○
梅澤佳一議長 この際、諸般の報告をいたします。 まず、去る二月十日付けで、六番
小川直志議員を
企画財政委員に選任いたしましたので、報告いたします。
----------------
△
特別委員の選任
○
梅澤佳一議長 次に、同日付けで、六番
小川直志議員を経済・
雇用対策特別委員に選任いたしましたので、報告いたします。
----------------
△十二月
定例会において可決した
意見書・決議の処理結果
○
梅澤佳一議長 次に、去る十二月
定例会において可決された「動物の適正な
飼養確保に関する
意見書」ほか六件の
意見書・決議につきましては、
衆議院議長、
参議院議長及び
内閣総理大臣をはじめ
関係行政庁に提出しておきましたので、御了承願います。
----------------
△
地方自治法第百八十条第二項の規定に基づく
専決処分
○
梅澤佳一議長 次に、知事から、
専決処分の報告がありましたので、配布しておきましたから、御了承願います。〔
参照-(四四一)
ページ〕
----------------
△
現金出納検査結果(令和三年十一月分及び十二月分)
○
梅澤佳一議長 次に、
監査委員から、令和三年十一月分及び十二月分に係る
現金出納検査結果の報告がありましたので、お手元に配布しておきましたから、御了承願います。
----------------
△
地方自治法第百二十一条第一項の規定に基づく
説明者
○
梅澤佳一議長 次に、本
定例会に
説明者として出席する者の職氏名を一覧表として、お手元に配布しておきましたので、御了承願います。〔
参照-(四五一)
ページ〕
----------------
△
知事提出議案の報告
○
梅澤佳一議長 知事から議案の提出がありましたので、報告いたします。
議事課長に朗読させます。 〔
議事課長朗読〕 財第七百七号 令和四年二月十七日
埼玉県議会議長 梅澤佳一様
埼玉県知事 大
野元裕 県議会付議議案について 本議会に付議する議案を次のとおり提出いたします。 第一
号議案 令和四年度埼玉県
一般会計予算 第二
号議案 令和四年度埼玉県
公債費特別会計予算 第三
号議案 令和四年度埼玉県
証紙特別会計予算 第四
号議案 令和四年度埼玉県
市町村振興事業特別会計予算 第五
号議案 令和四年度埼玉県
災害救助事業特別会計予算 第六
号議案 令和四年度埼玉県
母子父子寡婦福祉資金特別会計予算 第七
号議案 令和四年度
地方独立行政法人埼玉県立病院機構貸付金事業等特別会計予算 第八
号議案 令和四年度埼玉県
国民健康保険事業特別会計予算 第九
号議案 令和四年度埼玉県
中小企業高度化資金特別会計予算 第十
号議案 令和四年度埼玉県
就農支援資金貸付事業特別会計予算 第十一
号議案 令和四年度埼玉県林業・
木材産業改善資金特別会計予算 第十二
号議案 令和四年度
本多静六博士育英事業特別会計予算 第十三
号議案 令和四年度埼玉県
用地事業特別会計予算 第十四
号議案 令和四年度埼玉県
県営住宅事業特別会計予算 第十五
号議案 令和四年度埼玉県
高等学校等奨学金事業特別会計予算 第十六
号議案 令和四年度埼玉県
公営競技事業特別会計予算 第十七
号議案 令和四年度埼玉県
総合リハビリテーションセンター病院事業会計予算 第十八
号議案 令和四年度埼玉県
工業用水道事業会計予算 第十九
号議案 令和四年度埼玉県
水道用水供給事業会計予算 第二十
号議案 令和四年度埼玉県
地域整備事業会計予算 第二十一
号議案 令和四年度埼玉県
流域下水道事業会計予算 第二十二
号議案 埼玉県
手数料条例の一部を改正する条例 第二十三
号議案 埼玉県
職員定数条例の一部を改正する条例 第二十四
号議案 埼玉県
個人番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例 第二十五
号議案 職員の
育児休業等に関する条例の一部を改正する条例 第二十六
号議案 知事の
期末手当の特例に関する条例の一部を改正する条例 第二十七
号議案 埼玉県
吏員恩給条例等の一部を改正する条例 第二十八
号議案 埼玉県
指定特定非
営利活動法人を指定する条例の一部を改正する条例 第二十九
号議案 埼玉県
青少年健全育成条例の一部を改正する条例 第三十
号議案 埼玉県
消費者行政活性化基金条例を廃止する条例 第三十一
号議案 埼玉県
生活環境保全条例の一部を改正する条例 第三十二
号議案 埼玉県
民生委員の定数を定める条例の一部を改正する条例 第三十三
号議案 埼玉県
国民健康保険財政安定化基金条例の一部を改正する条例 第三十四
号議案 旅館業法施行条例の一部を改正する条例 第三十五
号議案 公衆浴場法施行条例の一部を改正する条例 第三十六
号議案 埼玉県ふぐの
取扱い等に関する条例の一部を改正する条例 第三十七
号議案 埼玉県
産業技術総合センター条例の一部を改正する条例 第三十八
号議案 埼玉県
新型コロナウイルス感染症対策推進基金条例の一部を改正する条例 第三十九
号議案 埼玉県
特別県営住宅条例の一部を改正する条例 第四十
号議案 埼玉県
教育委員会事務局職員の
定数条例の一部を改正する条例 第四十一
号議案 埼玉県
学校職員定数条例の一部を改正する条例 第四十二
号議案 警察署の名称、位置及び
管轄区域に関する条例の一部を改正する条例 第四十三
号議案 工事請負契約の締結について 第四十四
号議案 包括外部監査契約の締結について 第四十五
号議案 県営土地改良事業に要する経費の
関係市町の
負担額について 第四十六
号議案 農道整備事業等に要する経費の
関係市町の
負担額について 第四十七
号議案 埼玉県
道路公社の
基本財産の額の増加に係る定款の変更の同意について 第四十八
号議案 急
傾斜地崩壊対策事業に要する経費の
関係町村の
負担額について 第四十九
号議案 第二期埼玉県まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の変更について 第五十
号議案 埼玉県多
文化共生推進プランの策定について 第五十一
号議案 埼玉県
男女共同参画基本計画の策定について 第五十二
号議案 埼玉県
消費生活基本計画の策定について 第五十三
号議案 埼玉県
地域強靱化計画の変更について 第五十四
号議案 埼玉県
環境基本計画の策定について 第五十五
号議案 埼玉県
子育て応援行動計画の変更について 第五十六
号議案 埼玉県
地域保健医療計画の変更について 第五十七
号議案 埼玉県産業元気・
雇用アップ戦略の策定について 第五十八
号議案 埼玉県
科学技術・
イノベーション基本計画の策定について 第五十九
号議案 第十一次埼玉県
職業能力開発計画の策定について 第六十
号議案 令和三年度埼玉県
一般会計補正予算(第十四号) 第六十一
号議案 令和三年度埼玉県
母子父子寡婦福祉資金特別会計補正予算(第一号) 第六十二
号議案 令和三年度埼玉県
国民健康保険事業特別会計補正予算(第二号) 第六十三
号議案 急
傾斜地崩壊対策事業に要する経費の
関係市町の
負担額について
○
梅澤佳一議長 ただ今報告いたしました議案は、配布しておきましたので、御了承願います。〔
参照-(四〇)
ページ〕
----------------
△第一
号議案~第六十三
号議案の
一括上程
○
梅澤佳一議長 知事から提出された第一
号議案ないし第六十三
号議案を一括して議題といたします。
----------------
△知事の
提案説明
○
梅澤佳一議長 知事の説明を求めます。 大
野元裕知事 〔大
野元裕知事登壇〕
◎大
野元裕知事 本日ここに令和四年当初の
定例県議会を招集申し上げましたところ、
議員各位におかれましては御参会を賜り、令和四年度の
予算案をはじめ、県政の
重要課題について御審議をいただきますことに、心から感謝を申し上げます。 それでは、諸議案の説明に先立ちまして、令和四年度の
県政運営及び
予算編成に関する基本的な考え方を御説明申し上げます。 一昨年来続く
新型コロナウイルス感染症対策については、当初は未知の
ウイルスゆえに確立した治療法がない中、模索しながらも、これまで様々な取組を進めてまいりました。
ワクチン接種が進み
デルタ株の脅威による第五波を乗り越えたものの、年明け以降、感染力の強い
オミクロン株の全国的な拡大により、本県においても一日当たり七千人を超える過去最多の
新規陽性者数を記録しました。 こうした状況を踏まえ、本県では一月二十一日から三月六日までの期間、
まん延防止等重点措置に基づく
各種対策を講じております。 県民、
事業者の皆様には、
感染拡大防止に格別の御理解と御協力をいただいていることに改めて御礼を申し上げます。 また、
医療関係者をはじめエッセンシャルワーカーの皆様のこれまでの奮闘に対し、深く敬意を表するとともに、心から感謝を申し上げます。 現在のような感染拡大の状況が続くと、医療提供体制のひっ迫を招くおそれもあることから、引き続き、強い危機感と緊張感をもって対応していかなければなりません。 また、新型コロナウイルスは絶えず変異しており、今後も新たな変異株による感染再拡大という最悪の事態を想定しておく必要があります。 そこで、ウィズコロナ、さらには、ポストコロナを見据え、感染防止対策と社会経済活動の両立を図りながら、県内経済への影響を最小限に抑え、感染症と共存できる強い埼玉県経済を構築していかなければなりません。 そのための鍵となるのがデジタル技術の活用です。コロナ禍を契機とし日常生活に浸透したデジタル技術を今後更に活用していくことで、産業構造、働き方・暮らし方に大きな変革をもたらす社会全体のデジタルトランスフォーメーションの実現へとつなげることが重要です。 また、今後本県を取り巻く環境は、人口減少社会の到来や異次元の高齢化、さらには、自然災害の激甚化・頻発化など大きな変革期を迎え、混とんとした時代を切り開いていく必要があります。 去る令和三年十二月
定例県議会では、
県政運営の基礎となる新たな埼玉県5か年計画について御議決をいただきました。 本県が抱える中長期的な課題を解決するとともに、目指すべき三つの将来像である「安心・安全の追究」「誰もが輝く社会」「持続可能な成長」の実現に向けて、この計画を着実に実行に移してまいります。 その上で、令和四年度は、次の二つの考えに基づいた施策を中心に取り組んでまいります。 第一に、「直面する危機からの脱却」に関する施策であり、大きく二つの柱がございます。 一つ目の柱は、「新型コロナウイルス感染症の拡大防止」です。 検査・医療提供体制の確保や
ワクチン接種を着実に進めるとともに、感染症専門人材の育成など今後の感染再拡大への備えを万全にいたします。 二つ目の柱は、「社会全体のDXの推進とウィズコロナ下での経済回復・成長」です。 デジタル化によるビジネスモデルの転換やデジタル人材の育成・確保を支援するとともに、県民の利便性向上につながる行政手続のオンライン化を強力に推進するなど、社会全体のDXの実現に向けた取組を加速します。 第二に、「日本一暮らしやすい埼玉に向けた将来像の実現」です。 令和四年度から始まる新たな5か年計画では、人口構造が大きく変化する二〇四〇年を見据えて本県が進むべき方向性として三つの将来像を掲げました。 「安心・安全の追究」では、危機管理・防災体制の再構築などにより災害・危機に強い埼玉を築くとともに、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるように、介護・医療体制や地域の見守り体制の充実・強化を図ります。 「誰もが輝く社会」では、きめ細やかな少子化対策や子育て支援の充実を進めるほか、高齢者や女性、障害者の活躍を積極的に支援するなど、年齢・性別を問わず、誰もが生き生きと活躍できる社会づくりを進めてまいります。 「持続可能な成長」では、未来を見据えた社会基盤づくりとして「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」や「あと数マイルプロジェクト」を進めるとともに、脱炭素社会の実現や人材確保に向けた中小企業への支援などにより、持続的な経済成長や雇用の実現を目指します。 埼玉県は昨年、誕生して百五十周年を迎えましたが、今年は新たな百五十年に向けた挑戦の年としなければなりません。 計画実行に向けた強い信念を持ち、あらゆる人に居場所があり、活躍でき、安心して暮らせる「日本一暮らしやすい埼玉」の実現を目指してまいります。 令和四年度当初
予算案につきましては、ただ今申し上げました基本的な考え方に沿って編成を行いました。 その結果、令和四年度の
予算案の規模は、一般会計では二兆二千二百八十四億五千九百万円、対前年度伸び率では五・一パーセントの増となっております。 また、特別会計では一兆二千三百二十五億五千九百四十万一千円、対前年度伸び率では二・八パーセントの増、企業会計では一千八百四十五億三千四百八十万円、対前年度伸び率では〇・二パーセントの増となっております。 さらに、国の補正予算に伴い、公共事業の追加等を内容とした補正
予算案を編成し、防災・減災対策などを充実することといたしました。 次に、令和四年度
予算案の主な内容について、御説明申し上げます。 まず、歳入についてです。 歳入の中心である県税につきましては、法人二税の増収などが見込まれることから、前年度を四百六十七億円上回る八千十八億円を計上いたしました。 また、地方財政対策を踏まえ、地方交付税は前年度を三百二十五億円上回る二千四百九十二億円、臨時財政対策債は前年度を一千三百五十億円下回る七百億円を計上し、実質的な地方交付税は前年度を一千二十五億円下回る三千百九十二億円を計上いたしました。 県債につきましては、臨時財政対策債の発行額が減少することなどにより、前年度を一千百九十八億円下回る二千一億円を計上いたしました。 また、財源調整のための基金につきましては、財源不足を補填するため、七百三十億円を取り崩すことといたしました。 続いて、令和四年度当初
予算案における主要施策の構成ごとに、歳出の主な内容につきまして御説明いたします。 まず、「直面する危機からの脱却」に向けた施策として、一つ目の柱である「新型コロナウイルス感染症の拡大防止」です。 感染動向を踏まえ、検査体制の確保や医療提供体制の強化、クラスター対策などに万全を期すとともに、入院協力金について重症患者の受入れ負担を踏まえた補助単価を新たに設定するなど、医療機関の更なる負担軽減を図ってまいります。 また、新たな変異株などによる感染急増に備え、自宅療養者の健康観察体制を拡充するなど、感染者のフォローアップや軽症者等の療養体制を確保してまいります。 さらに、
ワクチン接種医療機関等への支援を行うとともに、県
ワクチン接種センターを県内四か所体制に拡充するなど追加接種を加速いたします。 加えて、新型コロナウイルス感染症のほか、将来の未知の感染症発生時の
感染拡大防止を図るため、入院医療機関においてリーダーとなる感染症専門人材を育成してまいります。 二つ目の柱は、「社会全体のDXの推進とウィズコロナ下での経済回復・成長」です。 まず、国や経済団体、金融機関、支援機関が相互に連携した「DX推進支援ネットワーク」による各種支援を通じて、埼玉県全体が一体となって県内企業のDXを推進してまいります。 また、中小企業のデジタル化を支援するため、新たに企業ニーズに対応したデジタル分野における人材育成の取組を進めます。 行政サービスのワンストップ・ワンスオンリー化を実現するため、手続・業務のデジタル化や、県が保有するデータを国などと相互に連携する基盤整備に向け取り組んでまいります。 加えて、電子申請システムにクレジットカード決済機能を追加するなど、公金収納のキャッシュレス化を推進していきます。 さらに、本県の経済回復と成長に向けて、県内経済を支える中小企業の支援にも積極的に取り組みます。 資金繰り支援の拡充により企業の成長を後押しするとともに、経営環境の変化に対応できるよう、国の事業再構築補助金の活用やデジタル技術に係る経営革新計画の実行に向けた取組を支援してまいります。 また、観光需要の回復・創出に向けた取組として、大河ドラマで本県ゆかりの人物が二年連続で取り上げられるチャンスを生かし、埼玉県の魅力を県内外に広く発信することで一層の誘客を図るなど、地域経済の活性化につなげてまいります。 次に、「日本一暮らしやすい埼玉に向けた将来像の実現」として、5か年計画における三つの将来像、十二の針路に基づく主要な施策について御説明いたします。 まず、「災害・危機に強い埼玉の構築」についてです。 災害や危機など有事の際に対処すべき具体的なシナリオを作成し、図上訓練を繰り返すことで、専門的な知識を有する様々な機関を連結し、県の災害対応力の強化を図ります。 また、災害時における県民の生命・財産を守るため、防災行政無線の再整備等により通信手段の機能を強化するとともに、三機体制で運航する防災ヘリコプターのうち一機の更新に向けた手続を進めてまいります。 さらに、災害に強い県土づくりとして、ハード整備とソフト対策を併せて、防災力と減災力を高める「埼玉版流域治水対策」を推進してまいります。 次に、「県民の暮らしの安心確保」についてです。 交通安全対策の推進として、通学路安全総点検を踏まえて策定した埼玉県通学路整備計画に基づき、ガードレールの整備等の緊急対策を実施いたします。 また、ケアラーやヤングケアラーの支援のため、SNS等で相談できる体制の整備や相談支援員等の人材育成のほか、地域におけるヤングケアラー支援体制の構築を図ります。 さらに、河川の水質異常や水質の急激な変化等に対し、安全な水を安定して供給するため、県営浄水場に高度浄水処理施設を整備いたします。 次に、「介護・医療体制の充実」についてです。 妊産婦の遠隔モニタリングによる支援体制を整備するため、一般産科に入院している妊婦の分娩監視装置を基幹病院とオンラインで接続し、母体管理のリスクや搬送の必要性の判断を支援します。 また、救急搬送時に妊婦に装着できるモバイル分娩監視装置を整備し、受入医療機関の迅速な処置等に役立てます。 さらに、介護人材の確保・定着に向けて、新たにオンラインを活用した就労支援や離職防止のためのキャリアカウンセラーによる相談・再就職の支援を実施してまいります。 次に、「子育てに希望が持てる社会の実現」についてです。 若者一千人を対象に、AIを活用して婚活を支援するとともに、県民の結婚・子育て等への支援ニーズに係る調査を行い、効果的な少子化対策の実施につなげてまいります。 また、子供を望む方の不妊症、不育症の支援として、新たに当事者への心理的ケアを実施するとともに、不妊治療が保険適用となる令和四年度も引き続き、若い夫婦の初回の不妊治療や、不妊検査、不育症検査への助成を行ってまいります。 さらに、増加傾向にある児童虐待通告に対応し、児童相談所の体制強化を図るため、熊谷児童相談所と一時保護所を一体的に整備するとともに、朝霞市内に一時保護所を併設した児童相談所を新設するための設計を行います。 次に、「未来を創る子供たちの育成」についてです。 県立特別支援学校の児童生徒数の増加に対応するため、新たな特別支援学校や高校内分校などを整備してまいります。 また、不登校やいじめなど、児童生徒の様々な課題に対応するため、スクールソーシャルワーカーの配置を拡充するとともに、新たにオンライン相談を導入し、相談体制を充実します。 さらに、教員の指導用端末の整備や「GIGAスクール運営支援センター」の開設などにより、学校における学習環境のデジタル化の推進に取り組んでまいります。 次に、「人生百年を見据えたシニア活躍の推進」についてであります。 埼玉県セカンドキャリアセンター内に専門チームを新設してシニア求人を開拓し、働きたいシニア一人一人の希望に添った就職につなげてまいります。 また、生涯にわたる学びを推進するため、デジタル化の進展などに対応したサービスの実現を目指し、新しい県立図書館の整備に向けた検討を進めてまいります。 次に、「誰もが活躍し共に生きる社会の実現」についてです。 LGBTQへの支援として、企業のLGBTQに関する取組内容を見える化する指標制度を導入し、働きやすい職場づくりなどにつなげるとともに、LGBTQ当事者の悩み解消や企業の取組を支援するため専門相談窓口を設置します。 また、女性活躍の推進に向けて、子育てなどで長期間離職している方などを対象に、オンラインで受講できるデジタル人材育成講座を実施してまいります。 次に、「支え合い魅力あふれる地域社会の構築」についてです。 グローバル化が進展する中、多文化共生を推進するに当たり、市町村等と連携した研修などを実施し、身近な外国人を支援するボランティア人材を育成してまいります。 また、特色ある県営公園の整備として、県民や民間企業等との協働による大宮公園の修景池の水質改善や水辺に親しめる桟橋の整備などを進めます。 さらに、屋内五十メートル水泳場の整備について、PFI事業実施に向けたアドバイザリー業務委託の実施や、スポーツ科学拠点施設の事業手法や整備範囲の検討を行うなど、スポーツ振興の面からも魅力あふれる地域社会の構築を図ってまいります。 次に、「未来を見据えた社会基盤の創造」についてです。 「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」の事業化に向けた取組を実施する市町村を支援するなど、超少子高齢社会を見据えたまちづくりを着実に進めてまいります。 また、「あと数マイルプロジェクト」の推進として、埼玉高速鉄道線の延伸に関し、鉄道
事業者への要請に向け、さいたま市との共同調査を行うとともに、直轄国道の整備と連携した県管理道路の整備を重点的に行うなど、公共交通や道路網の更なる利便性向上を図ってまいります。 次に、「豊かな自然と共生する社会の実現」についてであります。 「SAITAMAリバーサポーターズプロジェクト」の拡充により、民間企業と連携した川の保全・共生の取組を通じて県民の参画を更に促進します。 また、脱炭素社会の実現に向けて、中小企業等の計画的な省エネ設備の導入を支援してまいります。 さらに、企業や観光協会などと連携し民間のアイデアやノウハウを活用した水辺空間の利活用を促進するため、河川等を活用した小水力発電をモデル的に実施します。 次に、「稼げる力の向上」についてです。 次世代産業や先端産業などの成長産業を集積するため、農大跡地南側産業用地への立地企業の選定を進めてまいります。 また、「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)」の整備に向けて、基本設計の策定などを行うとともに、ロボット開発への参入を目指す中小企業等を支援します。 さらに、地域の振興や新たな雇用の創出を図るため、産業団地の整備を六地区で継続するとともに、新たに久喜高柳地区の整備を進めてまいります。 最後に、「儲かる農林業の推進」についてです。 狭山茶の生産性の向上に向け、ICTを活用した適正管理モデル構築に向けた試験研究を茶業研究所において実施します。 また、収益性の高い果樹産地を育成するため、品質の高いシャインマスカットの安定生産に必要な雨よけ施設を生産者が共同で導入する取組を支援いたします。 次に、その他の議案のうち、主なものについて、御説明申し上げます。 第二十三
号議案「埼玉県
職員定数条例の一部を改正する条例」は、新型コロナウイルス感染症への対応及び児童虐待防止対策の体制を強化するため、知事部局の職員定数を八十四人増員するものでございます。 第二十六
号議案「知事の
期末手当の特例に関する条例の一部を改正する条例」は、知事の
期末手当を支給しない期間を令和五年三月三十一日まで延長するものでございます。 第三十九
号議案「埼玉県
特別県営住宅条例の一部を改正する条例」は、シラコバト住宅の建替えを踏まえ、特別県営住宅の家賃を定額家賃から応能応益家賃及び近傍家賃相当額に改めるものなどでございます。 その他の議案につきましては、提案理由等により御了承をいただきたいと存じます。 続きまして、第六十
号議案「令和三年度埼玉県
一般会計補正予算(第十四号)」について、御説明いたします。 この補正
予算案は、国の「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」に基づく補正予算に対応し、「防災・減災、国土強靱化のための五か年加速化対策」に係る公共事業の追加や、県立学校及び社会福祉施設等の老朽化対策、災害時の情報伝達・収集体制の強化等に要する経費を計上しております。 この結果、令和三年度一般会計の補正予算額は五百四十九億三千五百六十四万三千円となり、既定予算との累計額は二兆六千九百二十四億九千四百四十一万九千円となります。 また、第六十一
号議案及び第六十二
号議案につきましては、母子父子寡婦福祉資金特別会計や国民健康保険事業特別会計を補正するものでございます。 これらの補正
予算案につきましては、公共事業等に早期に着手し、令和四年度当初予算と一体的に事業執行することで、県内経済を持続的に活性化させることにつながります。 また、事業の性質上、早期の事業執行が必要なことから、他の案件に先立って御審議いただきますよう特段の御配慮をお願いするものでございます。 以上で私の説明を終わりますが、何とぞ慎重審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げます。
----------------
△
次会日程報告
○
梅澤佳一議長 以上で、本日の日程は終了いたしました。 明十八日及び二十一日は、
予算説明会を開催いたします。 十八日、二十一日及び二十二日は、
議案調査のため本会議は開きません。 十九日、二十日及び二十三日は、休日につき休会といたします。 来る二十四日は、午前十時から本会議を開き、
知事提出議案に対する質疑並びに県政に対する質問を行います。
----------------
△散会の宣告
○
梅澤佳一議長 本日は、これにて散会いたします。午前十時四十三分散会
----------------...