部署から公告を行っているところです。 なお、今回の入札が成立し、契約後、工事が順調に進めば、令和6年7月までには両施設ともに本市への引渡しが行われる見通しとなっております。 次に、施設整備以外の様々な事項につきましては、統合準備協議会と協議会の下部組織である教育検討部会や跡地利用検討部会のほか、小・中学校長や地元の関係者と協議を重ねておりますが、決定事項もあれば検討中のものも、まだございます。今後も継続して保護者等の御理解を得ながら、進めてまいりたいと考えております。 先般ありました準備協議会では、5校区からそれぞれに意見をいただきました。先ほど議員が触れられておりました案1、案2に関しては、案1を、その協議会の場では、案1を推す者、案2を推す学校、決めかねるという学校、様々がございました。そういったこともあって、これから各校区ごとに再度説明に入りまして、1月中旬ぐらいまでに結論を出せればなという、今そういった運び方をしてございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 入札が不調に終わり、数か月遅れでの開校となるというふうに発表されました。再度行われる入札もどうなるか分からないぎりぎりの状況だというふうに聞き及んでおります。一番は児童への影響が最小限に抑えられるか、そこのところは、教育委員会できっちりと話し合っていただいて、最大限の努力をしていただくよう、よろしくお願いしておきたいと思います。 次に、吉田統合小学校と中学校等の話をしたかったんですが、ちょっと時間もないようなので、この件に関しましては、質問というより、私たちは当別町の小中一貫のとうべつ学園の視察をしてまいりました。本当にすばらしい学校でした。そして、先ほども資料で示したように、早くも小中一貫校ということで成果が出てきております。そして、子供を持っている親世代が当別町に引っ越してきている、それで人口が増えているというところもあります。ですから、学力もよくなっている、そして町全体の人口も増え、活力が出てきているという、そのいろいろないいところ、正直できたところなので、悪いところはなかなか言いづらいところもあるんですが、いいところばかりですので、ぜひ、今後、統廃合が始まってまいりますが、小中連携だけではなく、小中一貫というのも選択肢の一つに入れておいていただければというふうに思います。 この件は、これで終わりたいと思います。 次に、市内小学校の統廃合計画についてお伺いをいたします。 これまでも同様な質問をしてまいりましたが、令和3年12月定例会の一般質問の答弁で、金瀬教育長が、豪雨災害で足踏みしGIGAスクール構想で手いっぱいで作業が遅れており、スケジュールは今の段階では示せないという答弁をされております。 次の議会であります令和4年3月定例会のこれ、代表質問になりますが、代表質問では、片山教育部長から、コロナ対応、教育振興基本計画の策定、大規模事業の進捗等に取り組んでいることから、スピーディーな検討ができていないが、年内明けにはスピーディーに展開していきたい。また、スケジュールは年内には何とかまとめてお示しをしたいというふうに言われております。 そして、令和4年9月定例会一般質問で、金瀬教育長が、保護者が入れ替わっておりゼロからのスタートと考えており、計画案がまとまった段階で保護者を中心に丁寧に説明した上、方針を決定していくと答弁をされております。私、この答弁で、正直言いまして、保護者が入れ替わっておりというふうに言われておりますが、毎年保護者は入替えが変わっております。6年生は卒業し、新たに1年生は入ってきております。これがゼロからのスタートというのは、私はどうなのかなって、何度もこれも言わせていただいております。 今年も1か月を切りましたが、統廃合計画はどのようになっているのか、また、対象地域において丁寧に説明すると述べられておられますが、その場でどのような意見が出され、教育委員会としてどのように考えておられるのか、これも金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 計画案の策定に向けて、まずは議論のたたき台となる計画案を年内に作成する予定であることを、9月の議会でもお答えしております。 児童数や生徒数などの将来推計をはじめ、学校施設の状況や文科省の方針など、現計画を見直すために必要な各種資料の準備などを進め、現在は教育委員会の関係各課と協議し、教育委員会としての方針の案を検討している状況です。 これは、大変ちょっと苦しいところなんですけれども、吉田統合小学校の開校準備と学校再編の検討を行っている中で、吉田中学校の屋内運動場の屋根が飛散したり、そしてまた、このたびの入札不調に伴いまして、統合の年月日の協議が、先ほど申し上げました地域の説明も入るというような事態も起こりまして、学校再編に向けた協議の進み具合に影響が出ていることは現状でございます。議会への御説明も差し上げながら、次のステップであるPTA関係者や学校長などへの協議に、早期に移れるよう努めてまいります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 前回も、私、全て言い訳にしか聞こえないということを、金瀬教育長にも言わさせていただきましたが、そのときに金瀬教育長は、言い訳ではないと、実際こうなんだとかというようなことを、私にこの場で言われました。私は、今回も言い訳にしか聞こえません。 本当に人数が足りないんであれば、足りないと市長のほうに話をして、増員等々も図ってもらえるような体制づくりというのも、私は必要ではないかなと。悪いですが、今の教育委員会で、本当に何もかも抱え込んでいるというイメージしかないんですよね。これで本当に前を向いて進むのかなというところが、本当、私自身、不安で仕方がございません。しっかりとやっていただきたい。 今後のスケジュール、先ほど金瀬教育長が少し言われましたが、今後のスケジュール、片山部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 今ほど教育長のほうからお答えした部分と重なる部分がございますけれども、現在、諸要件を整理は、ある程度は担当のほうではできているところ、ただ、いわゆる皆さんにお示しできるような統合案、この形については、まだ今日現在で取りまとまった状態にはなっていないという状況が、正直なところでございます。 今後につきましては、従来、年内と申し上げてきましたけれども、そこからは少し遅れることは否定できないかなというふうに思っておりますが、できるだけ早く案を取りまとめて、お示しができるように努めてまいりたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) できるだけ早く案を示したいというような話でしたが、これ、遅れれば遅れるほど、地域また児童・生徒に影響が出てくるんですよ。私は、地域はひとつ置いておいて、児童・生徒に影響が出てくるというのが、一番心配で仕方ありません。そこのところは、ぜひ肝に銘じて、きっちりとした形でスピーディーに行っていただきたい、そういうふうにお願いをしておきたいと思います。 よろしくお願いをいたします。 次に、戸島小学校についてお伺いをいたします。 私が諦めが悪い性格で、しつこい性格なのは、理事者の皆さんもよく分かっているというふうに思いますが、再質問をさせていただきます。 戸島小学校の現状と問題点を金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 戸島小学校は、今5年生のみ児童がいる状態です。したがいまして、来年6年生に進み、その後、新しいお子さんが入ってこなければ、休校という状況になるような状況でございます。 そこが1つ問題点。そうした中で、これは県の基準と申しましょうか、教員が今現在、1名の配置になっているということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 質問の答えになっているような、なっていないような、私はちょっと納得ができないんですが、私は今年の6月定例会で、戸島小学校に常駐の教員が1名しかいないこと、令和5年度で戸島小学校には児童がいなくなり休校扱いになる、実質は廃校に近い形になることを指摘し、お別れ行事等についての御所見を金瀬教育長に問いただしましたが、それ以降、金瀬教育長は、戸島小学校を訪れて、児童の姿を見たり、保護者や地域の方々と話し合ったことはありますか、そこのところをお尋ねしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) ちょっと今、何月何日という日付はちょっと記憶にないんですけれども、夏前だったと思いますが、学校運営協議会があった折に、学校教育課長と戸島のほうに伺いまして、あそこで地域の方々との若干の意見交換をいたしました。 PTA会長さん、その他の学校運営協議会の会員の方からは、教員の数を増やしてもらえないかという御要望をいただきました。私のほうからは、これは本当に繰り返しの説明になるんですけれども、基本的にはクラスの数に応じた教員の数なんだということをお伝えしつつ、できることはやっていきますが、約束はできないかもしれませんと、そういうような説明をさせていただきました。 そういった状況であったということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 先ほど戸島小学校の現状と問題点を私、金瀬教育長にお伺いしました。そのとき、なぜ、今のような話をしていただけないのか、ちょっと私は、行ったことがあるかというところに、そういうところの話をすると。早くも問題点をそこで分かっているじゃないですか。学校運営協議会の中で、保護者とそうやって膝を突き合わせて話をして、そういう問題点が出てきたということ、それを今、金瀬教育長は真摯に受け止めているということなので、私も安心をいたしましたが、ただ、現実になるかならないか、まだ分からないみたいな話ではなく、これは必死で頑張ってもらわないと、私はいけないと思うんですよ。そこのところは、よろしくお願いしておきたいと思います。 そして、片山部長は、戸島小学校の運動会を見学されたというふうに聞き及んでおりますが、戸島小学校での児童、教職員及び地域の方々、その印象はどうでしたか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 私も運動会一日、一日というか半日ですね、終わりまでおらせていただきました。その際に感じたことは、まず、子供たちが5年生6名、とても男子女子関係なく仲よしだなと。さらに、その地域性もあるのかもしれませんが、地域の方が本当に大事に思って、いろいろなところで御尽力をいただいている、子供たちのためやけんというのがキーワードになっていて、すごくアットホームな雰囲気で運営をされている。これは多分、運動会だけではなくて、日々そうなんだろうなというふうに受け止めました。 地域の方がもちろん来られていまして、いろいろな話もさせていただきましたけれども、やはり何とも学校がなくなると、なかなか地域の中心がどうしても学校なので、そこは寂しいし、あるいは廃れていくことにつながっていくのではないかというような御心配の声もお聞かせをいただきました。これにつきましては、何分にも子供がいないということは、なかなか学校を残すというところに直結はしない問題でございまして、いかんともし難いところはありますけれども、やはり何とか子供さん、つまりは新しい家族あるいは移住ということにもつながっていくのかもしれませんが、継続ができるように、特に離島でございますので、そこは地域のコミュニティの衰退にもつながりかねません。どうにかという思いだけは持って帰ったことを記憶しております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) それでは、戸島小学校の児童、また教職員及び地域の方々から、どのような意見、要望が出され、そして、それをどのようにしてこれから具現化していくのかというところ、これは金瀬教育長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 御質問、一応確認したいんですけれども、教員の数をという、その点……     〔「いえ、全てです。全体的です」と呼ぶ者あり〕 ◎教育長(金瀬聡君) そのほかの御要望と申しましょうか、島の方々からいただいている御要望としましては、休校時に学校として何か実施する予定はあるのかと、こういうような問合せが学校にありました。そして、学校のほうから市教委のほうに、そういう声があったんだけれどもということで、相談がございました。 お答えといたしましては、閉校時におきましては、設置者としての教育委員会として、閉校記念式典、過去の例を見ますと、市長はじめ正副議長、正副委員長も来賓として来ていただくような閉校記念式典を実施するところですが、休校時ということになりますと、これはこれまでもそういった教育委員会主催の行事等は実施していないということから、実施する予定はありませんというお答えを、学校のほうにはしております。 これは、将来、島内での出生や移住というようなことも考えられますし、また、このような場合、学校施設をすぐには整備できないということから、離島におきましては、いつでも再開できるよう、児童がいなくなったとしても、閉校ではなく休校の取扱いをしており、建物の維持管理についても行っているところでございますので、この点については、御理解いただきたいと思います。 なお、休校時に何かしないのかという部分につきましては、現在、学校と地元が相談をしているというふうに聞いておりますので、できること、できないことはあるかもしれませんけれども、地域の方の思いをできるだけかなえられるように、私どもとしても協力、対応してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) 教育長に言っても、らちが明かないんですよね。これは、市長にお尋ねをしたいんですが、教育委員会としては何もやらないということなので、それはそれでいいでしょう。もし、戸島の小学校の児童、そして保護者、地域の方々が、最後のどっちにしても休校といっても、実質廃校なので、お別れ会をしたいというようなことがあれば、市として予算面、予算といっても大したことはないと思うんですが、予算面、いろいろな面で協力はしていただけるでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) やはり、この学校の問題でございますので、こちらから何か手を突っ込むようなことは、なかなかしにくいことだろうと思いますし、しかるべき判断の中には、予算措置をするということは、もちろん準備としてありますけれども、やはり島の方々の思いというものは、学校がなくなって、そうやって記念式典をやりたいという一方で、誰か来たら、また学校を開くという中での休校という位置づけですので、何かピリオドを打つような何か、そういったものを今やるかどうかというのは、また様々な話合いの中で十分に説明をしていく必要があると認識しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) もう既に地域からは、そのような意見が出ておるんですよね。それでも金瀬教育長は、やれるものとやれないものがあるから、教育委員会としてはと、今まで例がないからというような話で、お断りをされましたが、そこのところは、ぜひ前向きで考えていただきたいというふうに思います。 そして、時間がありませんが、これは私がずっと言っていること、教員今1人体制でございます。教員1人体制でございます。これは、どうにかして2人体制にしてもらいたいということで、金瀬教育長は、宇和島市教育委員会として県教委にお願いをしたが、聞き入れてもらえなかったと答弁をここでされておられます。また、来年度は教員の増員を県教委に訴えていき、増員に向けて努力する旨の約束を、この場でしていただきました。努力をするということで、現実にどうなるか分からないから努力すると、約束をしてくれました。 また、6月定例会、岡原市長からも、金瀬さんと連携して取り組んでいきたいというふうに述べられておりますが、来年度に向けて、予算査定、人事も始まっておりますが、県教委への働きかけ、岡原市長との連携等、どのようになっているのか、金瀬教育長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 来年の人事につては、作業が始まってございます。その中で、お願いはするわけなんですけれども、一方において、今、愛媛県全体でも教員の数が、定数に対して足りないというような状況もございます。そしてまた、講師のほうも本当に枯渇しているような状況がありますので、繰り返しになるんですけれども、努力はしてまいりますが、結果については、なかなかお約束できるような状況にはないということは、御理解いただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆4番議員(上田富久君) これも前回述べさせていただきましたが、ただ県教委に伝えただけなら、誰でもできるんです。諦めず、首を縦に振ってもらい、実行してもらうまで、何度も何度も言い続けることが、私は大事だ、重要だと思っております。 今日も戸島小学校、遠足に行っております。1人の先生で6人の児童を見るのは大変なのでということで、遊子小学校の校長もついていっていただいている、そしてもう1人、ボランティアで行ってくれている方もおられます。そういうようなことで、下手をすれば、遊子小学校の校長も、そういうふうにして、普通の先生を派遣するわけにはいかないといって、自分で行ったら、また遊子小学校に穴を空ける可能性も出てくるんですよね。そこのところは、ぜひ考えていただいて、市長とタッグを組んで、県教委のほうにはしっかりと要望を伝えていただきたい。そして、実行していただきたい。そこのところは、2人の手腕にかかっておりますので、そこのところをお願いして、私の質問を終わります。(拍手) ○副議長(中平政志君) 以上で、上田富久君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問を終わります。残りの質問につきましては、明日8日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時03分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  石崎大樹          副議長 中平政志          議員  川口晴代          議員  椙山三也...